Part.5 全身の塗装について
今日は「ビオゴジ スタンダードカラー」の全身の塗装色について。
■黒そのままを使わず黒を表現
微妙な黒のゴジラ……。これらをどうしても表現したく、検討を重ねた結果、成型色でも塗装に使った色でもブラックそのままを使う事はあえて一切しませんでした。単なる「黒のビオゴジ」でしたら以前発売した「ブラックバージョン」で充分表現できていましたし、黒をそのまま塗装で使う事はあまりにも安易。微妙な黒が表現できないと判断したためです。
成型色はこれまで何度か弊社商品で使用した事のあるダークグレー。それに少しだけ赤みを加えて成型色のダークグレーになじむ程度に強弱を付けて薄めにスプレー、さらに影になる部分ではこの赤みのあるダークグレー色にさらに黒を少しだけ加えてメリハリをつけてみました。ディフォルメらしく立体を強調する意味もありますが、黒そのままを使わずに部分的に黒く見えるゴジラにしたつもりです。それによって深みを感じていただけるのではないかと判断しました。おそらくはよく見ていただかないとこの塗装の微妙な加減は気がつかれないかもしれません。
劇中スーツの色のゴジラにしたとはいえ、どのシーンの時の「ビオゴジ」という決め方をしてはいませんのでが、見方によっては微妙に違う色合いがみられるものになったと思います。
ここでの彩色サンプルの画像ではわかりにくいかと思いますが、映像の中の「ビオゴジ」を意識していただきながら実物をご覧いただければ嬉しく思います。