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肥宝館 -貧すれば丼する-

【埼玉 東所沢】 拉麺 イチバノナカ「サーモンとイクラの山葵和え麺(1300円)」

所沢の市場内で啜るサーモン×イクラの和え麺

JR武蔵野線の東所沢駅から徒歩約25分。関越自動車道・所沢ICのすぐそば、所沢総合食品地方卸売市場の場内に名店がある。2019年6月から営業する「拉麺 イチバノナカ」だ。コチラは青梅市に本店を構える「㐂九家」のサードブランド。ほか所沢市内に㐂九八garage、㐂りん食堂、㐂九八エキチカも展開する人気グループである。
代表の大野喜久氏は東伊豆の旅館「稲取銀水荘」で修業した元板前。青梅にある妻の実家の弁当屋を営みつつ、2011年に「㐂九家」をオープンした。最初は苦戦するものの「鶏ポタつけ麺」がヒットし店は軌道に。実は「イチバノナカ」店主の山田和明氏は2号店「㐂九八garage」の常連で、大野氏の味に魅せられてこの道に入ったそう。

さて麺メニューだが、動物魚介の「醤油ラーメン」「塩ラーメン」が主軸ではあるが、市場の中という立地を活かし、真鯛スープの「荒焚き潮SOBA」「鯛つけ麺」や「サーモンとイクラの山葵和え麺」といった創作麺も提供。メディアにも取り上げられ人気となっている。 明るい店内はL字カウンターに10席とテーブル8席の計18席。
麺類は先述の5品をラインナップしており、醤油、塩、真鯛潮は特製も用意。また飯モノには白米、卵かけご飯、いくら飯もあり、一杯飲ることも出来る。今回は話題の「サーモンとイクラの山葵和え麺」を注文することに。残った汁に入れる割り飯が付いて1300円。なお麺は冷やしがおススメということなので、それでお願いした。

待つこと8分ほどで、プラスチックではあるが涼やかな透明の器に盛り付けられた一杯が到着した。トッピングはサーモン、イクラ、生海苔、刻み玉ネギ、三つ葉、太メンマ、刻みネギと具沢山。実に食欲を掻き立てるビジュアルである。丼底には魚介出汁に山葵を加えた塩ダレが。丼全体をよくかき混ぜて一気に啜っていく。
麺は菅野製麺製の平打ち中太麺でチュルチュルとした食感がたまらない。冷水でシメてあるのでコシが強く絶品だ。タレの山葵は強すぎず、しかし風味しっかりで丼全体に清涼感を与えてくれる。サーモンとイクラなんて、食べる前から勝ちが確定しているようなもの。生海苔と共に麺に絡みつき、ひと口啜れば至福の時間が訪れる。

麺量は180gで大盛不可。名残惜しいがあっという間に啜り終えてしまった。そこで残ったタレに鰹節と白胡麻がかかった「割り飯」を投入。タレや具材を余すところなく楽しめるのが嬉しい。咽てしまうほど夢中で掻き込んでしまった。お店はこの6月でちょうど5周年とのこと。ぜひ長く続いてほしい。また啜りに来よう。

<店舗データ>

【店名】 拉麺 イチバノナカ
【住所】 埼玉県所沢市南永井867-1
【最寄】 JR武蔵野線「東所沢駅」徒歩25分
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