自家製の麺が光る、馬込沢「ひさまつ軒」
東武野田線・馬込沢駅の西口から歩いて2分ほど。住宅街の一角に2023年11月13日にオープンした「らーめん ひさまつ軒」へ。ご主人の久松優哲氏は、麺屋こうじグループ「心の味製麺」や、浦安の行列店「麺屋 真星」などでの修行を経て独立。お店は2023年8月末に惜しまれつつ閉店した「つけ麺 目黒屋」の跡地に入居した。
JUDY AND MARYの楽曲が流れる店内はL字カウンターに8席。満席時は先に食券を購入し軒先に並んで待つルールである。麺メニューは塩、醤油、煮干しの3種のラーメンをラインナップ。さらにこの日は限定で「帆立と豚のつけ麺」も提供していた。それぞれチャーシュー、味玉、メンマ、ワンタンを追加トッピング可能だ。
なおチャーシューはバラ、もも吊るし焼き、ももレアの3種があり、種類ごとに指定して追加することも出来る。また味付きの替え玉「和え玉」も提供しておりプレーンの塩と醤油に加え、ガリバタ塩、担々も用意。ごはん、チャーシュー丼、ガリバタチャーシュー丼といった飯モノもあり、ビールやサワー、日本酒も呑める。
この日は「特製」狙いで訪問したのだが、残念ながら具材のひとつ「ワンタン」が品切れで特製の提供も終了。ということで「味玉塩らーめん(1030円)」に「ガリバタ塩和え玉(300円)」を加えて注文した。着丼までは7分ほど。黄金色のスープは親鶏の丸鶏、鶏ガラをベースに昆布、鰹荒節、椎茸などの乾物を重ねた清湯だ。
そこに昆布、椎茸、鰹節などに天日塩と岩塩を加えた塩ダレを重ねている。思いのほか塩味はかなり抑えめで、じんわりと出汁の旨味が沁みる優しい飲み口に仕上がっている。そこに自家製の平打ち麺が泳ぐ。加水率がやや高く、麺肌はツルツル、モッチリとしてコシもあり旨い麺だ。もちろんスープとの相性も抜群である。
チャーシューは柔らかな豚バラ肉の煮豚と、噛み応えがある豚もも肉の吊るし焼きが1枚ずつ。特に「もも肉」は燻した香りが食欲をそそる逸品である。なお特製やチャーシュー麺にすると、さらにレアなもも肉が入るとのこと。味玉にはマキシマムこいたまごを使用。箸で割ると甘味とコクのある黄身がトロリと溶け出し旨い。
ほかメンマ、刻みネギ、ナルトが乗る。一方の「和え玉」は低加水の中細ストレート麺での提供だ。自家製で麺量は120g。ガリバタと胡椒がクセになる味わいで、そのままでもスープに付けても良しである。卓上には自家製七味、黒胡椒、昆布酢があるのでお好みで。あっという間に完食した。次回こそ「特製」を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 らーめん ひさまつ軒
【住所】 千葉県鎌ケ谷市馬込沢3-22
【最寄】 東武野田線「馬込沢駅」西口徒歩2分