旭の名店「へいきち」の二代目が小見川に
JR成田線・小見川駅から北へ歩いて15分ほど。小見川大橋へと向かう県道44号=利根水郷ラインから少し入った路地で2022年4月29日から営業する「支那そば へいきち 二代目」へ。20代とお若いご主人・大木裕希氏は元消防士。脱サラして、千葉県旭市にある人気店「支那そば へいきち」で修業を重ね独立創業したそうだ。
元々は三重県内で行列店だった「へいきち」だが、2011年にご主人の故郷である旭市に凱旋。一時は東京都日野市にも支店を持っていたが既に閉店。現在は本店のほか、暖簾分けした小見川のここ「二代目」と、多古町の支店「多古店」がある。どの店舗も大変な人気で昼時は行列が出来ることも。時間に余裕を持って訪れたし。
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店内はカウンター4席と畳の間にテーブル10席。また店奥の小上がりに4人掛けテーブルが2卓の計22席だ。修業元同様、麺メニューは「支那そば」と「わんたんめん」の2軸で、チャーシュー、メンマ、ネギを追加トッピング可能だ。また数量限定で「油増し」も対応。飯モノには限定20食で「チャー飯」を用意している。
今回は「わんたんめん(1010円)」をオーダーした。着丼までは8分ほど。「へいきち」の支那そばは、江戸時代末期に食されていたラーメンの原形を再現したもの。鶏ガラスープに八角、丁字、桂皮、陳皮など数種の漢方素材を加えて炊いている。またタレに魚露を使っており独特の風味だが、優しい味わいのスープだ。
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そこに合わせるのは柔らかめに茹で上げられた中細麺。柔らかと言っても決してダレた感じは無く、スープとの相性も抜群だ。そして「わんたん」が5つ。修業元より少し餡が大き目だろうか。ネギと香辛料の効いた肉餡は特徴的な味わいで、皮も厚めで食感が良く旨い。やはり「へいきち」と言えばワンタンだなぁ。
チャーシューはバラ肉だろうか。ホロホロで肉の旨味を存分に楽しめる。ほか柔らかな穂先メンマ、刻みネギがトッピングされる。卓上には黒胡椒オンリー。お好みで味調整を。本家の味と遜色なく、優しい味わいで最後まで美味しく頂いた。店前には10台分ほどの駐車場があるので車での訪問でも安心だ。近くに寄られた際はぜひ。
<店舗データ>
【店名】 支那そば へいきち 二代目
【住所】 千葉県香取市八日市場158-1
【最寄】 JR成田線「小見川駅」徒歩15分