
Part.4 原型(4)

今日も「メカゴジラ スタンダードカラー」の原型制作時の当時のエピソード。最初に始めてから原型ができるまで3年もかけてしまいました。
■ディフォルメとトータルバランス
材料を変えてみたり、作り方を変えてみたり……。メカゴジラの原型制作は何度かやり直すことになりました。
特に頭部パーツは、結局7~8個ぐらい作ったと思います。
そんなこんなでどうにかいけそうだと判断できるまで3年もかかってしまいました。
材料としては固めの石粉粘土が中心ですが、部分部分によって固さの違う物を混ぜています。細かな所や特にシャープに出したい部分はいくつかの種類のパテを使用。とはいえ、未だにもっと自分に合った物、作りやすい材料はあったのではないかという疑問は残っています。こういう部分でも経験の浅さが出る物だと思いました。
材料、作り方の部分以外でも悩む事は多々ありました。ディフォルメのアレンジです。
以前「こだわり」でも書きましたが、メカゴジラはディフォルメアレンジの仕方がゴジラとは違うのです。
大きくアレンジする所と小さく抑える所が隣接してあるとすれば、ゴジラはその間をぼこぼこのモールドで造形して自然なつながりにできます。が、メカゴジラはメカですので、それができません。ゴジラのような作り方をしていくとアレンジした所と抑えた所の差がはっきりわかり過ぎで不自然になります。他社さんのレトロタイプ商品のように簡略したり省いたりすれば多少は自然に見えるのでしょう。しかしGメモリーズセレクションではできる限りそういう事はしないできましたから、そういう部分でもゴジラソフビの原型にはない悩みでした。
そして似てなくちゃいけない、全体のパランスをとらなきゃいけない……。
「カッコかわいく」を作るにはトータルバランスが必要なのです。ゴジラ以上にそれを思い知らされました。