2019年 中国
◆おススメ度
★★★☆☆
◆キャスト
シェン・イー(化粧品会社のCEO):チャオ・イーチン
モン・フイ(メイクアップアーティスト):リー・ジャーチー
スイ・アン(シェン・イーの親友で整形医):ファン・ジーシン
ウェイ・レイ(シェン・イーの元カノでモデル):ホー・メイシュエン
タオ(モン・フイの親友で臨床心理士):プー・タオ
ジアン・ジアン(シェン・イーの秘書):スー・ゾーリン
シュー・シンヤオ(化粧品会社の副社長):チョン・ムーシュエン
シア・イエン(顔に傷のある女子社員):ワン・ユー
◆感想・概要紹介
最近、「霓裳(げいしょう)」を見てるのでリー・ジャーチーつながりで思い出したこの作品を先にご紹介。
このドラマは確か、「待って、私の青春」からそんなに間を置かずに見たやつだったかなと。「待って、私の青春」の
主演と同じ二人が主演しているドラマです。
「恋愛できない僕のカノジョ」の感想にもちょっと書きましたが、このドラマはヒロインが耐えきれないほどのストレス
を感じてしまうによって別人格が出てきてしまうって言うのが他のドラマとちょっと違うところ。
もしかしたら、中国でもけっこうこういうストレスからくる精神障害?(鬱って言うのだけじゃなく)が社会問題になってて
それでドラマでもよく取り上げられるほど無視できない状態になっちゃってるのかなーと。
ただ、大人になって何かしらストレスを受けてそれが障害として出てきてしまうっていう原因が、子供の頃のトラウマに
起因するっていうのがあんまり日本には浸透していない考えかも?
そういえば、私が占い師匠とのセッション受ける際に、ときどきストレスのことを相談してキネシオロジーっていう筋肉
反射テストのストレス診断と、ストレスリリースをしてもらったりするんですが、その原因が子供の頃に(大人からみると
ほんとちょっとしたことですが)傷ついたことが原因となって、それが本人も気づかないうちに今でもストレスになってる
っていうものがよくあります。
日本では、対症療法(とりあえず休養するとか)しかあまり注目されてない気がしますが、意外に中国では進んでいてこう
いったストレスの原因からちゃんと解明して取り除いていこうっていう感じなのかなと思っちゃいました。
ざっくりあらすじです。
◇◇
ヒロインのモン・フイ(リー・ジャーチー)は、メイクアップアーティスト。
冒頭、テレビ業界にしてもちょっと行き過ぎたパンクっぽいメイクと服装である番組のメイク担当としての面接を受ける
モン・フイ。
履歴書には、派手な経歴(でも聞いたことのない海外留学先での学校名)と有名人との交友関係。そして自信満々な上から
な態度。
面接官たちは、すっかり彼女の雰囲気に飲まれ、即採用。
けれどもコレ、実は彼女が極度のストレス状態に陥って出てきた別人格(になり切ってる?)状態だったことが分かります。
そんな彼女は素の状態に戻った際に、バスに乗っていてある男性と出会います。
彼は、ドラマのもう一人の主人公シェン・イー(チャオ・イーチン)。なにやら仕事っぽい電話をしながらバスに乗り込んだ
シェン・イーは乗車賃を払うよう言われ、自分の真ん前に座っていた見ず知らずの女性モン・フイにカード(交通系IC?)
がないから代わりに乗車賃を払ってくれるようお願いします。
モン・フイは、シェン・イーに乗車賃2元を渡そうとしますが電話中の彼の目に入りません。仕方なくシェン・イーの代わり
に現金で乗車賃2元を支払いますが、それを見たシェン・イーは、なぜ現金で払うんだと怒ります。
同じでしょ、というモン・フイに、乗車賃は、現金なら2元、でもカードなら1.8元だと。
シェン・イーはその場でSNSのIDを交換してモン・フイに電子マネーでお金を支払いますが、シェン・イーがモン・フイに
支払った金額は1.8元。
ムッとするモン・フイですが、シェン・イーの勢いに負け何も言い返せないまま別れます。
(その後モン・フイは、すぐにシェン・イーのIDを削除。)
そんな感じで最悪とは言わないまでも、あまり良くない印象の出会いをした二人。
で、このシェン・イーですが、とある化粧品会社のCEO。
彼の目的は、傷跡を隠すファンデーションを作ること。普段はケチで、無駄なものに一銭も払いたくないっていう彼ですが
ファンデーションの開発費だけには赤字になろうと投資を惜しみません。
後で分かりますが、彼は幼少期によく上級生にイジメられていましたが、そんな時になぐさめてくれていた初恋の女の子
がいます。
カバンがボロいといっては中身をぶちまけられてイジメられ、先生にチクったと言ってはまたイジメられ・・・。
女の子は、そんな彼に自分の古い方(といってもけっこう新しく見える)カバンをあげます。
けれど、そんないかにもって感じのピンクのカバンを背負ってた幼いシェン・イーは、またそれがイジメのネタとなり
絡まれます。
そんな時、女の子が現れそんな彼を助けようと果敢に上級生に食って掛かり、標的が女の子に移っちゃいます。
今までなすがままにされてるだけだったシェン・イーは、女の子を守ろうと側に落ちていた先がとがった鉄の棒を手に勇気
を出してイジメグループに立ち向かいます。(なんでそんな棒が整備されてるっぽい校庭に落ちてんのか謎ですが。)
で、キレた子供のお約束、周りを見ずにとりあえず凶器を振り回す。
そんな彼を危ないと思って後ろから止めようとした女の子。運悪く、シェン・イーの振り回した棒の先が女の子の顔に。
そうして彼は、よりによって初恋の女の子の顔に一生消えない傷を作ってしまったっていう・・・。
大人になった彼は、今でも傷跡に悩んでいるだろう彼女を想って、彼女を探し出そうとするとともに、傷跡まで隠せる
ファンデーション開発を続けているのでした。
そして、もちろんシェン・イーの探す彼女とはモン・フイです。
彼女は、シェン・イーが思い描いているような傷跡を気にして今でも顔を隠しながらくよくよ生きているような弱い女性
ではありません。
おそらく彼女もシェン・イーと出発点は同じだったのでしょうが、メイクアップアーティストとなり、すでに傷跡を隠せる
技術を身に着けていました。(笑)
で、お約束のようにそんな二人が出会ってお互いそうとは知らずに恋に落ちていく・・・っていうお話なんですが、その
きっかけが、冒頭でちょっと触れた彼女のストレス障害と、それによって引き起こされる別人格になりきってしまうって
いう彼女の病気。
モン・フイが面接を受けたある番組とは、シェン・イーがスポンサーとして出資する番組。
そこで二人は2度目の出会いを果たします。
そこで、モン・フイが受け持ったモデルのウェイ・レイに、彼女の整形鼻を心配しモン・フイは医者に診てもらうよう
進言しますが、それがウェイ・レイの癪に障り逆にモン・フイの経歴詐称を暴いてしまいます。
それがきっかけで、別人格なりきりスイッチが入ってしまったモン・フイ。
なんと、彼女はシェン・イーの恋人っていう設定の人になり切っちゃいます。
そっからシェン・イーのモン・フイに振り回され生活が始まっちゃうって言う、なんか設定がちょっと斬新なラブコメ
です。
ただ、見てるこっち側としてはシェン・イーとモン・フイが子供の頃の因縁の相手だっていうのは一目瞭然なんですが、
シェン・イーとしては、それを疑いつつもなかなか決定打が見つからず、特定するに至るのに時間がかかります。
その原因が・・・
①まずは、シェン・イーが子供の頃から名前を変えているために、モン・フイ側から気づかれていないこと。
②子供の頃、モン・フイは何度かシェン・イーに会って優しくしたりして、名前を教えてくれなかったこと。
③校内で会った彼女は、よく見るとシェン・イーたちが着ている制服(ジャージ)ではなく私服を着ているんですが、その
ことに思い当たらずシェン・イーは同じ小学校に通ってた女の子を探していること。
(ネタバレになっちゃいますが、実はシェン・イーが通ってた学校の先生の娘だったっていう・・・。)
そうやって、あるときはシェン・イーの恋人、またある時はシェン・イーの会社の社長、そしてある時はスイ・アンの
恋人、そしてシェン・イーの血のつながらない義妹っていう設定に付き合いながらも、会社を経営して顔に傷を負わせて
しまった女の子を探すシェン・イー。
そこに、シェン・イーも知らなかったシェン・イーに無条件で常に優しくしてくれる親友スイ・アンの過去のことも
あったりして・・・。
◇◇
まー、ちょっと後半残り4話くらいになって見続けるのがめんどくさくなってきたりしましたが、まぁまぁ面白かった
です。
ただ、このドラマのチャオ・イーチンは、働く男性的な?大人なCEO感を出すためにちょっと大人っぽさを演出してるん
だろうけども・・・仕事モードの時の前髪が変。なんか、韓国ドラマもそうだけど、仕事モードになった時の髪型が好き
じゃない主人公ってよくいます。そんな感じで、全体的にチャオ・イーチンの髪型があんまり好きじゃない感じだった。
そういった面からみると、「お隣の彼は疫病神」のチャオ・イーチンの方が可愛い感じでよかったなー。まー、確かに
そっちは経営者として全体をみてるって感じではなく、開発に没頭する研究者感が出てて大人っぽさはそれほど必要ない
役だったんだけども・・・。
後は、シェン・イーの親友役のスイ・アンが、中国版チ・チャンウクって感じでけっこうイケメンさんです。
「夢幻の桃花」で、東華帝君のお付きの人として出演してますが、そっちは俳優陣が豪華すぎてちょっと埋もれちゃって
たので、こっちでフォローしときます。
シェン・イーの父親に呼び出されるモン・フイ。
日本料理屋さんに呼び出されたっぽいんですが・・・テーブル長っ!!
冷静に考えると、これ、居酒屋の宴会用テーブルなんだろうけど、こんな斬新な使い方初めて見た。
話、聞こえる??
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