Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その7

2008年09月14日 | 新作商品情報

?設定上(もしあればですが……)正しいX星の地表の色は一体どんな色なんでしょうね!?

■X星ベースの色と今後のカラバリ
 今回「大戦争ゴジラ」に付属しているX星ベースの成型色は、今回のゴジラと同じダークグレーです。これに地面を意識したダークブラウンをツヤ消しを含ませて斑にスプレーしています。リアルになってゴジラよりベースが目立ってもしょうがないので、塗装自体はシンプルにしています。
 造形的にはX星をイメージした地面のつもりですが、あくまでも99%私のイメージです。しかし色を考える時に映像を何度か見ても結局は地球のシーンと同じような埃か煙が舞っていますので、悩む事なくダークグレーの成型色にスプレーする色はダークブラウンをチョイスしました。
 X星の地面らしい色……今さらですが、考えてみると難問ではあります。
 ちなみに商品のX星ベースはどちらが前で、どちらが後ろと言うようには決めてはおりません。お求めいただいた皆様が一番楽しめる位置で決めて下さいませ。

 連日お伝えしてきた「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」の彩色に関するこだわりですが、ぜひお手元で「シェーポーズ」を再現していただき、劇中でのあのX星でのシーンを思い浮かべていただければ嬉しく思います。
 この商品はこれまでのゴジラと違い「シェーポーズ」というワンシーンどころか、ワンポーズをモチーフにしたものです。ですから、今後カラーバリエーションの展開として考えるのはいつもとは考え方を変えなくてはならないと考えております。劇中のシチュエーションやイメージに捕われる事なく、今後は楽しいカラーリングを考えていきたいと思います。その点も含めてこれからもぜひ楽しみにしていただければ幸いです。
 現在「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は好評発売中です。通販でご希望の方は弊社までお電話下さいませ。

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その6

2008年09月13日 | 新作商品情報
■尻尾の裏部分の汚れの色
 「大戦争ゴジラ」はもちろん、この頃のゴジラは基本的に地についている部分の汚れはかなり激しかったのがどの作品でも見られます。足の裏と尻尾の裏の部分です。
 撮影時の足場が地面という設定が多いので、その土や砂の色がたっぷりついているのがわかります。元の色は全くわかりません。もし仮に何かしらの色を元々塗っていたと言われても納得できるほどです。
 この「大戦争ゴジラ」では、足の裏も尻尾の裏も薄い茶色か黄土色に見えるシーンが多くあります。そこで今回の商品では尻尾の裏にはそれをイメージした色を塗っています。最も「シェーポーズ」を取る事を前提とした商品ですので、こだわった塗装ではありますが、実際ディスプレイされても尻尾裏はほとんど見えないのがちょっと残念です(笑)。
 しかし、今回足裏の方には何も塗らない事にしました。版権表記の刻印がされている事もありますし、足裏にもし塗っていたら「シェーポーズ」をした時に、つい足裏の色に目が言ってしまいがちになってしまうからです。刻印が余計目立ってしまいます。
 刻印は何も足裏でなくともいいのですが、他につける所がなくて結局いつものように足裏につけました。こういうポーズのゴジラの時は、刻印の位置は悩みどころです。もし足裏に刻印がなかったらきっと薄めに目立たないように塗っていたでしょう。

?飾るとほとんど見えませんが、尻尾の裏側はこんな感じ。

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その5

2008年09月12日 | 新作商品情報

?斜後ろからのアングル。背びれや尻尾の感じもこれでご覧下さい。

■ライトグレーの背びれの先端
 昨日ここで書いたツメとキバと同様に、背びれの先端の色も映像や写真でははっきりと定まった色をしておりません。映像等で見てもシーンによって白っぽくも見えるし、グレーにも見えるし、まるで何も塗装していないようにも見えます。
 この頃のゴジラの背びれはキンゴジ等と比較して見ると若干薄めに作られているようですし(今回の商品でも一応原型段階で若干これまでのゴジラの背びれより「薄く」を意識して作ってあります)、劇中シーンでも背びれの揺れは多く見られています。ですから色が明確ではない理由としては、撮影のライティングのせいもあるとは思いますが、劇中では動きの激しいゴジラのアクションで汚れやすいでしょうし、損傷もしやすかったのではないでしょうか。1回ゴジラが転ぶだけで背びれは間違いなく汚れるし破損しやすくなります。
 当時のゴジラスーツの背びれの先は書籍等によると白を塗っていたらしい事は確かなようです。しかし、白に見えないのはやはり汚れや損傷のせいが一番大きいのではないでしょうか。推測ですが、いくつかのシーンで見てみると、白を塗っていたと言っても薄めにしかも面積も少なかったのではないかと思うのです。
 ちなみに流用スーツと言われる「南海ゴジラ」となるとさらにダークグレーに見える場面がほとんどです。
 しかし背びれの先端がある程度白っぽくなければやはりゴジラらしくはありません。商品では白く塗って薄くドライブラシで汚れを入れるという方法もありますが、リアルすぎて違和感が出るので、白味を感じさせるグレーをチョイスしました。今回ライトグレーにしたのはそのためです。

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その4

2008年09月11日 | 新作商品情報
■白系ではないツメとキバの色
 昨日お知らせした目の部分の朱色のぼかしもそうですが、最初にお知らせした彩色サンプルから変更になった色は手足のツメとキバの色です。
 ゴジラと言うとキバやツメは白系の色を思い浮かべる方も多いと思いますが、この「大戦争ゴジラ」の頃のゴジラのツメやキバの色は白ではありません。実に微妙な色をしているのです。
 この頃のゴジラの着ぐるみスーツでは、ツメやキバを生物的な色を意図していると思われ、グレーがかった肌色にも見えるし、薄い茶色にも見えるし、象牙色にも見えます。印刷物の写真でも映像でもはっきりとこの色だと言い切れる事ができないのが困ったところです。推測ですが、理由としては撮影時のライティングや、破損の影響かと思われます。しかもこの頃の怪獣バトル等のシーンでは、かなりの土煙や砂埃が舞っているので、汚れのせいもあるでしょう。足のアップ用に使っているスーツとの差もあるし、前作からの流用スーツの場合は劣化で変色している可能性も大です。つまり実際にシーンによって本当に色が違うのだと思われます。
 統一した色がわからないため、今回は映像で私がイメージに近いと感じた色にする事にしました。象牙色と肌色の中間の色を作って彩色しています。成型色のダークグレーにバランスよくなるようにという理由もあります。実際の映像では全体的にもっと汚れて沈んだ感じの色に見える事が多いのですが、そうすると今回の成型色が明るくはないので、テーマの「カッコかわいく」から少し外れるので、このような色にしました。

?今度は右手足を上にした「シェーポーズ」です。

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その3

2008年09月10日 | 新作商品情報

?黒目の周りにぼんやりと朱色を薄くにじませるように塗装しました。

■一番のこだわりは目の中のオレンジ色 Part.2
 昨日書きましたように、私には「大戦争ゴジラ」の黒目の周りにはオレンジのラインが入っているようには見えていません。ぼんやりと朱色系の色があるだろう事を認識しております。
 そこで弊社商品の「大戦争ゴジラ」ではどうするか……。
 私が納得していないと言うわがままで、今回の「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」にはオレンジのラインは入れない事にしました。しかし、少なくとも映像の中のゴジラの顔のどアップで、わずかに薄くぼかしたような朱色系のにじみは私の目で確認できたので、それを入れる事にしました。
 弊社独自のこだわりとは言え、この作業がかなり大変でした。「デスゴジ」の目の塗装の時のようなエアブラシのスプレーによるグラデーションでは、このにじむ感じがどうしても出ません。朱色が目立ち過ぎるのと、何よりもにじんだ感じが出ないからです。さらに血走り過ぎに見えてちっとも「カッコかわいく」ないのです。
 何度か塗装を試みてどうにか思い描いた目の色にする事ができました。まずは白目全体部分をアイボリーをベースにして塗り、ぼかす部分を朱色を薄く重ねるように細吹きでスプレー。さらにまたその周りをアイボリーでかなり薄く細吹きしてにじませるように重ね塗りし、しつこくまたより薄く朱色を細吹きして調節してよりにじんだ感じを出しました。さらにまたその後今度は1体1体全て筆で修正しています。そしてその上にツヤを増したブラックで黒目を塗り、ハイライトの白を書き込みました。
 こんなに目に手間をかけたのは初めてです。こだわるのもほどほどにしないと……、そう思いつつもほぼ思った通りぼかせる事ができて一安心です。ただ、時間と手間を考えると、今後のカラバリではこれらの処理ができるかどうかはわかりません。今回だけになるかも……。
 と言う事で今回は弊社独自の解釈の色になるのですが、目にも注目していただけると嬉しいです。
 でも、もしかしたらこの目の色の解釈に納得できない方もいらっしゃるかも知れません。皆さんの考えはいかがですか?

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その2

2008年09月09日 | 新作商品情報

?今回一番彩色でこだわったのは目です。

■一番のこだわりは目の中のオレンジ色 Part.1
 ゴジラに詳しい人なら「大戦争ゴジラの黒目の周りにはオレンジのラインが細くが入れられている」というのは定説となっています。いろいろとゴジラを研究されている方々がいくつかの書籍でそれを記載していらっしゃいますし、ファンの方々も長年それを信じていらっしゃると思います。過去には他社さんのソフビ商品でもオレンジのラインが入れられて発売されました。
 申し訳ありませんが、私はその定説を信じておりません。
 たくさん資料を持っているわけではないのですが、少なくとも私の持っている関連書籍の写真や映像を繰り返し見てもオレンジのラインは一切見えません。全身のカットはもちろん、バストショットでもそういった色は写っていません。最も『怪獣大戦争』の写真自体カラーで掲載されているものは少なく、確認にも限度があります。カラーの物でも写真自体が古いので、色が飛んでしまっていたのかも知れません。いずれにしても私自身が自分の目で確認しない事には、商品にオレンジのラインを入れる事に躊躇してしまうのです。
 何度も何度もDVDで映像を確認し、顔のアップの所をさらにズームにして気がついたのは、黒目の周りにぼんやりと赤系でにじませた感じの色が薄く見えるのです。ぼかして色をつけたのか、血管を意図して細かく塗られたのかはわかりません。
 調べてみるとこの時のスーツの目玉の造型は、撮影時にモーターで動かすために元の部分を木製で作り、上から透明エンビをかぶせるように包んで作られたそうです。透明エンビの影響でライティングや角度等によって黒目がにじむようにぼけて見えるのはそのせいのようです。もちろん実物をこの目で見た事がないので、あくまで私の推測ですが、下になる眼球の塗装時に黒目の下地に薄く赤(オレンジ系?)をスプレーするか毛細血管を書き込んでいたのではないかと……それが透明エンビの影響でぼかしたように見えたりラインが書かれていたように見えたりしていたのではないかと思うのです。
 真実は今の所、私にはわかりません。定説のようにラインが入っていたのかもしれません。
 まさかとは思いますが、ジラースの黒目の周りにはオレンジ部分が見られます。そのスーツが大戦争ゴジラの流用と言われていますので、その影響もあったかも。(破損や頭部の中の機械仕掛けの都合で、例えスーツの流用でも眼球の交換等はよくあったと思われます。)
 余談ですが、ジラース後の「南海ゴジラ」でも、映像で顔のアップのシーンでは、黒目の周りにもオレンジのラインではなく、ぼんやりと赤系でにじませたような色が見えます。
 そんな訳で商品にはオレンジのラインは入れない事にしました。

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その1

2008年09月08日 | 新作商品情報
■全身の色のダークグレー
 すでにお手元に商品が届いている方も多いと思いますが、先日から発売を開始した「大戦争ゴジラ」の第一弾となる「スタンダードカラー」のカラーリングについてのこだわりを、今日から何回かに別けてお知らせ致します。
 今回の「スタンダードカラー」は「大戦争ゴジラ」の劇中での着ぐるみスーツがモチーフとなっています。できる限り劇中の色に近くすべく、いろいろとこだわりをたくさん入れる事にしました。劇中の色に近く……とは言っても、もちろんGメモリーズセレクションのテーマである「カッコかわいく」から外れる事のないようにするために、リアルすぎる事のないように、かと言ってレトロソフビのようなシンプルな配色にもならないように気をつけて決定しました。
 このサイトや雑誌告知等で事前告知していた商品サンプル画像とは、一部細かな部分で色の変更がございます。よりテーマに添うべくできる限りベストな「大戦争ゴジラ」にしたいための変更ですので、その点はご了承下さい。

?こちらが商品の「スタンダードカラー」です。
以前告知したサンプルと若干違う部分がありますので、少しずつその辺もお知らせしていきたいと思います。


 今回の成型色は黒に近いダークグレーです。この商品のために作っていただいた色です。
 この辺の時代のゴジラは劇中では戦いのシーンではアクションが派手なせいか、表面がかなり汚れた感じに見えます。土埃の舞い方も多い方と言えます。つまりスーツ自体がきれいには見えないのです。成型色のダークグレーのままではその質感が出ませんので、ちょうど黒と白の中間的なグレーをツヤ消しを多めにしてボディを立体的に逆らわずに一部分にスプレーしました。
 このダークグレーの成型色はかなり気に入っていますので、他のゴジラでも作りたくなる色です。表面にスプレーする色によっても大きくイメージが変えられる事は想像できます。今後が楽しみでもあります。

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「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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GMSカード 大戦争ゴジラ

2008年09月07日 | GMSカード
 これまでに発売されたGメモリーズセレクション「大戦争ゴジラ」に付録としてつけられたGMSカードのコレクションリストです。
 ●印がついているのは現在発売中です。
 新作の発売毎に更新していきます。


左から
006-01 大戦争ゴジラ スタンダードカラー
006-02 大戦争ゴジラ ブラウンバージョン
006-03 大戦争ゴジラ ブルーバージョン


006-04 大戦争ゴジラ グリーンバージョン
006-05 大戦争ゴジラ ブラックバージョン
006-06 大戦争ゴジラ ダークグリーン


006-07 大戦争ゴジラ 未塗装[蓄光版]
006-08 大戦争ゴジラ ターコイズブルー[蓄光版]

TM&(C)TOHO CO., LTD.

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大戦争ゴジラ スタンダードカラー 発送のお知らせ

2008年09月07日 | その他
■「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」の発送を開始しました
 現在「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」をご予約後、入金確認ができた皆様への発送作業をしております。今週前半までには皆様の元へお届けできる予定です。お求めいただきました皆様、ありがとうございました。「シェーポーズ」をぜひお手元で実現して楽しんで下さい。
 予約されたにもかかわらず、入金がまだの方はご確認下さい。商品の発送は入金を確認してからとなります。

 この「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は現在もご希望の方の通販受付をしておりますが、在庫状況としては、間もなく予定販売個数の50個に達する模様です。お求めになりたい方がこのペースで増えるようでしたら少数ですが、追加販売も検討致します。いずれにしても現時点では数がたくさんと言うわけではありませんので、商品をご希望の方は弊社までお電話下さいませ。お待ちしております。

 また当サイト「記事カテゴリ」内の「全商品リスト」と「通販情報」に「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」についての内容を追記・更新しております。そちらもご覧下さい。

 複数のお問い合わせをいただいております次のカラーとなる「大戦争ゴジラ ブラウンバージョン」ですが、予約は現在受付けておりません。こちらは9月28日のスーパーフェスティバルで先行発売し、通販の受付は翌29日からになります。
 現在通販受付している「大戦争ゴジラ」は「スタンダードカラー」のみです。ご了承下さい。

(2008.9.29更新)
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大戦争ゴジラ雑感 その3

2008年09月06日 | 羽沢組的怪獣見聞録
モスゴジから南海ゴジラまでのスーツの流れ Part.3

 昨日書いた一連のモスゴジ系のゴジラスーツの流れですが、あくまで複数の書籍を見て映像と照らし合わせた私の解釈ですので、事実と違っていたらごめんなさい。
 関連書籍でも複数の人が書かれていますので、微妙に違う表現がされています。しっかり調べて書かれた方もいらっしゃるでしょうし、推測や記憶違い等で書かれた方の文章もあったと思われます。当時の事情に詳しい方から詳しくない一出版者の編集者の解釈もあるので、どこまで本当なのかはわかりません。
 それに書籍に掲載されている写真でも、カラーが少ない事や劣化してしまっているだろうフィルムの現像なので、明確な部分が定かにはなっていないケースもあります。
 でもたまにはこういった事を、いろいろと自分なりに調べてまとめてみるのも楽しいかもしれませんね。

 今回大戦争ゴジラの原型を作る上で、わかった点は基本がモスゴジであると言う事です。大戦争ゴジラを作りながらも時折、3年前に作った弊社から発売中のガレージキットのモスゴジを作っていた時の感覚を思い出したぐらいです。
 表面的な部分は全く別のゴジラではあるのですが、もし大戦争ゴジラ骨格を作るとしたらほとんどモスゴジと同じになると思いました。生物(架空の物でも)を立体で作るとしたら、芯になる骨格があると仮定して考えなければならない時があると常に思っていますし、その表現にしても二次元ではないにしろデッサン力が必要と考えます。リアルなものなら当然ですが、ディフォルメでもそれを理解した上でアレンジすべきと改めて実感しました。

 その点今回の「大戦争ゴジラ」は、「シェーポーズ」を左右どちらの手足を上にもできるようにしたかったので、ディフォルメしたこの商品の形状としては許されますが、もしリアルなものだったらと考えるとあり得ない骨格にならざるを得なかった部分はあります。
 質感を消す事なく、望むポーズを立体化する……ディフォルメの楽しさと難しさを両方強く感じた今回の原型作業でした。そして一連のゴジラスーツの流れを事前に調べておいて良かったと思いました。この辺が頭になかったら『怪獣大戦争』だけの資料(写真や映像)を見て、上っ面の造型になり、ディテールにもっともっと悩んでいたでしょう。立体物を視覚だけではなく内面も含めてとらえる事で、初めてその存在を自分の物にできるのかも知れません。
 やはりゴジラは奥が深いですね。

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大戦争ゴジラ雑感 その2

2008年09月05日 | 羽沢組的怪獣見聞録
モスゴジから南海ゴジラまでのスーツの流れ Part.2

 「大戦争ゴジラ」を作るために調べた当時の劇中スーツの流れを、私なりの解釈も入れてちょっとまとめてみました。

1964年1月
 モスゴジはこの頃作られて撮影で使用されたそうです。
同年4月
 『モスラ対ゴジラ』公開
同年8~9月頃
 決戦ゴジラがこの頃撮影で使用されたらしいのですが、元々はモスゴジスーツをそのまま流用しているようです。映像で見る限りモスゴジに比べて若干ボディのたるみが感じられる所があります。ただ、撮影中一部焼けてしまった部分などもあり、修復を重ねて使われたようです。シーンによっては細部が違っているのはそのせいでしょう(特に顔)。撮影中の改修が複数あった事がわかります。
同年秋
 この決戦ゴジラのスーツは若干の改修が加わり、アトラクション用にデパートの屋上で使用されて映画のPRを行なったそうです。
同年12月
 『三大怪獣 地球最大の決戦』公開
1965年2~3月頃
 さらにこのスーツはこの頃『ウルトラQ』でゴメスに改造されて使用。その後元に戻される。
同年9~10月
 大戦争ゴジラが新たに作られ、撮影で使用。頭の部分のベースになるパーツ、手首から先の部分、足首から先の部分、背びれの各パーツは型抜きから作られたものらしいので、モスゴジと同型の物として判断していいのかも知れません。ただし、頭部の骨格はモスゴジと同じと判断していいと思いますが、顔はあきらかにモスゴジに比べて凸凹の形状が違うのが一目瞭然。
同年12月
 『怪獣大戦争』公開
1966年5月
 この大戦争ゴジラは上野のデパートでアトラクション用として使用。ただし顔は大戦争ゴジラで、ボディは決戦ゴジラ(書籍等の表記はモスゴジとなっています。新たにモスゴジをモチーフとして作られたものなのか、ゴメスから元に戻されたものかは不明)を使用したそうです。混合の理由は不明です。
同年8月
 今度はこの混合ゴジラが『ウルトラマン』でジラースとして改造されて撮影で使用。その後元に戻されます。
同年9~10月頃
 大戦争ゴジラは修復されてそのまま南海ゴジラとして撮影に使用。ジラースから戻されたゴジラ(書籍等ではモスゴジとなっています)は海ゴジとなって改修されて使用されたそうです。映像で見る限り、同じ水に塗れるシーンでも顔のパターンが複数あるようにも見えます。シーンによって両スーツが使い分けられていたのかも知れません。いずれにしても顔は大戦争ゴジラにかなり近いし、身体はモスゴジに近いゴジラです。
同年12月
 『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』公開
その後
 南海ゴジラもまたアトラクション用として何度かイベント等で使用され(詳細不明)、後の作品の海ゴジとして使用され、寿命を全うされたらしいです。

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大戦争ゴジラ雑感 その1

2008年09月04日 | 羽沢組的怪獣見聞録
モスゴジから南海ゴジラまでのスーツの流れ Part.1

 今回「大戦争ゴジラ」を商品化するにあたって、当時の劇中で使用されたゴジラスーツを少しだけ調べてみました。と言っても私が持っている関連書籍、ムック本等を書き集めて読み、各作品の映像と照らし合わせた、つじつま合わせではありますが、一応の私なりの解釈もあります。

 元々私個人はゴジラ映画を観て、ゴジラフィギュアを集めていればそれでいいという程度のファンです。特撮の専門知識もなければ、誰かと情報交換等もした事もほとんどありません。そういったディープな裏事情にはあまり興味がなかったわけです。映画を楽しめればそれでいいし、気に入ったゴジラフィギュアを触ったり眺めたりしていればそれで充分な満足感を得られるからです。だからゴジラのマニアックな事を言われても実は話についていけなかったりしますし、他の特撮作品となるとさらにチンプンカンプンです。今もそんなスタンスです。

 しかし弊社でゴジラソフビを作って販売するようになりますとそうはいきません。原型制作時や劇中イメージのカラーバリエーションを企画する際はいろいろと調べて、必要な情報を集めなければなりません。特に原型制作時にはゴジラスーツの形状はできる限り把握しなければなりませんし、劇中スーツの色等をイメージして展開する時はしっかりと映像を何度も見たりや写真等で確認しなくてはなりません。
 こうして毎回商品化する際には、そういった情報の収集は当たり前の作業になりました。ゴジラが大好きですから、そのゴジラの特徴や個性の把握はとても大切な作業だと思っております。「レトロ」や「ディフォルメ」を言い訳にごまかしたりウソを表現しても後悔するだけだし、ゴジラ好きの人にはすぐにバレてしまいます。

 そして今回の「大戦争ゴジラ」です。
 私は『モスラ対ゴジラ』のゴジラ(モスゴジ)から始まって、『三大怪獣 地球最大の決戦』のゴジラ(決戦ゴジラ)、『怪獣大戦争』のゴジラ(大戦争ゴジラ)、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』のゴジラ(南海ゴジラ)を勝手にモスゴジ系のゴジラと位置付けています。スーツ的につながっている部分があると解釈したためです。
 続きはまた明日。

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大戦争ゴジラ 進行状況

2008年09月03日 | 新作商品情報
■「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」来週発送予定
 現在「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は、塗装作業に入っております。塗装終了後、組立て、包装作業に移ります。このペースでいくと、来週前半には完成予定です。完成次第、入金の早かった方から順に発送する予定ですので、早い方には来週中にはお届けできるでしょう。あと少しですがそれまでお待ち下さいませ。
 また、ワンフェスでの先行予約をされた方で、まだ入金されていない方がいらっしゃいます。心当たりの方はご確認よろしくお願い致します。

 なお「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は現在予約受付中です。今からでも充分間に合いますので、ご希望される方は弊社までお電話下さいませ。お待ちしております。


?頭部分の塗装作業中。まだまだ行程の半分の状態です。
今回は全体にたくさんのこだわりを入れているのですが、特にまた目にかなりの時間と手間をかけております。
詳細は近日書きますが、その辺も含めてぜひ楽しみにしていて下さい!!


(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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大戦争ゴジラ スタンダードカラー GMSカード

2008年09月02日 | 新作商品情報


 もうすぐ発売の「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」にもれなくついてくるGMSカードです。
 お楽しみに!

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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「郵便振込み」の補足

2008年09月01日 | 代表羽沢のG雑感
■通販でお求めいただく皆様へ
 先日お知らせしました通り、本日より弊社商品を通販でお求めいただいている皆様には、「銀行振込み」「現金書留」の他に、新たに通販購入者専用のゆうちょ銀行の口座を設けましたので、「郵便振込み」でのご入金が可能になりました。
 今後通販で弊社商品をお求めいただく場合、今まで通りの「銀行振込み」「現金書留」に加えて、この「郵便振込み」の中からお客様のご都合に合わせて入金方法を選んでいただき、電話でのお申し込みの際にお伝えいただきますようお願い致します。

 少数ではありましたが、以前から「郵便局からの振込みにしたい」というご意見をいただいておりました。一部地域的に近所に銀行がない、コンビニ(ATM)がない等の方もいらっしゃるようで、何とかしなくちゃと考えておりました。郵便局でしたらほぼ全国的にどこにでもありますので、銀行をご利用できない方にはこちらからの振込みでご利用いただきたいと思います。
 ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方は、郵便局のATMからカード利用でお支払いですと現在手数料が無料となりますので、お得かと思います。もし口座をお持ちではない方も、現在ゆうちょ銀行は0円で口座、カードが作れますので、一度作っておきますとそちらに入金してからの振込みにすると今後がお得ではないかと思います。参考になさって下さい。

 最近は少しずつではありますが、通販でお求めいただくお客様が増えてきました。まだまだ規模を大きくして広くご利用いただけるとは言えない弊社ですが、今後もちょっとずつではありますが、全国にいらっしゃる弊社のゴジラ達をかわいがって下さる皆様がお求めいただきやすいように、改善を重ねていきたいと思っております。
 今後ともよろしくお願い致します。

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