らーめん香月の系譜。西新井で啜る絶品背脂麺
東武線・西新井駅から徒歩7分。大師駅なら歩いて5分ほど。尾竹橋通りと東武大師線の交差地点で深夜0時まで営業する「らーめん涌井」へ。ご主人は恵比寿「らーめん香月」の出身。1989年に西新井大師の裏手で創業し、98年に現在の場所に移転した。香月の系譜を受け継いだ、背脂チャッチャ系の旨い一杯を提供してくれる。
店内はカウンターとテーブル合わせて25席程度。麺メニューは醤油と味噌の2種のラーメンに加え、つけ麺や油そばも提供。ほかに「ピリ辛」や魚介系の「大江戸」も用意している。また、トッピングには味玉やチャーシュー、メンマ、モヤシ、ネギ、ワカメ、コーンなどに加え、細切りの「生昆布」もラインナップしている。
一方、サイドメニューも充実。チャーハン、チャーシュー丼といった飯モノから、餃子や枝豆、茹で野菜、そして夜限定だが「牛もつ煮込み」「冷やし豚しゃぶポン酢」といったツマミまで。呑んだシメ用にミニラーメン(550円)もあるのが嬉しい。今回は「醤油らーめん」に玉子(100円)をトッピングして注文することに。
スープは豚骨ベースで、醤油のカエシは強すぎず、出汁の旨味がしっかり前面に出ている。表面こそ背脂で覆われているが、スープはサラッとした飲み口でクドさもない。また、背脂の効果でアツアツなのも嬉しいところ。そのスープに、中細でゆるくウェーブのかかった麺を合わせている。しなやかでスープとの相性は抜群だ。
トッピングされたホロホロのバラ肉チャーシュー、黄身がトロトロの味玉ともに絶品。刻みネギ、メンマも良いアクセントになっている。途中で卓上のニンニクペーストを少量加え、あっという間に完食した。次回は夜営業に訪れ、モツ煮込みで一杯やってから、麺を啜りたい。店前には駐車場もあるので、呑まない方は車でどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 らーめん涌井(わくい)
【住所】 東京都足立区栗原3-14-1
【最寄】 東武大師線「西新井大師駅」徒歩5分