本田「ラーメン1杯2000円」が現実に…!?
JR神田駅の西口から歩いて1分弱。ガード沿いの道に2023年1月15日にオープンした「本田麺業 神田西口駅前店」へ。こちらは、2008年に東十条で創業し、2020年に秋葉原に本店を移転した行列店「麺処ほん田」の3号店である。なお旧本店にあたる東十条の店舗は現在、二郎インスパイア系の店として営業中だ。
代表・本田裕樹氏の期待の新店とあって、オープン早々に行列を作る人気ぶり。軒先には「食券は買わずにお並びください」の文字が。先客6名で着席までは20分。回転はさほど悪くない印象。白く大きな暖簾をくぐると、店内はカウンター6席と2人がけテーブル7卓の計20席。製麺スペースもキッチンもガラス張りである。
麺メニューは「自家製手揉み つけめん」と「自家製手揉み らぁめん」の2種で、お土産も販売している。そして「つけめん」「らぁめん」とも並盛は1000円なのだが、味玉と鶏チャーシュー増しの「上」が1400円、さらに鴨ロースト、海老ワンタンも加えた「特上」が1800円と、なかなか強気の値段設定に。そして麺大盛は100円。
ほか、飯モノには「大山どり重(400円)」を提供。特上で麺大盛にすると1900円。そこに大山どり重を添えれば2300円となる。とはいえ、魔法の言葉「せっかくなので」を発動し、今回は「自家製手揉み つけめん」の特上(1800円)」をオーダーすることに。のちに後悔するのだが、麺大盛にしなかったのが痛恨の極みだ。
着席から着丼までは5分ほど。つけ汁は、大山どり、豚、乾物でとった出汁で動物も煮干しも旨味がしっかりでている。そこに醤油のカエシをビシっと効かせており良い味だ。一方の麺は「もち姫」「はるゆたか」といった国産小麦で打った自家製の極太麺だ。超のつく多加水麺で、しっかり手揉みしてから茹で上げている。
チープな例えだが、まるでウドンのような麺で、ムチっとして小麦の香りも良く絶品。これはクセになる味わいだ。そして特上となるとトッピングも豪華だ。つけ汁の中には煮豚、歯応えある細メンマ、京都知七の九条ネギ、そして海老雲吞が2つ入る。雲吞は皮が厚めだが口どけよく、餡に練りこまれた海老もプリっとして旨い。
そして麺の上には自家製ダレに一晩漬けた大山どりの炙りモモ肉が2つ、レアな仕上がりの鴨ロース肉が2枚、煮豚1枚、津軽卵「じょっぱり」を使った黄身ネットリとした味玉、海苔、紫蘇が乗る。スタッフに言えば鰹節ベースのスープ割りが貰えるので是非。裏切らない一杯、あっという間に完食した。やっぱり麺は大盛にすべきだったなぁ…
<店舗データ>
【店名】 本田麺業 神田西口駅前店
【住所】 東京都千代田区内神田3-7-8
【最寄】 JR山手線「神田駅」西口徒歩1分