
Part.6 たくさんのこだわり

▲原型ができてから参考用に「決戦ゴジラ」と並べてみた時の写真です。
東宝へのプレゼンのために用意した物です。
こだわりが多ければ多い程、いろいろと手間も時間もかかりますし、難題も生まれてきます。
■こだわりと目指すものと塗装について
以前たくさん書かせていただいた「こだわり」にもあるように、あいかわらずたくさんこだわった作った「メカゴジラ」ですので、詳しくはそちらをご覧いただきたく思います。
「キングギドラ」を作った後には、並べられるゴジラが欲しくて「決戦ゴジラ」を作りました。そして「メカゴジラ」後も同様に「74ゴジラ」を作りました。対戦怪獣を作っても、Gメモリーズセレクションは、ゴジラありきが基本である事は変わりません。
それでも対戦怪獣のファンもいらっしゃるし、私自身も好きじゃない怪獣は作る気はありませんから、思い入れもこだわりもたくさん入ることになります。「ゴジラ以外はヘタクソ」と言われたくありませんし(笑)。
メカゴジラにはメカゴジラの根強いファンもいらっしゃいますし、ゴジラは買わずともメカゴジラなら買うという方もいらっしゃいます。ディフォルメとはいえ、そういう方々にも納得していただけるものを目指したつもりです。
これらのこだわりは、姿勢やパーツ等の原型部分でもそうですし、成型後の塗装でもそうです。「スタンダードカラー」としてのシルバーの色も、普通のシルバーにはしたくなかったのです。
塗装に関しては、スケジュールの都合でこの「メカゴジラ スタンダードカラー」は外注にお願いしました。
が、全身のシルバーは色合い、塗り方がどうしても納得できず、納品後に結局70%ぐらい弊社でスプレーし直しました。さらに目や耳の部分、腕のMGマークも1体1体全部筆で弊社担当者が修正、加筆しています。
こだわりの多い物や、微妙な色合い、求める技術を考えるとなかなか外への塗装発注は相変わらず難しいところです。