昨晩の、BS-NHK「ザ・プロファイラー」は、高杉晋作でした。 事あるごとに書いておりますが、日本史が面白いのは断然、幕末から明治維新、さらに現代史にかけてです。 貴族の遊びや、宮中での出世争い、貴族内内の陰謀や策略なんぞ、知っても正直面白いとは思えません。 極東の小さな島国が、ペリーによって開国され、全ての有色人種が白人の前に無力感を抱いていたのを尻目に、絶望するどころか、卓越した西洋文明を見て、好奇心を抱き、その知識と技術をあっという間に自分たちのものにしてしまった日本人。しかも、西欧列強の植民地化を許さず、国家としての独立を保ち、事もあろうか、彼らに立ち向かい( ちなみに、日本はアメリカ以外の西欧諸国には負けておりません )曲がりなりにも、現在に至る、人類平等社会の礎を築いたのです。そう考えると、世界史における明治維新の意義はとてつもないことに思えますし、事実そうであるわけです。 奇兵隊を組織し、長州藩を倒幕へと向かわせた幕末の風雲児、高杉晋作、番組でも中核として触れておりましたが、最後まで理想的な武士像を追い求めておりました。 破天荒、ハチャメチャ、のイメージが色濃く残る人物ですが、時代の突破口を開こうとして、純粋に武士として行動した結果のような気がします。 立場違えども、新選組が最後の武士として生きたのと同じく、高杉晋作もまた最後の武士として短い生涯を終えたと思います。今回、ゲストトークは、ビビる大木さんや、歴史好きの若い女優さんでして、大学教授などプロの固定観念に縛られず、自由闊達でユニークな意見も聞け、大変有意義でありました。
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