◆おススメ度
★★★☆☆
◆キャスト
チー・シン(TV番組制作会社のディレクター):ティミー・シュー
ディン・シャオロウ(ディスプレイデザイナー):チャオ・シン
ジョン・ゾー(シャオロウの友人、偽装彼氏):ジョイシェン(UNIQ)
ナン・ササ(シャオロウの親友、外科医):ワン・ジアニン
ジェン・ジョン(チー・シンのアシスタント):ワン・リャン
ホー・ミンジュー(恋愛できないカフェのオーナー):チャン・ムーチェン
◆感想・概要紹介
このドラマは、ヒロインが緊張したり衝撃的なことがあって脈拍が190を超えると眠ってしまうという奇病(本人は呪いと呼んでいる)の持ち主。
そこがけっこう今までにない新しい感じだなーって思ってたりもしたんだけど、よく考えたら最近見たドラマ、若干症状は違えど、精神的な
ストレス(幼い頃のトラウマ含め)を題材にしたドラマが多かったかも。
たまたま私が選んで観たドラマが似たような奴だっただけかもですが。
例えば、
「99%のカノジョ」では、ヒロインはストレス障害で耐えきれないほど心にショックなことがあると、急に別人格になってしまう、ってお話だし、
「シンデレラ・ラブ」では、男主人公が幼い頃の母親の自殺未遂を見たのが原因か何かで彼女への愛が高まると、防衛本能で記憶喪失になっちゃう。
「恋した彼女は宇宙人」でも男主人公が、幼い頃の雨の日の母親との別れの場面のトラウマかなんかで、雨が降ると女性の記憶を失うっていう。
とりあえず、世の中そんだけ多種多彩なストレスがあって、それに注目(周りとして対処)せざるを得ない状態になってきてるんだなーって思い
ました。
ってことで軽く内容紹介。
◇◇
ディスプレイデザイナーのディン・シャオロウは、15歳の時にある夫婦のトラブルに巻き込まれ、妊婦の妻に浮気相手と勘違いされたことに
より、「一生愛されない!」と呪いの言葉を浴びせられたことがトラウマとなったのか、それを呪いと信じ、以降30人の男を好きになり
告白するも30回フラれ続けている。
さらに、緊張すると急に眠りに落ちてしまうという居眠り病を患っていた。
ある日自動車免許取得に向けて路上教習中に告白相手からの着信があり、一気に心拍数が上がったシャオロウは、寝落ちして居眠り運転で
チー・シンの運転する車に突っ込んでしまう。
(「あなたのお気に入りになります」とか「愛しい僕のラッキーガール」なんかでも、冒頭事故のシーンがあったりしますが、それとは比べ物
にならないくらい半端ない事故。よく死ななかったなって思うんだけども・・・。)
ここで、最悪な出会いをする二人、っていうよくあるシチュエーションの出来上がりです。
番組制作に携わるチー・シンは、一般視聴者参加型のリアリティ番組制作に向けて参加者を探していた。
そんな時、15歳の時に呪われて以来30人にフラれ続けているという、ワークショップに参加するシャオロウの告白を聞き、番組に出演してもらう
ことを思いつく。
番組出演のオファーに全く乗り気ではないシャオロウだったが、彼女がチー・シンの事故の相手だったことが彼にバレ、しぶしぶ出演を承諾。
また、同じ頃、チー・シンは新しいマンションに引っ越しをするが、ただでさえ不眠症に悩まされる彼は、夜間の上の階の住人の騒音に悩ま
されることに。(そして、その上階の住人はお約束通りシャオロウだったりします。)
一方、ディスプレイデザイナーでもあるシャオロウは、ある会社でディスプレイデザインの仕事をしていますが、そこのパワハラ女上司に
虐められる毎日。
そこに、謎の新入社員ジョン・ゾーがやってきて、パワハラ女上司をやり込めシャオロウを助けてあげます。それがきっかけで二人は友人に。
(けれども、ジョン・ゾー側はなんだかシャオロウを前から知ってたような様子も・・・。)
けれどもなんだかんだあってシャオロウはこのパワハラをきっかけに会社を辞めちゃいます。
で、チー・シンの番組に出演することになったシャオロウ。
番組の内容は、今まで30人にフラれ続けた呪われガールに番組をきっかけに初めて恋人ができ、幸せガールになる、というもの。
番組では、仮面を被った何人かの恋人候補の男性を用意し、シャオロウはその中から顔が分からないまま、運命の相手を選ぶという形式。
緊張して何度もNGを出してしまうシャオロウを見かねて休憩時間を設けるも、集められた男性たちは彼女に対し陰口を言いあう。それをうっかり
聞いてしまって人知れず傷つくシャオロウ。
実はシャオロウには「シャオロウを振った相手には3日以内に運命の恋人ができ幸せになれる」という別のジンクスもあり、彼女の告白目当てで
彼女に近づき、不用意に彼女を傷つける男性もいたりして。
そんな彼女の姿を見て、ちょっとずつシャオロウが気になってきちゃうチー・シン。
撮影は再開されるも、陰口を聞いてしまったシャオロウは、そんな男たちが怖くなってしまう。
そんな中、彼女を助けたのはこっそり呪われガールの番組出演に応募していたジョン・ゾーだった。
結果的に、シャオロウはジョン・ゾーとのカップリングが成立。喜ぶジョン・ゾーだったが、友人でもあるジョン・ゾーが番組に出演していた
ってことも含めて、番組側が用意したシナリオ通りの偽装恋人になったと納得するシャオロウ。(たぶんそういうことだろうと思います。)
ここから、呪われガールの恋を応援する形になっていく番組。
シャオロウが好きで、これをきっかけに距離を縮めようとするジョンゾーとジョンゾーをあくまでも自分に協力してくれる友人としか思って
いないシャオロウとのすれ違い。
そして、番組内やご近所づきあいとしてちょくちょく顔を合わせるようになったシャオロウとチー・シン。
チー・シンは、彼女のトラブルに出くわして助けてあげたりしてるうちに、ジョン・ゾーとの仲を嫉妬するように。
(けれど彼は番組制作の関係で、契約恋人の二人を絶対に邪魔してはいけないっていうジレンマが・・・。)
一方、自分のことを真剣に心配したり助けてくれたりするチー・シンのことがシャオロウも気になりだし・・・。
◇◇
って、いう感じで最初からもうどの人とどの人がどうなるかってのはある程度分かってしまうようなドラマなので、まー、どうやってその
カップリングがうまくいくようになるのか過程を楽しむ、って感じの作品ですかねー。
(なんか全然ストーリー概要をうまくまとめられない・・・。作品全体としてはパステルカラーのふわっとした雰囲気ですが、一応パワハラ
とか同僚からの嫌がらせとか、上海で仕事をしながら暮らす若者の夢と現実、みたいなものもテーマとして含まれてたりもします。)
とりあえず感想としては・・・
まず、居眠り病って何?ナルコレプシーのこと?でも心拍数が上がると寝ちゃうって・・・。むしろ寝れなくなりそうな。。。
(ちなみに、ナルコレプシーは、私が10代の頃の一番好きな映画だった「マイ・プライベート・アイダホ」で知りました。リバー・フェニックスが
患っていた病気です。リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスが主演してるレアな映画です。)
時々流れる挿入歌。カーペンターズの「遥かなる影」?だっけ。これ聞くと「世紀末の詩」っていう竹野内豊が出てた野島作品のドラマを思い
出して、なんかこの先に落とし穴的なものがあるんじゃないかってドキドキしてしまう。。
タイトルですが、「恋愛できない僕のカノジョ」。恋愛できないのに、彼女になったの?ってなんかすごく矛盾を感じて納得いかなかったん
だけど・・・。
原題が「我不能恋爱的女朋友」。中国語、分からないんだけど字面だけみると僕は彼女と恋愛できない、もしくは僕は彼女と恋人になれない、
って感じになるような?
ちょっと主語っぽい「我」に注目すると混乱するので無視。注目したいのは「女朋友」の部分。朋友が友達(親友?)だから女友達ってことで、
英訳するとgirl friend。で、それを和訳すると彼女。っていうことかなーと。
中国語タイトルでは、自分にとってすごく親しい女の子の友人は恋愛できないんです、ってことなんだけど、その女友達をgirl friendにしちゃうと
英語圏では恋人ってことになってしまって、ちょっと意味が変わっちゃう。それを日本語にすると彼女、ってことなんですかねー。
シャオロウは、チー・シンの番組に出演し、最終的に選んだジョン・ゾーとカップルになった体で番組が放送された関係で、半年間カップルとして
過ごし、それが番組上の演出だったことは他言しないといったような内容の契約書にサインしちゃいます。チー・シンはそれがずっと気になって
いたりします。(はっきり自分の気持ちに気付いてないかもだけど、ジョン・ゾーとシャオロウが偽装恋人であるのも嫌だし、自分との関係も曖昧
だったりするし、ジョン・ゾーもそれがある限り、自分とシャオロウが契約上の偽装恋人でしかないっていう部分で?)シャオロウは全く気にして
ないっぽかったけども。
私もそこ、すごく気になっていて、早く半年経たないかなー、もうそろそろ半年くらい経ったんじゃ?とか思ってたところ、なんと最終回でこの
ドラマがチー・シンとシャオロウが出会ってからの約1ヶ月間の話だったってことが判明して驚愕でした。
ドラマに、割とたくさんシャオロウが眠りにつく場面、チー・シンがなかなか寝付けない場面、シャオロウの寝起き、っていう場面が出てくるん
ですが、それちゃんと数えてたらほんとに1ヶ月間の日数になるんじゃ・・?って感じで。見返してみたくなりました。
第16話。ここでも逃げ恥登場。やっぱ中国で流行ってたんだなーって。
ササがジョン・ゾーとのことが気になって手術でミスをし、怒られるシーン。この、ササの上司、「マイサンシャイン」でイーチェンが落とした
財布に入ってたモーションの写真を見てモーションに財布を渡したスーパーの警備員役だった人じゃない?
チー・シンの同僚のジェン・ジョン、最近「真犯人フラグ」にも出てた森田甘路かと思って最初見た時ちょっとびっくりしました。
(あ、でも今回は「シークレット・ハウス」とは違ってティミー・シューが霜降り明星のせいやに見えるってことはなかった。)
そして、ジョン・ゾーの顔もなかなか覚えられなくて、ちょっと序盤ジェン・ジョンと見分けがつかない。
撮影でバス移動の場面で、なぜかジョン・ゾーが歌を歌うシーンがあって、それが演技っぽくない感じだったので元々歌手なのかなーって調べて
みたら、彼、UNIQっていうワン・イーボーと同じアイドルグループのメンバーでした。ちょっとびっくり。エンディング(最終回だけ)は、
みんなで踊ってます。
太りやすい体質で、この撮影期間に監督に言われてダイエットプログラム的なものを実行してちょっと痩せたらしいんだけど、ジェン・ジョン役の
人も同じくちょっとずつ痩せたみたいで、ますます混同しちゃいました。(登場すると、えーっと、どっちだ?って感じで。)
毎回、ドラマのエンディングで、ディレクターズカットでカットされた部分みたいなオマケ映像とか、オフショット映像が流れるんだけども、その
撮影の雰囲気がスタッフ含めすごく仲良く楽しそうでいい雰囲気でした。
それがドラマによい影響与えてる感じ。
うまく言えないけど、夫婦仲がいいと子供がグレない、みたいな感じで撮影の雰囲気がいいと例え脚本が悪かったとしてもそうそう駄作にはなん
ないんじゃないかなーって思いました。(このドラマの脚本が悪い、って言ってるわけではないんだけど、多分もうちょい高尚なものを求めてた
けど伝わってない気もします。)
気になる作品ではあったので、このブログを見て観てみようかなと思いました。
それにしてもあらすじのまとめ方とか、表現がとてもお上手で凄く伝わりやすいです!
けど、このドラマディスプレイデザイナーっていう新しい職業が
なかなか市民権を得られない中、奮闘するヒロインとか、
それでもヒロインの類まれなるセンスを買ってくれる人がいるとか、
他にも見所は色々あるんですが、全然まとまらない文章になっちゃってるので、
是非、ドラマ実際に見てもらうことをお薦めします。