「つけ麺 たけもと」2号店で絶品生姜醤油を
JR大塚駅の南口を出て西巣鴨中学校方面へ徒歩3分。まるでイタリアンバルのような外観のラーメン店「Nii」へ。こちらは雪が谷大塚「つけ麺 たけもと」の2号店で、2019年6月にオープン。「たけもと」は毎週火曜日に二毛作の「進化論」として営業していたが、その味やノウハウ、マンパワーを「Nii」に集結させた形である。
メニューは「生姜醤油」と「のどぐろと宇和島産真鯛」のラーメン&つけ麺が主軸で、トマト味噌ラーメンも提供。また、100円の飯モノのバリエーション豊富で、鶏の甘辛温玉丼、ピリ辛半熟玉子丼、グリーンカレー、チャーハン、炙りチーズ丼、日本一卵の卵かけごはんの6種。今回は「生姜醤油ラーメン」の特製と、卵かけご飯を注文した。
綺麗な厨房で流れるように仕上げられていく我が麺。あっという間に醤油清湯の美しい一杯が着丼した。生姜醤油といえば新潟県長岡のご当地麺として有名だ。しかし、長岡系は豚ゲンコツと生姜を鍋で一緒に煮込むのが一般的だが、こちらは擦り生姜を後から乗せているタイプ。まずは生姜がスープに溶けぬ様、そっとひと口。
動物と魚介、どちらも激しい主張こそしないが、十分に旨味が抽出されている。醤油のカエシは重くなく、大粒の背脂の甘みも相まって旨い。そして、少しずつ生姜をスープに溶く。生姜の辛味が強くないので、スッキリとした優しい飲み口へと変化していく。長岡系ともまた違い、味の変化とパンチ力の両方を楽しめるのが嬉しい。
そのスープに泳ぐのは村上朝日製麺の細麺。パツっとした食感でスープとの相性もよい。チャーシューは豚バラとロースが2枚ずつ。オーブンで調理されたもので、ともに完成度は高い。甘めのメンマが面白いアクセントに。味玉は良い鶏卵を使っているようで、黄身に臭みがなく旨い。具沢山で満足度の高い一杯である。
なお、卓上には生姜酢、黒胡椒、七味が揃っているので、途中で味を変えるのも良いだろう。一方、卵がけご飯も、味玉同様に良い鶏卵を使っており非常に旨い。コメはゆめぴりかを使っているそうだ。これが100円で追加できるのは嬉しい。次回は気になる「のどぐろと宇和島産真鯛ラーメン」にグリーンカレーを組み合わせてみようか。
<店舗データ>
【店名】 Nii
【住所】 東京都豊島区南大塚3-46-5
【最寄】 JR山手線「大塚駅」徒歩3分