食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

アビエイター

2019-09-28 11:44:20 | 日記
昨晩、何げなくEテレをつけると、映画「ワンス・アポンアタイム・イン・ハリウッド」公開来日した、クエンティン・タランティーノ監督とレオナルド・ディカプリオの記者会見が放映されておりました。 ディカプリオというと、ベタには「タイタニック」でしょうが、自分の中では、「アビエイター」という、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズの半生を描いた映画を真っ先に思い出します。 パリ旅行中のホテルで観た抒情的記憶が後押ししているからでしょう。 作中、彼の病的な潔癖症と、強迫神経症を随所に描きながら、彼が買収した航空会社 TWA と、パンナム航空とのドロドロの確執劇がメインに仕立て上げられております。 TWA は20年ほど前、アメリカン航空に吸収合併され、パンナム航空という名前も現在、耳にしませんから、おそらく倒産か、大手航空会社に切り売りされたか、したのでしょう。「アビエイター」は、飛行機が、強いて言えば、航空会社が、アメリカ人の夢を象徴していた、航空業界の黄金期、への挽歌みたいな映画のように思えるのです。