肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【人形町】 人形町 兎屋「中華そば 中(880円)」

激戦区で唸る。鶏豚と魚介が見事にマッチした一杯

人形町交差点そばに2017年4月にオープンした「兎屋」へ。どこか老舗和菓子店のような雰囲気だが、売っているのは、どら焼きではなくラーメン。若いご主人は鉄板焼き店の出身という。独学で完成させた動物魚介系の一杯は、激戦区・人形町で人気を博している。閉店間際にも関わらず、カウンターにはほぼ空きはない。

メニューは「らーめん」と「つけ麺」の2軸。デフォルトだと味玉も生卵も入っていないので、ほしい方は券売機で購入が必要だ。スープはラードに覆われ、火傷寸前のアツアツ。比内地鶏と豚ゲンコツを煮込んだ出汁に、数種類の煮干しやカツオ節をブレンドしている。魚介の香ばしさを動物系のコクが下支えし重厚な味わいに。

中太の麺は浅草開化楼の特注。モチモチした食感で、スープとの相性も良い。モモ肉のチャーシューは醤油ダレに漬け込まれていて旨味も風味も十分。嗚呼「チャーシュー追加(200円)」にしておけばよかった。次回はチャーシューと味玉追加か、もしくは平打ち麺で啜る「つけ麺」か。これは悩ましい。

<店舗データ>

【店名】 人形町 兎屋
【住所】 東京都中央区日本橋人形町3-9-2
【最寄】 東京メトロ日比谷線「人形町駅」徒歩1分

★2023年7月9日をもって閉店
★跡地には2023年10月10日に「ロースの虎」がオープン

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