30年ほど昔のこと。
東京から熊本行きの「みずほ」。
当時は夜行寝台特急が運行していて、のんびりした旅が出来た。
東京から乗車。
翌朝、下関辺りで寝台が外された。
前に座った爺様と話していると
どこかで聞いたような話。
思い切って身元を証し、尋ねると
「カミさんの叔父さん」
私達の結婚式には、会社が倒産して出席できなかったとのこと。
今回、カミさんの妹の結婚式に出る為、この寝台車に乗った。
同じ列車、しかも同じボックス。
こんな偶然。小説にしたら出来すぎ。
熊本駅で、二人揃って降りると
カミさんの親父様が「目の玉白黒」
神様も 時々悪さ 思いつく
こんな偶然は、これっきりだろう。