畳の上で啜る良バランスの豚骨魚介つけ麺
新京成線・鎌ヶ谷大仏駅の北口から歩いて6分ほど。県道57号線=千葉鎌ヶ谷松戸線沿いにある「麺屋 お浦」へ。2013年12月に創業したコチラは、東京・五反田で昼は麺、夜はBarとして二部制で営業する「麺屋 お杉」の姉妹店にあたる。オーナーの名前が杉浦亮氏なので、店名も「お杉」「お浦」といったところだろうか。
駅からの店への道沿いには鎌ヶ谷大仏のお姿も。江戸時代に鎌ヶ谷宿の富豪・大国屋福田文右衛門が先祖の供養に建立した釈迦如来像だ。台座含め2.3mと小柄で、千葉の「がっかりスポット」の一つとも評されるが、昔から住民の尊崇が篤く、明治新政府の廃仏毀釈や太平洋戦争中の金属供出を乗り越え守られた文化財である。
さて「お浦」だが、居酒屋か何かの居抜きだろうか。ラーメン店では珍しく靴を脱いで上がるスタイルだ。しかも座席は畳敷きの小上がりがメインで、4人がけテーブルが6セットにカウンター席が少々。麺メニューは魚介動物系の「つけ麺」、スープ付きの「油そば」、動物魚介の「らーめん」、あっさり清湯の「中華そば」を用意している。
また「限定メニュー」ということで煮干しラーメン、煮干しつけ麺、濃厚つけ麺もラインナップ。プラス50円で麺中盛、100円で大盛にアップグレード可能だ。また、ライス、チャーシュー丼、おつまみセットも提供しており、一杯引っ掛けることも出来る。今回は「つけ麺(750円)」を全部のせ(+300円)でオーダーすることに。
待つこと7分ほどで、平打ちで幅広の多加水麺が印象的な「つけ麺」が到着。これがまた、ツルっとした麺肌でコシもあり旨い。一方のつけ汁はサラサラとした豚骨魚介。ひと口目は節系の香りが強いが、豚骨の下支えもあり旨み十分だ。粘度も甘味も強過ぎず、それでいて平打ち麺と対峙しても負けることのない味に仕上がっている。
チャーシューは低温調理のレアな豚肩ロース肉が3枚。肉の旨みを存分に感じられる逸品だ。ほか、黄身がトロっとした味玉、柔らかな太メンマ、板海苔3枚がトッピングされる。麺の旨さで、あっという間に完食。しまったな、これなら麺は大盛にしておくべきだった。次はご主人イチ押しという「油そば」を啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 お浦
【住所】 千葉県鎌ケ谷市東初富6-7-21
【最寄】 新京成線「鎌ヶ谷大仏駅」徒歩6分