みんなの幼稚園

ひぶな幼稚園での子どもたちの様子
モンテッソーリ教育について紹介いたします。

『心地よい言葉を聞く喜びが育ちの糧』

2011年04月26日 | 日常風景


「キンダーブックじゅにあ」
2歳児保育子どもの家で使用中の絵本の中に、保護者向けの「マザーズだより」が織り込まれていて、毎回とてもためになること、参考になることが書かれています。

そして、5月号の中に昨日の『美しい動きに惹かれる』に繋がることが書かれてあったのでご紹介します。

『心地よい言葉を聞く喜びが育ちの糧』~ことばの育ちと絵本~
 子ども達は生まれたとき、たいせつな命と体、そして「ことば」をもらいます。ことばをかけることは心をかけること、すなわち相手を思う心がことばになっていきます。こどもたちは泣くとお母さんから「お腹が空いたので、おっぱいを飲んでね」などと自分の要求を代弁してくれることばを沢山聞いて育ちます。聞く体験を重ね、やっと意味のあることばを言えるようになるのです。
 ことばのスキンシップを受けることは不可欠です。例えば、戸外で大好きな犬を見ると、そばにいる親の顔を見て「ワンワンいたっ」と訴えます。自分の大好きなものを見つけた喜び・感動を伝え共有したいのです。二人で同じものを見つめ「かわいい犬だね」と気持ちを通わせることができる、これこそ「愛の体験」なのです。
 ところが最近はことばが記号化し、丁寧なことばが聞かれなくなってきました。先日デパートで聞いた親子のやりとりです。靴を履こうとしている二歳くらいの子どもにお母さんが「左右、逆!」と一言。それだけでは伝わりませんよね。
 絵本は読み手と聞き手が同じものを見て同じことばの世界を共有し合い「愛の体験」になります。それが赤ちゃんのころから聞いてきたお母さんの肉声と心地よいことばならなおさらです。「洗練された美しいことば」を糧として、幼い子ども達にはまず聞く楽しみを豊かに育んでほしいですね。

いかがでしたか?
是非、美しい魅力的な言葉で愛の体験を増やしていきたいものです。
昨日は「こどもは見ている」でしたが、今日は「こどもは聞いている」ですね。