2019年 韓国
◆おススメ度
★★★☆☆
◆キャスト
リ・ジョンヒョク(北朝鮮の軍人、大尉で第5中隊の中隊長):ヒョンビン
ユン・セリ(韓国の財閥令嬢):ソン・イェジン
ク・スンジュン(韓国の実業家、詐欺師):キム・ジョンヒョン
ソ・ダン(ジョンヒョクの婚約者):ソ・ジヘ
リ・ムヒョク(ジョンヒョクの兄):ハ・ソクジン
ピョ・チス(第5中隊員):ヤン・ギョンウォン
パク・グァンボム(第5中隊員):イ・シニョン
キム・ジュモク(第5中隊員):ユ・スビン
クム・ウンドン(第5中隊員):タン・ジュンサン
◆感想
今更感が強いですが、2ヶ月前くらいにやっと観終わりました。
なんていうか、韓国で作っているものかつドラマ(基本フィクション)なのでどこまで信ぴょう性があるかは分かりませんが、元々北朝鮮事情に興味があったので、
すごーく興味深かったです。
(その昔、「ブラックワイドショー・㐧三惑星放送協會」っていう深夜番組でやってた北朝鮮を紹介するコーナーが大好きだったので。)
むしろ、登場人物の心情よりも、そっちの方がすごく気になっっちゃいました・・・。
一昨年(だったよね?)日本でめちゃめちゃ流行ってたので、詳細なストーリー紹介は割愛しますが、ざっくりいうと・・・
韓国の典型的な跡目争いをしている兄弟の三女(長女だけど三番目の子供)でかつ婚外子のユン・セリが、自分の会社セリズ・チョイスで販売予定のパラグライダー用
スーツ(?)の性能を自ら試していたところ、突然の天候の変化によって北朝鮮まで飛ばされてしまい、うっかり越境。
そしてそこで出会った北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョクとうっかり恋仲になってしまうっていうお話。
最初にセリを見つけたリ・ジョンヒョクが、セリに情けをかけて通報せずに逃がそうとしたが、セリがジョンヒョクの教えた分岐点での帰り道の方向を信じられず
逆方向に進んだため、北朝鮮にとどまる羽目に。偶然にも、セリが助けを求めて駆け込んだ先がジョンヒョクの家だったため、なし崩し的にしばらくセリを匿う生活
が始まってしまう。
初めはソウルとの差のありすぎる北朝鮮郊外での不便な暮らしに不満を漏らして生活するも、数日で意外にも馴染んでくるセリ。しかし、セリの正体に気付き始める
ジョンヒョクとの敵対勢力により、これ以上とどまるのは危険な状況に追い込まれる。ジョンヒョクやその部下、親族の助けもあってどうにか色々な監視の目をなんとか
すり抜けて韓国へ帰してもらうものの、セリの帰還をよく思わない次兄とその妻の陰謀、そしてリ・ジョンヒョクを陥れようとする元北朝鮮将校らに命を狙われたり、
それを知ったリ・ジョンヒョクがセリを救うために国境侵犯してまで会いに来ちゃったりするっていう、文字通り国を跨ぐ愛とサスペンスの物語。
なんか、めっちゃ流行ってたのは知ってましたが、その時ちょっと韓国ドラマに飽きて中国ドラマにどっぷり浸かっていたのと、去年Netflix登録しちゃうまでほぼ
U-NEXT派だったので全然興味がなかったので、北朝鮮の人と韓国の人の国のタブーがあって許されない系の疲れる恋愛ドラマっていう認識しかなかったんですが、
想像してたのと全然違って面白かったです。
まず、ヒョンビン主演なだけあって、緊迫した中にもコメディ要素満載だし。(そこが流行った理由でもあるんだと思いますが。)
セリが北朝鮮にいる間は、北朝鮮の暮らしや文化がすごく興味深くて、(抜き打ち検査みたいな巡回があったり、突然停電になって電車が何時間も停まったり、耳野郎
って言われる身近な諜報部員がいたり・・・)ジョンヒョク、その他の人たちが韓国に来てからは、彼らの韓国の最先端の暮らしに驚く様が面白かったり。
あ、あとスイスでヒョンビンが使ってたカメラ。てっきりフィルム入れるタイプのやつと思ってたら、デジカメだった!ちゃんと北朝鮮でもデジカメがフツウに買える
んだなと。いや、スイスで買ったやつかも知れないし、ジョンヒョクの親が特権階級的な家庭だったから持ってるのかもだし、フィルムタイプなんて逆に現像とか
やってくれるとこ探すの難しい?いやでも証明写真は撮ってたしなーとか、気になったら色んなこと考えちゃって若干ドラマのストーリーに対して思考停止気味に
なりながら完走しました。
なんかほんと、日本でいう第二次世界大戦の戦時中状態の部分と現在の部分が入り混じってる感じでのとこに惹かれちゃうと言うか。
まー、あとは女子が好きなお金と権力があったり、何かに秀でた才能があったりする男っていう主人公。
いつも何かに追われているような後ろめたさとハラハラ感があって落ち着きませんが、きっとそれもドラマを飽きずに面白くさせる要素なんでしょう。
とりあえず、色々盛りだくさんに詰まったドラマではありました。ク・スンジュンとソ・ダンの悲恋とかね。
主人公の二人は最終的にどう落ち着くんだろうと心配してましたが、まさかそんな七夕的な感じになるとは・・・(笑)
あ、あとヒョンビンの亡くなった兄役でハ・ソクジンが出ていてびっくりしました。回想としてしか登場しないんですが、今までみたハ・ソクジンの中で一番カッコよく
見えた作品でした。(軍服効果的なもの?)
主演の二人と、よく出るバイプレイヤー的なオバサマ達以外、特に第5中隊の方々が初見の人たちだったので、この先の活躍を期待してます。