食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

おばちゃん学者 

2012-05-08 06:42:29 | 日記
 浜 矩子 同志社大学教授。 橋下大阪市長から 「 おばちゃん学者 」とレッテルをはられ、ツイッターで、ぼろくそに言われている経済学者だ。  TPP参加反対、消費税増税賛成、を唱える氏の立場には寄り添うことができないが、端正な経済理論展開は非常に勉強になる。  文藝春秋に寄稿された氏の論文から、興味をひかれる一節に出会ったので抜粋する。

 
 「 これからのアメリカは、バランスの取れた小ぶりな経済に転換できるや否や、が最大の焦点です。かつて、世界最強通貨であったイギリスのポンドが基軸通貨の座を失うまで、40年ぐらいかかっています。そして去年は、ニクソンショックからちょうど40年目。同じくらいの時間を経たいま、アメリカドルが名実ともに基軸通貨でなくなるタイミングが来ていると思えるわけです。決済通貨であり続けるとしても、基軸通貨ではなくなるということです。」


 以前から、感じていたことだが、ドルが基軸通貨として国際通貨システムの中核に位置付けられている以上、その不安定な動きが世界経済に影響を及ぼすのは至当である。 経済が好調である国々からさせれば、ドル次第で自国経済が悪化させられる、しりぬぐいをさせられる、というのは、簡単に引き下がれる問題ではないと思う。  どうだろう。 IMF が発行する SDR を基軸通貨の代わり、もしくは補助として使えないだろうか?    ドルだけが世界ではマネーで、日本円はマネーではない、というシステムから本当に早く脱却したい。。。

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