イエス来日公演2日目@渋谷Bunkamura オーチャードホールに参戦してきました。
名盤『ドラマ』』『イエスソングス』『海洋地形学の物語』からのセレクションということで、私の好きな曲も多そうなので、とても楽しみにしていました。
冒頭、オンワードの曲とともに今年6月に惜しくも亡くなったクリス・スクワイア氏に捧げる映像が流れ、会場全体がしんみりとしつつも追悼の暖かい拍手に包まれる中、メンバーが登場しました。
なによりもうれしかったのは、今年69歳になるスティーブ・ハウ大先生が元気に演奏する姿を生で見られたことです。初めから最後のアンコールまで、年齢を感じさせず元気いっぱいでギターを弾いてくれていて、本当に感動しました。
そして、今年腰の手術をしたと聞いていたので心配していたアラン・ホワイト氏(67歳)も、第2部の途中までは代演のドラマーに任せていたものの、「なるほどここで出てくるか」という最高の見せどころで元気にドラム・セットについてくれて、迫力満点、ずっしり重たいドラム・サウンドを聴かせてくれて、安心しました。
クリス・スクワイアの後任としてベースを弾くビリー・シャーウッド氏(51歳)は、クリス・スクワイアの音色と奏法をきちんと継承してくれていて、これぞイエス・サウンドという感じでほっとしました。
ジェフ・ダウンズ氏(64歳)は、さすがの安定感で、自らの在籍した「ドラマ」時代の曲はもちろん、リック・ウェイクマン時代の曲も完璧にこなしてくれていました。
ボーカルのジョン・ディヴィソン君(45歳)は、ジョン・アンダーソン氏をさらになめらかにした感じの声で、まったく違和感なく、トレヴァー・ホーンの「ドラマ」の曲ともよくマッチしていました。若手(?)らしく、ステージを元気に盛り上げてくれていました。
アラン氏の代役のジェイ・シェレン氏(若そうに見えましたが、55歳)も、実はプログレ界では結構ベテランのようで、覇気がありつつ安定したドラミングで、ビリー氏と鉄壁のリズム・セクションを構築していました。今回のステージの成功の影には、リズム・セクションの2人の貢献が大ですね。
しかし、「危機」「究極」と同じくらい大好きな「海洋地形学・・・」の曲をまさか生で聴ける日がくるとは思っていなかったので、大感激でした。他の曲も全盛期とほぼ同じテンポで完璧に再現してくれたので、会場も大盛り上がりで、本当に感動しました。
それにしても、こうして名前とともに年齢を書くと、改めてこのバンドの歴史の重みを感じますね。まるでプログレ界の笑点メンバーみたいです。ハウ氏を見ていると歌丸さんとかぶって仕方ないし・・・・。いつまでも元気でいてほしいです。
<SET LIST>
第一部
Machine Messiah
White Car
Tempus Fugit
~アルバム『ドラマ』より
I’ve Seen All Good People
Perpetual Change
And You And I ~同志
Heart Of Sunrise ~燃える朝焼け
~アルバム『イエスソングス』より
第二部
The Revealing Science of God ~神の啓示
Leaves Of Green ※スティーヴ・ハウ ギターソロ
Ritual ~儀式
~アルバム『海洋地形学の物語』より
アンコール
Roundabout
Starship Trooper
<PerSonnel>
Steve Howe - guitar, vocals
Geoff Downes - keyboards, vocals
Jon Davison - vocals, acoustic guitar, percussion
Billy Sherwood - bass, vocals
Alan White - drums
Jay Schellen - drums