Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

金型の話

2012年06月12日 | 代表羽沢のG雑感
久しぶりに成型してみると……

 Gメモリーズセレクションも7年目に突入し、これまでたくさんのソフビゴジラたちを作ってきました。その分、そのゴジラたちの金型が増えてきました。
 ご承知の通り、ソフビは原料を金型に入れて成型していきます。金型作りも成型もそれぞれプロの職人さんしかできません。
 1種類のGメモリーズのゴジラですと、だいたい3~4個の金型が平均です。ですから今まで作った種類のゴジラたち×3~4の数の金型が羽沢組にあります。保管も容易ではありません。
 古い型から久しぶりに成型で抜いてもらうと、前の時のようにすんなり抜けない事もあります。前には出る事のなかった気泡や小さな穴ができたり、型そのものに不思議なカビのような物が着いていたり、錆びていたり…。
 きちんと保管していたとしても金型が目に見えないレベルで微妙に変形している場合があるのです。
 羽沢組商品で例えると、2009年に発売した「キンゴジ 氷山出現バージョン」は久しぶりに発売した「キンゴジ」でしたが、以前はできる事のなかった気泡や小さな穴が目立ち3割近くは成型しても商品になりませんでした。同様に2010年に発売した2つの「GMKゴジラ」もそうでした。
 Gメモリーズのソフビのほとんどは、造形にこだわりすぎるせいかいつもギリギリの角度で抜けるようにして作らざるを得ません。そのため金型の微妙な変化によって、前は成型できた物ができなくなってしまう事もあるようです。使用しない期間を長くしてしまうことも理由になる事もあるのだそうです。
 成型屋さんによると、他社さんの物によっては10年以上変わらず使用して成型する場合もあるそうです。ギリギリの角度にする事のないレトロタイプソフビの場合はそれも可能なのでしょう。
 ですから「キンゴジ」や「ミレゴジ」「GMKゴジラ」等は新規カラーが難しいのが現状です(「デスゴジ」はまだ試していません)。これらはまだ作りたいバリエーションがあるので暇を見て策を練るしかありません。
 ソフビ作りはまだまだ奥が深いです。学ばなければならない事はまだまだ多そうです。

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