食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ポーランド旅行の思い出

2019-09-15 19:36:30 | 日記
フェイスブックのタイムラインに、3年前の思い出、ポーランド旅行の写真が流れてきましたので、少しだけ~~~~ 早秋の夜~~~~  旅というのは不思議なもので、旅から帰ってきた当座は、疲れはて、もう当分外国なんか行くものか、という気になります。しかし、しばらくするとまた、旅の虫が騒ぎ出すのですから、このへんはどうなっているのか、自分でもよくわかりません。やはり、旅が好きということなのでしょうかね~ 9月中旬のポーランドは、もう深い秋でした。肌寒ささえ感じていた記憶があります。 アウシュビッツ強制収容所に赴くため、成田から、パリ経由で、旧都クラクフに到着しました。 アウシュビッツにつきましては、以前も書いたと思いますが、生きているうちに一度は訪れていただきたい場所です。 人間の狂気と凡庸が、同じ日常に存在している、人間の愚かさ、虚しさ、二度と忘れられない光景に遭遇します。クラクフからワルシャワまで、特急で3時間ほど。秋晴れの快適な旅でした。列車の窓から、葉が半分落ちた白樺の林を赤く染める夕陽が脳裏に焼きついております。ワルシャワでは、ショパン記念館、キュリー夫人記念館、ゲットー(ユダヤ人居住区)など、生き返った歴史を多能できました。 ワルシャワで真っ先に思い起こすのが、市街地に堂々そびえたつ、文化科学宮殿(共産主義時代、スターリンからプレゼントされた、無用の長物)でして、おそらく、穏やかで平坦な街並みが続くワルシャワで、ひときわ目立つ、高層建築だからでしょう。視覚に記憶が占領される良い例です。 キュリー夫人記念館で偶然知り合った、定年まじかの大学教授と半日、しゃべりつくしたこともよい思い出です。 旅を楽しむのに大切なこと、それは、偶然の入り込む余地を少しでも多く残しておくことのような気がします。 来年は、予定が合えば、スペインを訪れたいと懇願しております。 古代ローマから、西ゴートへの文化の受け継ぎ、中世イスラムとキリスト教との相克、交流、太陽の沈まない国から、斜陽に~~ この複雑な歴史をもつ情熱の国へ、すでに気持ちは旅立っております。