Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

そフビ制作裏話 その278

2012年03月14日 | 制作裏話




Part.1 企画意図

 今日は「5周年メモリアルセット」全体について。



■いつもとは違うセット商品に
 このメモリアルセットはとにかく5周年の記念で、感謝価格にして何かできないかと考えたセット商品でした。
 どちらかというと、一見さんより日頃続けてお求めいただいている方々を中心に対象とさせていただいたものです。
「ビオゴジ サイキックバージョン2」は、「バージョン(1)」をお求めいただいた方に赤いビオゴジとして別の楽しみ方をしていただきたいという思いでしたし、「モスラ幼虫 メタリックブラウン」は、各「モスラ幼虫」をお求めいただいた方にもう一つのシチュエーションとしての楽しみ方をしていただきたい思いでした。そして「モスゴジ ゴールド」「ファイナルゴジラ シルバー」は、いつもとは違った羽沢組ゴジラとして飾って楽しんでいただきたかったのです。
 そして1月に発売した「福袋」と続けてお求めいただいた方にも喜んでいただけるように、カレンダーも2回に分けて付属させていただきましたし、GMS-EXカードもデザイン的に「福袋」在中のものと揃えていただければという思いで作りました。
 また、このセットは記念商品という事で、いつもの「福袋」とは若干企画意図が違う事やターゲットも絞らせていただいたのでシークレット商品の在中はしない事にしました。

 弊社商品をお求めいただいている皆さんは、それぞれ楽しみ方も違うし、同じゴジラや東宝怪獣が好きと言っても思い入れやフィギュアに対しての価値観も違います。商品展開する上で、どの程度までターゲットの嗜好を取り入れるのかは毎回難しいし、ましてやセット商品にする場合は特にそう思います。
 そういう意味では、弊社にとっては今後につなげられる企画だったと言えます。

そフビ制作裏話 その277

2012年03月13日 | 制作裏話


Part.2 発売後
 
 今日も「モスゴジ ゴールド」「ファイナルゴジラ シルバー」について。



■お客様の反応
 Gメモリーズセレションをお求めいただいている方々の中には、続けて揃えていらっしゃる方や複数購入されている方々が多くいらっしゃいます。弊社の「福袋」やセット商品をお求めいただくほとんどはそれらの方々と言っても過言ではありません。
 そういったいつもGメモリーズを応援して愛して下さる方々に、この時ばかりは「触って遊ぶ」というより「飾って眺める」楽しみ方をしていただきたいと思って作ったものです。ですからネームカードを作って同封させていただきました。意外と言っては何ですが、「これがあるのは嬉しい」というお言葉もいただき安心したのを覚えています。
 年齢層を考えて「モスゴジ」と「ファイナルゴジラ」をチョイスさせていただきましたが、中には他のゴジラでの「銅」色、「ブロンズ」色等もあれば良いのに…とも言われました。あと、複数の他社さんでもやられた「キンゴジ」の「金ゴジ」のリクエストもいただきました(すみません、やるのは恥ずかしいです……笑)。

 喜んでいただけたのは本当に嬉しいんです。でも、今後は100%ないとは言いませんが、通常のGメモリーズのコンセプトでの展開に力を注ぎたいと思いますので、当分こういったパターンは考えてはいません。(10周年の時? どうでしょうね!?……笑)
 今後もリクエストやご意見等ございましたらぜひお寄せ下さい。それによっても検討しますので。

そフビ制作裏話 その276

2012年03月12日 | 制作裏話


Part.1 きっかけ
 
 今日からは同じく「5周年メモリアルセット」に在中した「モスゴジ ゴールド」「ファイナルゴジラ シルバー」の裏話。こちらの商品の詳細やこだわった所につきましては、2011年1月14日の記事、2011年1月31日・2月4日の「こだわり」をご覧下さい。



■「触る」というよりは「飾る」
 日頃Gメモリーズセレクションのバリエーションは、劇中シチュエーションをイメージしたカラーリングか、そのキャラクターの個性をイメージさせるカラーリングにこだわって展開していますが、この2つに関してはそれらから外れたものです。「モスゴジ」はシンプルにゴールドで全身を塗装したもの、「ファイナルゴジラ」はシンプルにシルバーに塗装しました。

 Gメモリーズのコンセプトは「カッコかわいく、触って遊びたくなる」ソフビを目指して企画したものです。この2つは「触る」というよりは「飾る」なのです。ですからそれまでこういった配色では商品化してきませんでした。
 初期から少数ではありますが、リクエストはあったのです。Gメモリーズセレクションをスタートさせた頃は、他社のレトロタイプソフビでもたまに見られていた配色ですから。確かに金や銀の配色ですと、特別感がありますし、飾っておきたいと考えられる方もいらっしゃるだろう事は推測できます。
 でもリクエストをいただいても「他でやらなくなったら考えます」という程度の返事にさせていただいたのです。正直な所、Gメモリーズのコンセプトからは外れるし、ゴジラに限らず他社さんで各キャラクターでいろいろされているパターンですから個人的にも乗り気ではなかったのです。これらの商品を用意する余裕があれば、他の通常のコンセプトの新しいバリエーションの企画を進めたいという気持ちの方が強かったためです。
 そして、5周年のこの時、いつものセット商品とはちょっと違うパターンにしたかったというのもありますが、少数とはいえ待っていただいた方々にも応えたいし、頻繁にはできない配色だからこそ感謝の意味も込めてこの機会にやってみようと考えた訳です。

そフビ制作裏話 その275

2012年03月10日 | 制作裏話


Part.2 今後の展開



 今日も「モスラ幼虫 メタリックブラウン」について。

■「双子の違い」&「モスゴジと並べてほしい」
 手前味噌ですが、個人的にはとにかくかわいくてしょうがない弊社の幼虫。塗装作業も楽しくてあっという間でした。

 今後もバリエーションを作りたい気持ちはありますが、劇中シチュエーションとしては充分だと思いますので、もし作るとしたらそれらにこだわらずに作ることになるでしょう。
 モスラ好き(?)のお客様に、他社さんのレトロタイプにあるような青やピンク他のイメージの配色を提案された事がありましたが、申し訳ないのですがレトロタイプで過去見られたような他社商品と同じ(もしくは近いもの)の配色のものは考えておりません。やるとしたら、「モスラ幼虫」のイメージから外れる事のない範囲で他ではなかったものにしたいと思います。
 また「赤目バージョン」も提案された方がいらっしゃいましたが、『モスラ対ゴジラ』に登場した幼虫の目は終止青でしたので、今の所予定はありません。
 ただ、造形的には全く別物と思われる『三大怪獣 地球最大の決戦』での幼虫の目は赤いので、全身も「決戦カラー」にして目を赤くするというのもアリかな…とも思っています。
 いずれにしてももう少し検討の余地はあると思います。

そフビ制作裏話 その274

2012年03月09日 | 制作裏話


Part.1 セット在中理由



 今日からは同じく「5周年メモリアルセット」に在中した「モスラ幼虫 メタリックブラウン」の裏話。こちらの商品の詳細やこだわった所につきましては、2011年1月14日の記事、2011年2月1・2日の「こだわり」をご覧下さい。

■「双子の違い」&「モスゴジと並べてほしい」
 前に書きました「こだわり」にもある通りで、裏話らしい裏話というのは実はありません。
 ご存知の通り、『モスラ対ゴジラ』劇中でのモスラ幼虫が見られるのは誕生のシーン、岩島に向かう海のシーン、ゴジラとの対決シーンの3つが主。すでに「岩島戦バージョン」「誕生バージョン」の2つを発売していますので、あとは全身濡れて見えている様子が見られる幼虫のイメージとしてこの「メタリックブラウン」を企画したのです。
 これで劇中シチュエーションとしてはほぼ表現できたのではないかと思うのです。

 セット商品の中に入れたのは、もちろんモスラが好きな方や、続けてGメモリーズセレクションをお求めいただいている方々に喜んでもらえれば…というのが主な理由ではありますが、ゴジラしかコレクションされていない方、モスラ幼虫にはあまり興味を示されていない方にもこの機会に弊社の「モスラ幼虫」を手にしていただきたいという思いもありました。
 双子の幼虫はこれまでも各社でソフビ化されてきましたが、造形的に違うはずの幼虫を明確に作り分けている塗装済み完成品はなかったと思われます。むしろ違う事すら知らなかったメーカーやファンの方々も多かったと思われるのです。
 ですからこの機会にそれを知っていただきたいという思いと、弊社で別発売の「モスゴジ」のシリーズとぜひ並べて楽しんでいただきたいという気持ちで在中させていただいたのでした。

そフビ制作裏話 その273

2012年03月08日 | 制作裏話


Part.3 発売後


 
 今日は「ビオゴジ サイキックバージョン2」の発売後の反応について。

■楽しい制作作業でした
 この時から「ビオゴジ」には。直径3cmのミニ岩石ベースが付属しました。詳細については「こだわり」で書いた通りです。「バージョン(1)」では間に合わなかったので、ようやく前に川北監督に言われた「もう少し前傾姿勢にした方が良い」ができるようになりました。商品ができてから監督には「いいじゃん」(笑)のひとことをいただきました。

 お求めいただいたお客様にも好評をいただき安心しました。同じ成型色の「バージョン(1)」とは黒目以外全ての塗装色は違うものになっていますが、同じ赤のクリアという事で「同じじゃないか」と言われるのではないかとヒヤヒヤしました(しかもどちらもセット商品でしたし…)。が、両方お求めいただいた方々からは違いをご理解いただき、喜んでいただいたのでほっとしました。
 中には「バージョン2」の方が劇中イメージに近く感じるとおっしゃっていた方も何人かいらっしゃいました。受け取り方は人それぞれのようです。
 またミニ岩石ベースにも納得された方が多かったのも印象的です。わずかの差ではありますが、このわずかの差の意味は大きく、前傾姿勢になる事で、より「ビオゴジ」らしさが出ます。私ももちろんそう思いましたが、皆さんも「さすが川北監督」と口々におっしゃっていました。

 Gメモリーズセレクションのコンセプトは、マルブル系のレトロタイプではないので、「デスゴジ」以外ではなかなか「赤いゴジラ」を作る事はできません。そういう意味では、(スケジュールを除けば)「バージョン(1)」「2」ともに作っていて楽しいゴジラでした。

そフビ制作裏話 その272

2012年03月07日 | 制作裏話


Part.2 配色について



 今日は「ビオゴジ サイキックバージョン2」の配色について。

■一番注意したボディの塗装
 テーマとなったシーンにつきましては「バージョン(1)」関連の記事や「バージョン2」の「こだわり」に書きましたので割愛しますが、赤で立体を強調するビオゴジにするとはいえ、そのシチュエーションテーマから大きく外れては意味がありません。
 それらを頭に入れながら塗装による配色を考えたのですが、塗装の仕方によっては「デスゴジ」(『VSデストロイア』)のように見えないようにというのも大きな注意点でした。
 言う間でもありませんが、平成VSシリーズの6つのゴジラは似ていても造形的には違いがあるものです。同じと言われる一部のファンや一部のソフビメーカーさんもいらっしゃいますが、違うものは違うんです。ですから「ビオゴジ」を「デスゴジ」に見られるようなものにはしたくはありません。
 一番の注意すべき所は、ボディにスプレーしたオレンジゴールドです。彩色サンプルを作る時には数種類微妙な濃度や赤みを調整して色を作って試し、本商品の時も微調整しています。立体を強調し、なおかつ成型色を生かすべくぼんやりと薄くスブレーする訳ですが、この「薄くぼんやり」というスプレーワークが以外と神経の使う作業です。おそらく生産数を多くしていたら失敗も多かったと思います。

 劇中シチュエーションを表現するという意味ではあきらかに「バージョン(1)」の方が近いものです。それでも、三枝未希の精神部分で形になっているゴジラであったり、映画を観ている側が受け取るあの時のゴジラの表現としては、この「バージョン2」でできたのではないかと思っています。

そフビ制作裏話 その271

2012年03月06日 | 制作裏話


 今日から昨年2月に発売した「5周年メモリアルセット」(完売)在中の商品の製作裏話を書きます。こちらのセットには「ビオゴジ サイキックバージョン2」と「モスラ幼虫 メタリックブラウン」、「モスゴジ ゴールド」か「ファイナルゴジラ シルバー」のどちらかが在中しておりました。



Part.1 企画意図

 まず最初に「ビオゴジ サイキックバージョン2」から。こちらの商品の詳細やこだわった所につきましては、2011年1月14日の記事、2011年1月28~30日の「こだわり」をご覧下さい。

■ゴジラそのものを赤く表現
 この「サイキックバージョン2」はその名の通り「ビオゴジ サイキックバージョン(1)」のマイナーチェンジ版です。(「サイキックバージョン(1)」の裏話は昨年の11月24~26日の記事をご覧下さい。)
 劇中イメージや色にできるだけ近づけるようにして企画したのが「バージョン(1)」で、この「バージョン2」はある意味、私の個人的主観がかなり入った商品と言えるかもしれません。
 テーマとなった『ゴジラVSビオランテ』のゴジラが赤く発光するシーンをよく覚えていらっしゃる方はご存知かもしれませんが、光学合成の処理により、実写映像に赤く重ねた処理を施して点灯させているように表現されています。そのため、赤くなった時のゴジラは、ゴジラそのものが赤いというよりは精神感応の表現の一つとしての印象が強いのです。
 映像での「赤」に近づけるために「バージョン(1)」では、ボディには色を塗らずにクリア成型の赤を生かせるように配色しました。
 ならば、逆にゴジラそのものを赤く表現した場合はどうなるのかという疑問(欲?)も生まれ、しっかりとビオゴジらしさを失わないように立体を強調した「赤いビオゴジ」を作ってみようということで企画したものです。

平成ゴジラ通信6

2012年03月05日 | ニュース






平成ゴジラ通信Vol.6

 現在発売中の電撃ホビーマガジン(発売/アスキー・メディアワークス)4月号には、弊社がデザイン担当の「平成ゴジラ通信Vol.6」が掲載されています。機会がありましたらぜひご覧下さい。
 今回も「平成ゴジラ パーフェクション」の告知やサイン会の記事も載っています。

初代ゴジライメージ

2012年03月03日 | Gフォトギャラリー


 昨日紹介した山口さんが作られた弊社ガレージキット「初代ゴジラ」と自作の勝鬨橋ジオラマの力作ぶりに刺激を受けて、お礼の意味も込めてファースト「ゴジラ」のイメージ画像を作ってみました。
 なんとか劇中のイメージに近くしたかったので、合成や画像処理で諸々いじらせていただき、あえてモノクロにしてみました。いかがでしょう!?

ゴジラ、勝鬨橋襲撃!!

2012年03月02日 | お客様のコーナー


初代ゴジラ、勝鬨橋ジオラマ登場!!



 昨日に続いて本日も山口さん(三重県)の力作が登場です。
 以前羽沢組ゴジラを使ってジオラマを作られている方がいるというのを書きましたが、それが山口さんの事。
 ファーストゴジラの東京・勝鬨橋を襲撃するシーンをイメージしてジオラマを作られたのです。

 使用しているのは弊社のガレージキット「初代ゴジラ」。この初ゴジのディフォルメテイストに合わせて、勝鬨橋をもディフォルメで作られているのに驚きです。もちろんオール自作なのだそうです。とにかく勝鬨橋すら「かわいい」!!
 ジオラマだってリアルに作るのとは別の難しさがきっとあった事と思います。
 羽沢組ゴジラに合わせてのジオラマ作品を見せていただいたのは初めてでしたので、感激しました。
 山口さん、ありがとうございました。

 でも色は塗らずにこれで完成との事。色も塗ってほしいと思うのは私だけではないと思います。
 そして山口さんは現在、ギドゴジを使用しての東京都庁のジオラマに挑戦中。大きさから推測してかなりの大作になると思いますが、完成を楽しみにしています。ぜひまたここで紹介させて下さい。



武者ゴジラ、見参!

2012年03月01日 | お客様のコーナー


ゴジラ、武将になる!!



 先日「ゴジラの足跡」で紹介した山口さん(三重県)ですが、今回紹介するのはその山口さんが作られた「武者ゴジラ」!!

 弊社のビオゴジに合わせて兜、鎧、刀、槍等を自作で作られたそうです。イメージしたのは徳川家康の家臣としても有名な戦国時代から江戸時代にかけて活躍した豪傑・本多忠勝。
 その見事な出来に驚きましたが、とにかく「カッコかわいい」とはまさにこの事。男の子が家にいたらこどもの日には5月人形として飾りたいですね。
 ビオゴジを使用しているせいか、ちらりとしかみえない目がなんとも男前です。
 こういったアイディアは思い浮かばなかったし、クオリティも高いし、とにかくびっくりと感動でした。
 この写真を見て、私の他にもいろいろと刺激される人も多いのではないでしょうか。
 山口さん、すてきな写真をありがとうございました。