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肥宝館 -貧すれば丼する-

【山形 鶴岡】 ケンちゃんラーメン「中華そば 普盛(800円)+味玉半ぶんこ(50円)」

庄内地方のソウル麺「ケンちゃんラーメン」

山形の地を踏んだら一度は食べたい「ケンちゃんラーメン」。酒田市の本店を含め羽越本線沿いをメインに山形市や秋田市、八戸市にも店舗を拡げる庄内のソウルラーメンである。今回訪れたのはJR鶴岡駅から東に1.5キロ、赤川を渡った先にある「鶴岡店」だ。元の羽黒店がすぐ近所に移転し、現在は鶴岡店として営業している。

もちろん駐車場が完備されてはいるが、今回は旅先ゆえ徒歩でアプローチ。なお、公共交通機関を利用するならバスになる。鶴岡清川線で鶴岡駅前から6分の「押口バス停」が最寄りだ。店内はカウンター5席と4人がけテーブル6組の約30席。さすが「中毒性が高い」との評判だけあって、午後1時を回っても客足は途絶えず。

麺メニューは中華そばのみだが、POPには「ご注文におおじてつくります」と。麺の量、うす口、こい口、油ぽく、油ぬき、更には麺の硬さまで、好みの味でオーダー出来るのだ。また、トッピングは味玉半ぶんこ、海苔4枚、メンマ、ネギがそれぞれ50円で用意されている。今回は中華そばを全て普通で、味玉を加えて注文した。

好みに応じて1杯ずつ作り分けているため、着丼までは少し時間がかかる模様。15分ほど待っただろうか。焦らしに焦らされ、やっと旨そうな丼とご対麺。スープは鶏ガラや豚骨に煮干し、昆布、野菜からとった出汁に、濃口醤油のカエシを合わせた醤油清湯だ。出汁の旨味がしっかり出ていて、塩味も強すぎず旨い。

スープ表面の油は「普通」オーダーでも結構な量が注がれているが、これだけ出汁感の強いスープなら「油ぽく」にしても良かったな。一方の麺は自家製の平打ち太縮れ麺。ピロピロかつチュルっとした食感で、スープとの絡みも良い。普通盛でも結構なボリュームなので、小食・連食の方は小盛で十分だろう。

チャーシューはモモ肉だろうか。ホロホロで味付けも良く旨い。香りの良い海苔、固い皮を剥いだ細切りメンマ、味の染みた玉子、ネギ、いずれも手抜かりは無し。これが高い中毒性を誇る「ケンちゃん」か。流石の一杯だ。なお、メニューには表記は無いが「身入り=腹脂入り」も可能だそう。次回は「こい油の小、身入り」にしよう。

<店舗データ>

【店名】 ケンちゃんラーメン 鶴岡店
【住所】 山形県鶴岡市大宝寺字中野116-33
【最寄】 JR羽越本線「鶴岡駅」徒歩15分

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