鳴門で一杯啜るなら、黄系の代表格「三八」で
徳島県鳴門市に1970年に創業した「三八」。元々は「岡田冷菓」というソフトクリームの店だったが、「売り上げの落ち込む冬場に何か提供したい」と考えてラーメンを始めたのがきっかけ。徳島ラーメンはスープの色により「茶系」「白系」「黄系」に分類されるが、「三八」は黄系の代表格。鳴門を代表する麺処である。
個人的には、整然としてファミリーレストランのような雰囲気の黒崎店より、そう遠くない距離にある「三八 斉田店」の方が情緒があって好きなのだが、どちらも旨い一杯を啜れることに変わりはない。まあ、サイドメニューにお好み焼きを食べたければ斉田店、餃子を食べたければ黒埼店、という分け方になるだろうか。
徳島ラーメンというと「甘辛く煮た豚バラ肉に生玉子」というイメージが強いかもしれないが、三八の「支那そば」は、ちょっと違う。肉は煮豚系のチャーシューで、脂が多くコッテリの「バラ肉」と、肉の味を楽しめる「モモ肉」から選ぶことができる。「ハーフ」も可能。そして生玉子もなく、焼印が押された煮玉子になる。
一方、三八自身が「黄金スープの徳島ラーメン」と謳うスープは、豚骨と鶏、野菜の旨味が抽出された優しい味。麺は柔らかめ、カエシの薄口醤油も控えめなので、老若男女が楽しめる味に仕上がっている。最後は胡椒でスープの味を引き締めて完食。支那そばは小盛が550円から。またサイドメニューや定食セットもあるので、家族連れでも十分に楽しめるだろう。
<店舗データ>
【店名】 支那そば三八 黒崎店
【住所】 徳島県鳴門市撫養町黒崎字松島157
【最寄】 JR鳴門線「鳴門駅」徒歩10分