Part.2 配色のテーマ
■グリーンにした理由
今回はグリーンを配色の基本としたのには理由があります。
昭和60年代後半から70年代前半のゴジラ映画の情報や資料と言えば、劇場での上映はもちろん、劇場ポスターやロビーカード、プログラムや各地域の映画館で作られるチラシや優待券、たまに掲載される少年誌の特集、ブロマイド等でしょうか。
その中の印刷物等では実に多く、実際に映像で見られるゴジラの色ではなく人工着色したグリーン(緑)に塗られていて目につきました。
幼少期にゴジラを好きで見ていながらも大人になって「卒業」してしまった方々が、今になって「ゴジラって緑じゃなかったっけ?」と勘違いされているのは、そういった当時の印刷物の色が今でもインスパイアされているからなのかもしれません。
つまりその頃の印象にあるグリーンに近い配色にする事で、今回の商品のテーマを実現できると考えました。
前回の「ブルーバージョン」とテーマ的には同じコンセプトではありますが、前回は配色の基本をブルーとしたのは、子供にとっての親近感を感じられる色としてメインとしたためです。親近感を感じる事で触りたくなる、遊びたくなるといった目的に合う色と判断したものです。
そして今回はグリーン。前述しましたように、昭和60年代後半から70年代前半の頃の少年たちが印象に残っている各メディア(特に印刷物)で見られたゴジラのグリーンなのです。
そういう意味でグリーンを基本とする所は、「決戦ゴジラ レトログリーン」(発売中)とカラーリングテーマは同じと言えます。
また、この「大戦争ゴジラ」に限らず、昭和のゴジラはグリーンをイメージさせる事が多いという点では、「大戦争ゴジラ」でも一度は作っておきたい色とも言えるでしょう。