◆感想・あらすじ(ネタバレ注意!) ②
※前半からの続き
そして、ちょっとずつ美麟に洗脳されるように変わっていってしまう祁鈺。
(一回ヤッてしまったら、それが当たり前になっていってしまいます。)
そして、いつしか自分を「朕」と呼ぶのに慣れた頃、祁鎮と允賢が帰ってきます。
允賢と再会して喜ぶ祁鈺ですが、兄の祁鎮に帝位を返上するかしないかでもめ事になり、かつ、允賢と祁鎮の親密さに嫉妬します。
祁鈺が自分を想っていてくれたと聞いて嬉しく思う允賢ですが、美麟のことや、祁鎮と銭皇后のこと、オイラトでの辛い経験もあり、素直に喜べません。
けれども、祁鈺は勅命を出し、とりあえず宮中に迎えます。允賢と暮らせることになって浮かれる祁鈺は、正式に妻として娶って、それから子供が産まれたら
名前は何にしようと、幸せいっぱいです。
ですが、允賢の表情は浮かないまま。心配して訪ねる祁鈺に、銭皇后たちの心配を口にする允賢ですが、二人の時間になぜ他のことを考えているのかと
怒り出す祁鈺。けれども、允賢の不安や不満は止まらず、祁鈺から出た言葉の「美麟とは名ばかりの夫婦だ」という言葉に、つい、「数か月前、皇后の懐妊で
大赦が行われたのはどういうこと?(「会えない間、毎晩君のことを夢に見ない日はなかった」とか言ってたくせに、自分を殺そうとした女を信じて結局ヤルこと
ヤッてたのかよ的な感じで)と詰め寄ってしまいます。
その言葉に激怒する祁鈺。允賢に余計なことを告げ口した允賢と仲の良かった侍女に罰を与えた上に宮中から追放してしまいます。
そしてそのまま美麟のところへ行き、夜を共にします。
その後も、何度も祁鈺は允賢のところに行きますが、気の強い允賢は、祁鈺の言葉や行動に納得がいかず、ケンカばかり。祁鈺も、やましい心を見透かされて
いることにイライラしてしまうのか、つい怒って酷い言葉を投げかけてしまいます。
その度に反省し、允賢の心を取り戻すために色々な言葉をかける祁鈺。けれど美麟がどうしても許せない允賢。それに対し、祁鈺は美麟の懐妊は誤算だった
と本音を話します。允賢に刺客を送ったのは美麟の父であり、孫皇太后だったことを知った祁鈺は、あんな女との間に子を成すなどとんでもないと。
こっそり堕胎薬や、避妊薬を飲ませていることを話しますが、それを美麟に聞かれてしまいます。
ショックを受けた美麟は、どうにか祁鈺の心を手に入れるために画策します。允賢に孫皇太后の仕業を装って刺客を送り、わざと大変な秘密を知ったように
慌てた様子で允賢が危険だと祁鈺に知らせます。
で、ここでは首をちょっと斬られた感じでちょうどよく祁鈺が助けに来てくれて助かるんですが、刺客が允賢を殺そうと叫んでた言葉が、オイラトで、エセン
と一瞬結婚したことになっているのがバレてオイラト人に汚された汚らわしい身で宮中入りしているなんて許せない的なものだったので、これを聞いた祁鈺が
ちょっとずつ疑心暗鬼になっていき、祁鈺が自分を疑ってることを知った允賢とまた揉めます。
で、疑いの心をなんとか抑えて允賢に結婚を申し込む祁鈺ですが、自分を信じてくれない祁鈺に、結婚を正式に申し込まれてもわだかまりがあって返事を渋って
しまいます。そんな時、祁鎮と会っているところを祁鈺に見られてしまいます。
祁鈺の嫉妬心が沸点に達し、ほんとに潔白かどうか確かめてやる、って感じで嫌がる允賢に無理やり行為をしてしまう祁鈺。
結果、自分の思い過ごしだったことが分かり、允賢に謝りますが、どこかしら満足げに見えてしまう祁鈺です。それとは対照的に、乱暴される形で初めての
行為に涙を流す允賢。二人の溝が深まっていきます。
「親し気な二人の姿を見て気が動転したのだ。考えてみよ。男なら怒って当然だろう。」
「すべて忘れ、これから仲良くやっていこう。」
皇帝という立場にある人にとっては最大限の譲歩なんでしょうが、一人の男と女として向き合っている允賢にとっては、納得いかない言葉ですよねー。。。
自分のことは棚に上げて、って感じです。
結局またも売り言葉に買い言葉的な感じでケンカ別れをしてしまいます。
その後も、允賢に会いに行っては允賢にの頑なな態度に激怒することを繰り返す祁鈺。
一方、祁鈺の前では健気で物分かりのよい、貞淑な妻を演じる美麟。その美麟の演技と嘘を見抜けない祁鈺は、思い通りにならない允賢との心の隙間を
美麟に求めたりします。
祁鈺をなかなか許すことのできない允賢ですが、允賢がそういう態度を取っていると祁鈺の怒りの矛先が祁鎮に行ったりするので、我慢して仲良く
することに。
そうしてまた、美麟側に命を狙われたりなんだかんだしますが、祁鈺との仲も落ち着いて允賢は懐妊します。
で、またそれを知った美麟は、允賢を暗殺しようと計画。
その方法がまたすごくて、ダイヤモンドを粉にして飲ませるというもの。
懐妊中の允賢に、祁鈺からだと言って冷たい梅シロップ水みたいなものを作って持っていくが、いくら暑い時期だからと言っても允賢はお腹の子に
良くないと思ってか、冷たすぎるからもう少し常温にしてから飲もうとしばらく置いておく。
そこに、祁鈺が允賢に報告したい良い知らせを持ってきて、急いできたのか暑いと言って、置いておいたダイヤモンド粉末入りのジュース的なものを
飲んでしまう。
で、しばらくして祁鈺は吐血して倒れてしまう。
美麟たちが、無味無臭で誰にもバレずに允賢を毒殺できるものとして考えられた殺害方法のせいで、祁鈺は原因不明のまま吐血と下血を繰り返し、
どんどん弱っていく。
太医から無味無臭の何かを誤飲したかも知れないと相談され、心当たりのある美麟は、それが允賢に届けさせたダイヤモンド粉末であることを白状
しますが、時すでに遅し。色々頑張ってダイヤモンドを輩出することはできたのですが、体への負担は大きく、しばらくして亡くなってしまいます。
そして、祁鈺の死にショックを受けた允賢も倒れ、産気づいてその遺体のすぐ横で出産しようとするも流産。允賢はなんとか助かります。
そしてなんだかんだあって、祁鎮が皇帝になり、允賢は旅に出る。
それから何年か後、皇太子が成長し、祁鎮は息子に後を託し、允賢を探しに出る。そしてようやく再会したところで物語はオワリ。
(けっこう前に見たドラマを思い出しながら書いたので、時系列がちょっと違ってる部分もあるかもですが、大筋はあっているかと・・)
◆◇◆
このドラマ、ツッコミどころが色々あるんですが、まず一番「えっ!?」って思ったのが、衝撃的な出来事があると、すぐ血を吐いて倒れるっていう・・・。
それから衝撃映像!オイラトでは失血した人を牛の腹を裂いて入れると助かる、っていう医術があるっていうのがけっこう衝撃的映像でした。なぜか急に
出てくるイラスト図解とか。(実写ではグロくて詳細に描写するのが無理だったんでしょう。)
あとは、けっこうドラマではタブーなトイレの描写。医者としての診察の一環として、中国語で言うところの馬桶(?)、の中を確認するシーンが出てきて
ちょっと衝撃でした・・・。
(あ、ちなみに、中国人の友人から聞いた話ですが、まぁ、中国広いので地方にもよるかも知れませんが、20~30年くらいの前の中国では、基本トイレは
外に共同トイレ的なものがあって、夜は危なくて外に出られないので日本でいうおまる的なやつにトイレをするっていう風習があったらしいです。そして
ちょっと子供が手伝いのできる年になると、朝一でそれを捨てに行くのが子供の仕事だったとか・・・。都市部ではないですが。)
全体的に、優しく純粋だった祁鈺がだんだんクズ男に変わっていくのが辛いことの一つなんですが、改めて振返ってみると、純粋な男だったからこそ、
色んな人にダマされ、洗脳されるように持ち上げられて、なんか一番振り回されて可哀そうな人な気がします。
何かと騒ぎ立てるうるさい母親だけでもストレスですが、何度も允賢を殺そうとするような美麟に好かれてしまったのも不運。
(まぁ、どれもこれも宮廷ドラマにはありがちなことではあるっちゃあるんですが。)
允賢とようやく相思相愛になれて、結婚して幸せになれると思ったのも束の間、周りから反対され、好きでもない美麟を無理やり娶らされてしまうし、
亡くなったと思っていた允賢が生きていて、再度ようやく幸せになれると思った頃には、肝心の允賢の心を完全に手に入れることができなくなっていて。
それでもなんとか軌道修正して、二人ともちょっとだけ年を取ってようやく子供を授かろうって時に亡くなってしまうって・・・。
今回は、どっちかというとヒロイン目線であらすじ記載してみましたが、祁鈺目線とか、祁鎮目線で追ってみても面白いかも。
機会があったらそのパターンでも書いてみたいです。
登場人物の人物設定がけっこうしっかりしているので、みんなそれぞれに物語がある感じです。
後は、ほんとはもっと色んな悪いオジサン、女たちが登場して、政治がらみのゴタゴタや陰謀に絡む出来事がたくさんあります。
それと並行して、医者としての成長と、医者同士の覇権争いや、女を下に見てる男たちからの醜い嫉妬とかなんかもあったりして、ほんと、允賢てば
大変な人生を送っているんですが、何度も訪れる危機をうまくかわして問題解決したりしなかったりが、見ていてストレスになったり、ストレス解消に
なったりで忙しいドラマでした。
ただ、もうちょい何のしがらみもなく允賢のとってラブラブな時期があって欲しかったなーと思います。
『女医明妃伝~雪の日の誓い~』あらすじ・感想(ネタバレ注意)① へ
このドラマ、随分前に観ました。
「永遠の桃花三生三世」でファンになった
ヤン・ミーが出ていた「私の嫌いな翻訳官」の
厳しい、ツンデレ役ホアン・シュアンが
結構好きでしたが、ここではドンドン嫌な男に
なっていきましたね。
ウォレス・フォという俳優さんは特段興味はなかったです。
筋書きをほとんど忘れましたが、囚われていた允賢と雪原の中を逃げてくる場面で、彼女に告白する王様でしたね。
皇后が亡くなり、長年思いを秘めていた王様が
いちば〜ん最後に医院を開いている允賢に会いに。
もう少し前に結ばれてほしいと思わなくもなかったですが、、、。
ほんとそうですよねー。允賢とウォレス・フォのラブラブな期間もあってもよかったんじゃないかなーって思います。
ウォレス・フォは、ティファニー・タンと共演してた「金襴良縁」見るとちょっと好きになりますよ。あとは、「花千骨」とか「如意伝」に出てます。
怒り狂って吐血、ショックで吐血、中国ドラマあるあるですね。
最近では、この人こんなに怒ったら血を吐いちゃうよ!と思いながら見ています(笑)
ホアン・シュアンは「ミーユエ」では、ずっと良い人のまま想いの実らない役でしたので、ドンドン嫌な男になるのをみてみようと思います(笑)
是非みてみてください。
でも、1回目はただただ嫌な男になっていくって感想でしたが、今回この感想書くにあたって2周目をちらっと流し見したら、ホアン・シュアンは周りの人に恵まれない、ちょっと可哀想な人、って感じもしました。
すぐ吐血する割には、メインキャストは瀕死の重傷負ったはずなのに、なかなか死なないってのもあるあるですよね。中国ドラマ七不思議というか。