見出し画像

肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 銚子】 大塚支店「ワンタンメン+半カレー “Cセット”(1100円)」

中毒性MAXの巨大ワンタンを体感すべし!

東京駅から特急しおさいで約1時間50分。千葉県最東端、水揚げ量日本一の漁港を有する銚子へ。かつて利根川水運で栄えたこの町は、ヤマサとヒゲタの2大醤油メーカーを抱えていて、市内では様々な醤油とその加工品が手に入る。生醤油、もろみ、蕎麦つゆ、佃煮も良いが、廃線寸前の銚子電鉄を救った「ぬれ煎餅」もオツだ。

また農産品では外房特産のピーナッツと、その加工品が数多ある。漁港なので「銚子つりきんめ」やイワシ、サンマといった魚介類も豊富だ。駅前のメインストリートには名産品が一同に集まる「銚子セレクト市場」があり、徒歩の旅でも買い物には不自由しない。そして、今回訪問した「大塚支店」は、そのセレクト市場のすぐそばにある。

こちらは大正12年創業の老舗。銚子のラーメンを語る上では外せない象徴だ。かつて銚子市内には3つの「大塚」が存在したが、「本店」は既に無く「分店」も2013年に閉店。現在は、この「大塚支店」のみが残されている。飲食店というより、まるで銀行のような店構えで驚く。営業は11時から15時と昼のみ。客は絶えない。

活気ある店内はテーブルと小上がりのみで計30席ほど。麺メニューは、ラーメン、ワンタンメン、チャーシューメン、サンマ―メン、五目ソバ、カタヤキソバ。ご飯ものではカレーライス、開化丼、玉子丼、チャーハン、オムライスなどが用意されている。また、大ぶりで旨いと評判のシュウマイや、こちらもビッグサイズのワンタンも人気だ。

周りの雰囲気を見ていると、単品オーダーよりも、麺類等と半カレーやシュウマイを組み合わせた4種のセットのいずれかをオーダーするのが定番のようだ。今回は人気の高いワンタンメンに半カレーを加えた「Cセット(1100円)」をオーダーした。ちなみに、麺無しの「ワンタン」+半カレーのBセットもあるので、間違えぬようご注意を。

スープは鶏ガラベースの醤油清湯で優しい味わい。そこに自家製という平打ちの細麺が泳ぐ。チープに表現すればカップヌードル的な、乾麺のような食感が面白い。そして特筆すべきはワンタンのデカさである。一般的なワンタンと比べ、3周り以上はあろうか。豚肉とつなぎ以外の余計な具は無し。味もサイズも中毒性が高い逸品だ。

遠方からわざわざワンタン目当てで客が来るというのも頷ける。ラーメンは麺量が多いので、小食の方は麺無しの「ワンタン」でも十分に楽しめるだろう。一方、カレーは甘みのあるザ・定食屋のカレールー。細切りの豚バラ肉が旨味を加えてくれる。市民の胃袋を満たし続けてきた大塚支店。銚子訪問の際には是非訪れて欲しい。

<店舗データ>

【店名】 大塚支店
【住所】 千葉県銚子市双葉町4-18
【最寄】 JR総武本線「銚子駅」徒歩5分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「千葉県」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事