2016年 中国
◆おススメ度
★★★☆☆
B級ドラマ好きと「鳳星の姫」を観ようとしている人にはおススメ
◆キャスト
風天逸(羽皇):チャン・ルオユン
易茯苓(星流花神):グァン・シャオトン
白庭君(人族の皇太子):リウ・チャン
雪飛霜(風天逸の幼馴染で):ジュー・ジンイー
羽還真:チェン・ルオシュアン
向従霊:ジア・ジョンユー
風刃:チャオ・ジエン
◆感想
「鳳星の姫~天空の女神と宿命の愛~」観ていたら、実はシリーズものだったってことが分かって、順番に見てみるかと思って先に
こっちを観ることに。
日本で日曜朝の番組見てるかのような、すさまじいB級感ありますが、もう慣れたものでこのくらいでは驚きません・・・。
と、思ってたら見事に裏切られました。
何このエンディング!!
なんか中国アイドルっぽい3人組のMVみたいな。
こんなエンディング初めて。さすがにちょっと度肝を抜かれました。でもちょっと、イガイガ言ってる彼らもクセになります。
(あー、でも日本のドラマだったらあるような気も・・・?)
まー、色々ツッコミどころも多いんですが、話が複雑すぎてちょっと概要をまとめるスキルがない・・。
なんかねー、見ててもものすごーく色んなところが気になって、ちょっとストーリーも頭に入ってこない。
皇宮なのに調度品がいかにも軽い素材でできてる感があるとか、女帝の髪飾りや指輪とか装飾品が安っぽいなーとか・・・。
どんだけ低予算ドラマなんだろうとか。。。
なんか、VFXやXRの時代に円谷プロ全盛期の時代の手法で作られた作品なんじゃないだろうかと。(ちょっと言い過ぎ?)
作り手がそういう系のめっちゃファンでわざとそういう感じで作ってんのかなー。
とにかく、今まで見たドラマの中で一番気になりました。まさに、特撮モノって感じです。
◇◇
とりあえず、なんとか理解できた設定部分を。
・瀾州(っていう地名)には人族と羽族がいて、両者は表面上は平和に共存しているが、水面下では人族が羽族の飛行能力に嫉妬して、
羽族を滅ぼしてやろうと思っている。(特に白庭君の母親で女帝の白雪が。)
・羽族は、人族に力強さでは敵わないらしい。(これまで飛行能力のおかげでなんとか均衡を保ってきた。)
・羽族の中でも、20歳の成人を迎えた際に翼が生える人と生えない人がいる。
そもそも生まれた時に翼孔(翼が生えてくる穴?)が背中にない人は20歳を迎えても翼が生えてこないと言われている。
(ちなみに、羽族は目が青いかどうかで区別できます。カラコン?)
羽族は、花神が放った花粉を取り入れて初めて飛行することができる。
・その昔、人族と羽族で禁断の愛を誓いながらも殺されちゃったカップルがいて、その人たちの思念が花となり花粉となって羽族
は飛行能力を得たとか?(ちょっと難しくてこの辺意味が分からなかった。)
で、それ以来100年に一度「星流花神」を宿す女の人が現れて、「星流花神」が覚醒すると花粉を飛ばし、「星流花神」を宿す人は
花粉を飛ばし終えるとその命が尽きてしまう。
で、これを前提なうえでのストーリー。
羽族の王である風天逸と人族の皇太子である白庭君は、お互いライバル視しながらも星辰閣で共に学んでいた。
羽皇である風天逸は、母親が人族であったために翼孔がないという秘密があった。(基本、羽族では翼をもつ一部の人々が貴族と
されている。風天逸は、亡くなった先代羽皇の一人息子であったため、それを継いで羽皇となったが成人するまでの間は叔父で
ある風刃が摂政王となって政治を仕切っている。)
成人しても自分には翼が生えないんじゃないかという不安と戦いながら、風天逸は羽族に必要とされる「星流花神」を目覚めさせる
ために必要とされる花神佩を手に入れようとしていた。
一方、人族の女帝で白庭君の母親である白雪は、かつての恋人であった機枢(易千機)が飛べない人族の自分と空を飛びながら世界
を旅するという夢のために設計した「天空城」を改造して巨大天空城を造り、「星流花神」を手に入れその花粉で天空城を飛ばし
羽族を滅ぼそうと画策していた。
そんな中、幼馴染で初恋相手である白庭君に会いたいと、易茯苓が星辰閣にやってくる。
怪しげな行動をする易茯苓を最初に見つけた風天逸は彼女に一目ぼれするも、白庭君に会いに来たと白庭君の話ばかりする易茯苓
に腹が立ち、配下の羽還真を使って彼女を罠にかけ、浮玉嶺の試練に誘導し花神佩を手に入れる。
名高い機械師であった機枢を崇拝し、自身も機械に精通する羽還真は、風天逸によって浮玉嶺の結界を破り、炎核機甲を脱出させた
罪を問われ星辰閣から追放されるが、風天逸は裏で手を回し、彼が存分に機械について学べるようかつての機枢の家と設備を与え
たりと、意外にも優しい一面を持ち合わせていた。
風天逸は、羽還真の能力を高く評価し、「星流花神」を覚醒させる方法を探ってくれと花神佩を彼に託すが、ふとした瞬間に花神佩
が反応し、飛び出した星流花が易茯苓の元に宿ると、易茯苓の耳の後ろに星流花の痣が浮き上がる。
白庭君と親しくしているという易茯苓の星流花の痣を見た白雪は、すぐに易茯苓を皇太子妃にするよう指令を出すが、易茯苓の父
である易千機に、易茯苓を守るよう言われていた白庭君は、利用しようとしている母親を阻止するためにそれを拒否。
易茯苓にわざと冷たい態度をとる。
(で、自暴自棄になった易茯苓を風天逸が慰めてあげたり、本当の彼の境遇を易茯苓が知ったり、白雪の追っ手から風天逸が易茯苓を
匿ってあげたり、父親の奪還に協力しようとしてくれたりとなんだかんだあって、ちょっとずつ白庭君への想いを吹っ切って、逆に
風天逸に惹かれていく易茯苓。)
で、なんだかんだあって風天逸と易茯苓はお互いの心を確かめ合い、婚礼の日を迎えるのですが、「星流花神」を宿す易茯苓が
覚醒した際に放つ花粉を羽族が必要としていることと、花粉を飛ばしきったら易茯苓は死んでしまうこと、「星流花神」は、花神の
陰佩を持つ易茯苓と陽佩を持つ恋人である自分とがキスすることで花粉を放つということを知ってしまった風天逸は・・・
◇◇
てな感じなんですが、うーん、説明がめっちゃムズイ。
これ、ちゃんとその小説読まないと理解できない系の映像化作品な気がします。
白庭君、幼い頃に易茯苓の父親にちょっと易茯苓を好きになるなよ、って文字通り「蝕骨釘」っていう釘を刺されていて、易茯苓
の近くで易茯苓を好きだっていう気持ちが高まると、苦しくなるっていうような、ちょっと可哀想だなってとこもあるんですが、
最後の方で易茯苓に愛を迫って拒絶される際に、
「自分に良くしてくれた人はみんな死んだ」
「この先、誰を頼って生きていけば・・・」
ってセリフがあって、フラつきながら茯苓の部屋を後にするんだけど・・・
オマエ、人族の皇帝になったっていうのに"誰を頼って生きていけば"とか言うなよ!
ってとこで、なんか可哀想っていう気持ちも、いつまでも甘ったれてんなよ、って気持ちにひっくり返されちゃいます。
なんかそもそも白庭君やってる俳優さんが、「麗姫と始皇帝」でディリラバがチャン・ビンビン(始皇帝)のところに行くって
いう約束しといてその前に愛する人との子を身籠るっていう、その相手役の人だったので、チャン・ビンビンに寄っちゃって
見てた私としてはもうちょっと無条件で拒絶反応が・・・。
って感じだったし。
ちなみに今更ですが風天逸役は「ダイイング・アンサー」で知り、「慶余年」でちょっと好感度が上がってたチャン・ルオユン
です。
あんなしれっと「ダイイング・アンサー」でクールな秦明役やってたチャン・ルオユンが、「ダイイング・アンサー」と同じ
年に、こんなB級ドラマで安いアイドルみたいな扱いの役をやってることにほんとに驚きしかない。
しかも、メイクと髪型のせいかなんかすごく顔がキレイに見えるし。(ヘアピン姿が可愛いとさえ思ってしまう・・)
ちなみに、このドラマの中で一番のイケメン君かなーって思ったのは、風天逸に想いを寄せる雪飛霜を密かに慕っていて、風天逸
との婚礼を偽装だと分かっていながらその前夜に風天逸にせまり、拒否されている雪飛霜に対し、薬を使って自分を風天逸と思い
こませて想いを遂げてしまうっていう、向従霊をやってたジア・ジョンユーです。
どうあっても風天逸と易茯苓に上手くいって欲しいと思って見ているこっちとしては、あ、向従霊が雪飛霜を好きなんだったら
ちょうどいいんじゃない?なんて軽く思っちゃってましたが、よく考えたら正面から想いを告げるでもなく、彼女の想い人に
なりすまして抱いちゃうとか、クズだなーって今改めて思いました。
いや、ほんとに見えない光線とか見えない毒にやられて体を痙攣させるとことか、茶番みたいな演技を出演者の人たちが大真面目
に演じてるのがほんと凄いと思っちゃう。。。
このドラマはU-NEXTで見たんですが、ところどころ相手を呼ぶときに使う「そなた」「君」の使い方(訳し方?)が間違ってた
り、他の訳も微妙なとこがあったりしてたので、ちょっと設定部分の解釈が間違ってるとこもあるかも?
基本、名前にフリガナがなく、ドラマガイドの雑誌とかには易茯苓は"えきぶくりょう"って仮名が振られてたけど、そんなの
読めないんだけど・・・。なので、メインの3人は"イーフーリン"、風天逸は"フーテンイー"、白庭君は"バイティンチェン"
って耳に聞こえたまま読んでましたが、羽還真と風刃は漢字をそのまま読んでました。
なんか、中国ドラマってこの辺の人の名前の訳ってちょっと統一性がないよね。
基本は、向こうの発音がどうだろうが漢字を無理やり日本語読みで仮名をふってるやつ。これ、名前の漢字があまりに日本で
使わないようなものだと、全然覚えられない。「霜花の姫」のヒロイン錦覓(きんべき)とかね。
それから、名前の漢字を一切取り払って、中国語の発音に近いカタカナで名前を表記しているもの。
Netflix版の「永遠の桃花」はこの法則で、夜華って漢字の名前を一切使わずカタカナで"イェホワ"になってました。
これ、カタカナ名前だけだと意外と中国人の名前が韓国人に比べるとちょっと長くて全員顔と名前が一致しないまま終わったり
します。
あとは、名前は漢字表記で、カナが中国語発音に近いカタカナ表記のもの。
私個人としては、これが一番有難いかなって思ってます。
本作「九州天空城」は、九州シリーズっていう小説の中の一つらしい。
九州って言うのは世の中のすべての地のことで、地球でいうとこの五大陸みたいなもの?
で、作中に「九州のうちここ瀾州では」っていうセリフが出て来てたので、九州シリーズの中でも瀾州編とか〇〇州編みたい
なのがあるのかなー。
とりあえず、この作品とその続編(風天逸と易茯苓の娘の話っぽかった)「鳳星の姫~天空の女神と宿命の愛~」は、瀾州の
お話みたいです。
(これでようやく心置きなく「鳳星の姫」が見れる。)
最後の最後はこんなアートな感じの絵面で終わります。
見てるうちにクセになってきちゃいました。
贅婿、ちょっと調べてみました。
なるほどー、グオ・チーリン、ちょっと面白そう。
視聴媒体あったら観てみたいです!
>男装の女性が出てくるドラマは好きですね。
日本ではあまりみかけないですもんね。
ましてや時代劇ともなると、まずちょん髷がネックだし(笑)
同じコメントですが。
今「ぜいせい、婿殿は天才策士」と
ウーシーザー繋がりで「尚芸館の五つ星」を観てます。
「慶余年、、」のチャン・ルオユンを
あまり好きになれず、彼の異母弟の
ちょっとおちゃらけなキャラクターで出ていた
グオ・チーリンと言う俳優が婿殿で
こちらの方が私的には面白いです。
現代では当たり前なビジネスを、古い時代の中で
策として使っていて中々面白いです。
「尚芸館の五つ星」はヒロインがあまり好みではないですが
男装の女性が出てくるドラマは好きですね。
この手の中国ドラマは肩が凝らなくて見やすいです。
でも、言ってもそこまで出てこない「独孤伽羅」が無理なら「十年三月三十日~」も無理そうですね・・。
てか、日本ロケやってたっていうのと、ショーン・ドゥー出てるから見ましたが
そこまでおススメってほどではない気がします。
そういう作品結構好きです。
太子妃狂想曲以来B級が好きかも。
シュー氏は「鳳凰伝」でリタイアして以来、「独孤伽羅」もリタイア、「十年三月三十日~その愛、時をこえて~」も保留中(これは是非観たい)なのです。
濃いめというかあの目力強すぎる感じの顔が苦手で。
ちなみに、「十年三月三十日~その愛、時をこえて~」はどうでした?
実はちょっと敬遠してました(笑)。
実際中身は想像の上を行ってましたが、ツッコミどころ有りすぎて逆に笑いながら見ちゃいました。
ジュー・ジンイーは、今回悪女役なのでちょっともやもやしちゃいます。
シュー・ジェンシーは「独孤伽羅」では何気にあのドラマの中では一番のイケメンだなって
思ってましたが、「十年三月三十日~その愛、時をこえて~」見たら
肌の乾いたオジサン感が出ちゃってました。
「鳳星の姫」も、その流れのままだったので確かにちょっと微妙かなとも思います。
とにかくエンディングも気になるし、観る案件になりました。
アラン・ユーと新白蛇伝に出てたジュー・ジンイーも出てるみたいで。
絶対観ます。
ただ、鳳星の姫の方はシュー・ジェンシーが苦手なので、観たくでも多分観れない気がします。