べジポタで愛される市川の雄「葫」
東京メトロ東西線・行徳駅から東南方向に歩いて10分ほど。新浜通りを越えた先、静かな住宅街の一角で営業する「葫(にんにく)」へ。創業は2000年4月6日。ご主人の浅田哲観氏は元トラックドライバーで、かつて松戸にあった人気店「奥村屋」で修業し独立創業。研究の末、当時珍しかったべジポタスープに行きついた。
オープン当初は苦戦したそうだが、いまでは市川屈指の人気店である。なお市川に2号店扱いの姉妹店「禪(ひらめき)」があるほか、江戸川区葛西の環七沿いに3号店も展開している。ここ1号店の店内はL字カウンターのみ11席。麺メニューは「らぁめん」「つけめん」共に、しょうゆ、塩、みその3種を用意している。
軒先の貼り紙にもあるが、原材料の高騰などで値上げをしたため、どれも一杯1200円以上とお高め。以前より1.5倍程度になったか。加えて全部入り(550円)にグレードアップすると2000円に手が届く金額に。だが、ここは引けぬ!今回は店イチオシの「らぁめん 塩(1210円)」を全部入りで注文した。一杯1760円也。
待つこと7分ほどで、大判の海苔を花弁のように並べたインパクト大の一杯が到着。スープは長時間炊いた豚骨出汁に、ニンニク、玉ネギなど十種類以上の野菜を合わせたベジポタだ。トロミある濃厚な飲み口で、塩味はやや強めではあるが、野菜の甘みも重なるので旨い。合わせる麺は浅草開花楼の中太麺。やや柔らかな茹で上がりだ。
トッピングは肉厚でホロホロなチャーシューが3枚。黄身ネットリで味付けは薄めの玉子、茹でモヤシ、大判の海苔6枚、大量の白髪ネギ、揚げネギ、刻んだ小口ネギが乗る。途中、クラッシャーで生ニンニクを絞り入れ、ジャンキーに完食。脂が重く感じたら豆板醤を入れると良い。かなりのボリュームなので、覚悟して臨むべし!
<店舗データ>
【店名】 葫(にんにく)
【住所】 千葉県市川市新浜1-3-1
【最寄】 東京メトロ東西線「行徳駅」徒歩10分