ブラッド・ピット、 モーガン・フリーマン出演の映画に「セブン」というのがあります。20年前ぐらいに公開されたと思います。セブンは7という意味でして、キリスト教の七つの大罪、をモチーフに構成されております。 七つの大罪とは、大食、強欲、あと五つ(咄嗟に出ません~失礼~)をさします。 「 七 」という数字はキリスト教文化におきまして特別に神聖な意味を持っております。旧約聖書に記される「創世記」の天地創造に要した日数が七日間。ほかにも、「七つの徳」「七つの祈り」など、キリスト教の多くの儀式で用いられるそうです。 映画の内容は、ほとんど覚えておりませんので、あしからず。 ただし、劇画中、現れる死体が、すべて「七つの大罪」に絡んでいたことに間違いはありませんし、おそらく、大食、強欲など、現代消費社会に溺れた哀れな人間像を描きたかったのだろうことは想像するに難くありません。 話は代わりまして、現在、開催中のブリューゲル展に、ヒエロム・ボスの絵画も2展ほど掲示されているようです。 ヒエロム・ボス ~ ブリューゲルが師と仰いだ画家でして、その画風は、人間の愚かさ、虚しさをブラックユーモアで表すことで有名です。 滑稽で漫画チックな描写は、今、我々が観ても新鮮で心打たれるものがあります。 今回、展示されているヒエロム・ボスの絵画は「七つの大罪」に基づいているようです。 先日放映されたEテレの「日曜美術館」でその紹介がありました。 あしからず。