中学生・高校生という思春期の時期は
”親より友達”
という時期でもありますね
親の意見より、友達の意見や気持ちが優先され
もしくは親より自分の気持ちが優先され
それまで絶対だった親の意思とそぐわなくなる事もあります
相談にいらっしゃるご家庭の殆どが、”親の意見が尊重されなくなった事”が原因
という感触を持っています
当教室に通われる生徒さんはほぼ全員が成績を伸ばしています
最近相談にいらしたご家庭からお聞きした話は
今回の英語検定では、同じクラスでは合格できなかった生徒さんがとても多く
合格できたのは塾に通っていたからだとお母さんは感じたそうです
勿論本人もそう思っていたようですが、合格した事によってお友達のひがみから
何かを言われたのかもしれません
一切勉強をしなくなり、『塾にも行かない!』と親子喧嘩になったのだと言います
生徒さんの心境を変えたのが友達だと私が感じた理由は
春休みの間はとても意欲的に取組み、授業が終わっても『もう少しやっていく!』と
勉強を楽しんでいる姿が多かったのです
英語検定合格もガッツポーズで喜んでいました
そして、将来の夢を私たちとも語り合い、はにかみながら『頑張っちゃお~かな~』と
口にしていました
それから2週間ほどで意見が間逆になり、お母さんはどうしてそうなった?と
頭を抱えてしまいました
この生徒さんは学校であった出来事をお母さんに話す事は小さい頃からなかったそうです
なので保護者会等で事実を知り、ビックリする事が多いのだそうですが
現代っ子の場合はネット上でのやり取りが当たり前ですから
学校側からも観る事が出来ない状態でもあります
なにが原因で意見をひっくり返す事になったのか、真相はわかりませんが
学校のない期間は勉強が楽しめて、始まったとたんにする気にならなくなったのですから
ある程度予想はつきます
こうした事が起こらないようにする為に、お子さんの交友関係に口を酸っぱくするご家庭もあると思います
しかしこれはとても難しく
お友達を否定してしまえば親子関係にヒビが入る可能性もありますし
意固地になって反抗が始まる事も考えられます
ある生徒さんは不登校になってしまいました
先日本人と面談してわかった事は、『不登校グループ』で友人関係を築き
不登校を正当化しようとしているのだと言う事です
もちろん、生徒さん達はそんな気はありません
しかし不登校と言う本来孤独と向き合う場面で
友達がいるから大丈夫という方向に進んでいました
不登校同士の付き合いが悪いのではなく、自分だけではないという安心感から
復帰するチャンスを逃してしまっています
しばらくの間、友達に引きずられて学校を休みがちになり
まったく勉強に手がつけられなかった生徒さんもいます
しかし、急にやる気を見せ猛勉強を始めたのです
理由は友達から言われた言葉、好意を寄せている人から
『勉強しなよ』と言われたのだそうです
子どもの交友関係に大人が介入できるのは
子どもが小学校にあがる位まででしょう
なので子どもが学校で集団生活を始めるまでに
友達を選ぶ目を養う必要があります
とても難しい事ですが
それは言葉では伝えられない部分でもあると思います
『あの子は良い子だから遊んでいいわよ』
『あの子は悪い子だからダメよ』
とは言えませんし、もし言ったとて
良い結果は得られないでしょう
では、どうすればいいのか?については次に書きたいと思います