横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

インフルエンザ流行!!!

2011-01-24 08:38:25 | 院長ブログ

インフルエンザで高熱が出ると、まず小児科か内科にかかられる方が多いと思いますが、耳鼻科にも普通の風邪に混じって、例年ときどき患者さんがいらっしゃいます。ところが先週は、毎日5人ずつぐらいのインフルエンザの方がいらっしゃいました。これは開院して10年で初めてのことです。

急激に流行が広まっているようですが、街を歩くと昨年の冬と違って、マスクをした方をあまり見かけません。スペイン風邪など過去の新型インフルエンザの流行の記録を見ると、2シーズン目に大流行することがあるようです。昨年同様、インフルエンザ予防をしっかりやりましょう。

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ヒッチコック

2011-01-23 22:11:24 | 映画・テレビ

裏窓 1954年(アメリカ) 日本公開1955年1月14日 横浜第45週

北北西に進路を取れ 1959年(アメリカ) 日本公開1959年9月17日 横浜第46週

ヒッチコックは2作が上映されました。

ヒッチコックの映画は傑作が目白押しですが、とくに知名度の高い作品は「裏窓」の1954年から「鳥」の1963年までの10年間に集中しています。この中で私が最も好きなのは、「めまい」(1958)、「知りすぎていた男」(1956)、「鳥」(1963)ですが、今回の2作もヒッチコックの代表作の中に入ります。

裏窓のジェームス・スチュアートと北北西のケーリー・グラントは、ヒッチコック映画の代表的ヒーローで、それぞれ最多の4作づつ主演しています。今回の2作は対照的で、「裏窓」は主人公の部屋とその窓から見えるものだけが舞台となります。「北北西」の方はニューヨークからラシュモア山まで、アクションたっぷりのストーリーです。ふたりはタイプは違いますが、いずれもハリウッドを代表するスターです。今は時代が変わって、彼らのような本当のスターはひとりもいなくなりました。

ヒロインは、裏窓はグレース・ケリー、ヒッチコックと言えばブロンドの美女ですが、その代表です。この映画のグレース・ケリーは、登場するたびにすばらしい高価な衣装で現れ、その美しさの際立たせ方は、これもヒッチコックの巧さです。北北西の方は、エヴァ・マリー・セイント。彼女もマーロン・ブランドの「波止場」(1954)のイメージとは全く違うブロンド美女にちゃんとなっています。(もっとも、ヒッチコックはこの役もグレース・ケリーにやらせたがったそうです。でもグレース・ケリーはモナコ王妃になって既に引退していましたから、どうしようもありません。)

エヴァ・マリー・セイントは、「スーパーマン・リターンズ」(2006)で、クラーク・ケントの叔母役でもう80歳になるはずなのに若々しい姿を見せてくれていましたが、今気がついたらこの映画はマーロン・ブランドの”遺作”(ただし、生前の姿を元にしたCGでの出演)なので、「波止場」以来の共演ということになります。

裏窓も北北西も、アイディア満載の、傑作です。ただ、これらの映画が撮られて50年、ヒッチコックの影響を受けた映画や、下手な模倣がいろいろ出たあとに初めて本物を見る人たちが、私が少年のころテレビのゴールデン映画劇場ではじめて「鳥」を見たときのような戦慄を感じることができるかどうか。ふと心配になります。ナイト・シャマランやブライアン・デ・パルマなどは、本人たちも認め、映画を見てもすぐ分かるように、ヒッチコックの影響を大きく受けています。ふたりとも現代の映画監督としては、大好きなのですが、やはり怖がらせ方はヒッチコックにはるかに及びません。

フランソワ・トリュフォーがヒッチコックにインタビューして書いた「映画術」は最高に面白い本です。ヒッチコックのこと、映画のこと、この本を読むと、見る目が変わると思います。ヒッチコックが好きな人はもちろん、そうでない人も読んでみてください。お金のない研修医のころ、ちょっと買うには高価だったこの本を、近くの図書館で繰り返し借りて読みました。買ったのはかなり後年なので、私の持っているのは、初版ではなく定本(改訂版)です。

 

「映画術」の訳者山田宏一氏と和田誠氏の「ヒッチコックに進路を取れ」も、なかなか面白いですよ。

 

コメント (2)
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アラビアのロレンス

2011-01-15 19:49:42 | 映画・テレビ

アラビアのロレンス 1962年(イギリス)日本公開1963年2月14日 横浜第36週の上映

227分。大作です。実は、あまりの大作であるため、自宅でDVDで見ると、いつも途中で挫折してしまっていました。今回、映画館の大きなスクリーンで見ると、雄大な砂漠の風景を背景に、最後まで飽きさせる場面がひとつもなく、時間も長く感じませんでした。このような大作は映画館で見なければならないと、改めて思いました。

アラブ独立闘争で活躍したイギリス人ロレンスを演じるのはピーター・オトゥール。演技というよりもそのキャラクターでロレンスを体現しました。彼の青すぎる目が、ロレンスの魅力と狂気のどちらの場面でも印象的です。この青い目は、オードリー・ヘップバーンと共演した、おしゃれ泥棒の冒頭でも強調されていました。彼はこの映画でスターになり、「ラ・マンチャの男」、伊丹一三(後の伊丹十三)と共演した「ロード・ジム」など、多くの映画で主役を演じました。

もうひとり、この映画で魅力を発揮し世界的スターになったのは、エジプト人のオマー・シャリフ。最初の登場シーンから、とにかくかっこよかった。デヴィッド・リーン監督の次作「ドクトル・ジバゴ」では、タイトル・ロールのロシア人を演じ、最近では「イブラヒムおじさんとコーランの花たちという佳作で、健在ぶりを見せてくれました。

アレック・ギネス=オビワンは、デヴィッド・リーン監督と縁が深く、多くの映画に出ています。この映画ではアラブ人、「ドクトル・ジバゴではロシア人を演じました。「戦場にかける橋ではイギリス人を演じましたが、実は早川雪舟がやった日本人大佐の役の方をやりたかったという伝説があります。「インドへの道ではインド人、「A Majority of Oneという映画では、実際日本人をやったギネスですから、あり得ないことではない?

監督のデヴィッド・リーンには、他にも、「ドクトル・ジバゴ、「戦場にかける橋」など大作が多く、いずれも一度は見ておきたい作品です。大作を撮るようになる以前にも、有名な映画が何本もあります。私は、「ホブソンの婿選び」(チャールズ・ロートンとジョン・ミルズの共演)、「オリヴァ・ツイスト」、「旅情」(キャサリーン・ヘップバーンのヴェニスの恋)を見ていますが、それぞれ魅力はあるものの、やはり後年の大作の凄さの前には、かすみがちです。 

ディケンズのオリバー・ツイストは、何度も映画化されています。デヴィッド・リーンと並ぶイギリス映画の巨匠キャロル・リード(フォロー・ミー 第三の男)もミュージカル版「オリバー」を撮り、アカデミー監督賞をとっています。それでも、私はデヴィッド・リーン版がベストと思っていましたが、2005年のロマン・ポランスキー版は、それを越えたと思います。重要なフェイギン役は、リーン版はアレック・ギネス、ポランスキー版はベン・キングスレーが演じています。

 

このブログも大作になってしまいました。お付き合いありがとうございました。

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深見耳鼻科水族館

2011-01-14 08:54:02 | 院長ブログ

昼休みの時間に、月に一度の水槽のメンテナンスをしてもらいました。やはりプロは大したもので、いつもきれいな状態を保って、魚たちを長生きさせてくれています。今は、プラティ(赤い魚。尾びれに近くにミッキーマウスの模様があるのが人気です)の赤ちゃんもいっぱい生まれているのですが、赤ちゃんたちは用心深く、すぐ草の陰に隠れてしまって、なかか写真が撮れません。

水槽ひとつで水族館というのはおおげさですが、当クリニックが開院したときから、歴史をともにしてきた魚たちです。もちろん何代も代替わりして、10年前から生きている魚がいるわけではありませんが。

開院のとき、待合室を落ち着けるスペースにするために考えた、アイディアのひとつがこの魚たちです。当時から映像で熱帯魚を見せるシステムもあったのですが、生きた魚にこだわりました。生きた植物は、虫がついたりアレルギーの問題があったり、病院には向きませんが、魚なら大丈夫です。子どもたちは、魚が大好きです。

 

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花粉症 レーザー

2011-01-12 08:26:51 | 院長ブログ

今年の春は花粉が多いと予想されています。スギの花芽のつきは、前年7月の日照時間が一番関係すると言われますが、昨年の夏は猛暑でした。実際スギ林を見ても、花芽は多いようです。おそらく7年前、平成17年以来の大量飛散になると思われます。この6年間は軽くてすんだ方、あるいはいままで花粉症を発症していない方も、注意が必要です。

本格的な飛散が始まる時期は、1月の気温が関係します。現在は寒いので、それほど早くはならないと思いますが、その前から多少の花粉は飛ぶかも知れません。

マスク、眼鏡などで花粉を防ぐ、部屋の中に花粉を入れない、というのが第一です。治療としては、花粉が飛び始める1-2週間前から薬を飲むのが一般的です。眠くならない薬もありますし、重症の方でも薬をうまく組み合わせることで、効くことが期待できます。

もちろん軽い方は、ときどき薬を飲む程度で済みます。私自身も花粉症ですが、ここ数年は、外出時のマスクと洗濯物を外に干さないことを励行した上で、ときどき薬を飲むだけですんでいました。しかし7年前は毎日薬を飲まないとだめでしたので、今年はまたそうなりそうです。

レーザーで予防するという方法もありますが、レーザーには欠点もありますので、よく理解していただいた上で受けることをお勧めします。内視鏡下レーザー治療

皆さんも今年の花粉が多いことはよくご存じで、レーザーを希望される方が例年より多く、昨日も4件行いました。

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