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テレビっ子のひとり突っ込み

『理性的な人生』感想・概要

2022-01-11 23:55:53 | 中国ドラマ


2021年 中国

◆おススメ度
★★★☆☆


◆キャスト
シェン・ルオシン:チン・ラン
チー・シャオ:ワン・ホーディ
シュー・ミンジエ:リー・ゾンハン
ソン・ズーイェン:バオ・ウェンジン
スー・ヤン:チェン・ペンワンリー
ヨウ・スージア:リン・シンイー
ゾウ・チェン:カン・カン


◆感想・概要

なんか、「働く女子流ワタシ探し」とほぼ一緒で、30代の仕事デキル女子と年下君との恋愛ものです。Netflixが視聴履歴から似たようなやつを探してお薦めしてくれ
る機能なせいかも?

ただ、ちょっとこっちの方が若干しっとりした感じのドラマ。「働く女子流ワタシ探し」は明るいラブコメですけども。とにかく、「働く女子流ワタシ探し」見たばっか
だったので、どうしてもパクリ感を感じてしまうし、主人公たちも比べてしまう。でもまー、いつもと同じように見進めていくうちに気にならなくなります。

どっちも30代デキル女子と、新入社員(まだ大学4年生?)だけど有能社員のカップリング。そして、彼女が年上男性に狙われる、っていう構図。

ただ、このドラマはヒロインが彼との年齢差を気にするよりも、社内でのパワハラやセクハラに当たらないように自分を買ってくれてかつ自分に好意のある上司への対応、
頭がちがちな母親への娘としての対応、地方出身者がいかに上海で暮らしていくのが大変か、とか、社会問題的なところに重点おいてる感じで内容はやや重いです。
心なしか、演出なのか、画面もちょい暗めで茶系の色が多く使われてるイメージ。夜と屋内のシーンも多めで。

でも、ドラマ見てて私が一番ストレスを感じる、間違った相手とうっかり付き合っちゃう、っていうパターンが出てこないのでわりとサクサク見れました。


ヒロイン、どっかで見たけど誰だっけ?アンジェラベイビーを薄メイクしたようにも見えるな、とか思ってたら、「瓔珞<エイラク>」で、瓔珞に優しい病弱な富察(フチャ)
皇后演じてたチン・ランでした!めっちゃイメージが違って若々しい。

男の主人公、年下イケメン君は流星花園2018で道明寺役やってるワン・ホーディ。(日本版で言う、道明寺でもあるんですが道明・寺(タオミン・スー)って名前の役(笑)。)

なんか、このドラマでルオシンに懐いてルオシンに甘えたように優しく見つめるチー・シャオが、ちょっと元V6の岡田君に見えてくる。「末っ子長男姉3人」みたいな?



ストーリー紹介です。


男主人公のチー・シャオは、ネットショップを一緒に運営していた友人女子に運営資金を持ち逃げされ、ようやく彼女を見つけ追いかけているところに仕事上のトラブルで
お見舞い用の果物かごを持ったヒロイン、シェン・ルオシンと最悪な出会いをします。
(実際は自分の男のためにお金を持ち逃げした彼女を追いかけてる途中、その彼女がルオシンとぶつかり果物をダメにしちゃうんですが、事情をしらないルオシンは果物代
と彼女への態度についてチー・シャオを責める。)

自動車会社で働く33歳(多分。誕生日祝いしていてそれ以降34歳だったので。)の法務部主任のシェン・ルオシンは、仕事のデキる女性。けれどもそれが仇となり、部長や
同じ部のライバルに疎まれている。

ある時、自社の車の故障が原因で妻が怪我を負い、入院してしまったという顧客の対応を受け持つが、ライバルたちの画策で事態は拗れまくる。

ルオシンは、仕事では面倒な問題を抱えつつ、油断すると陥れようとしてくる同僚、さらに軽い気持ちで交際をOKしてしまいうすうす別れたいと思っている交際相手からの
執拗な連絡と誘い、かつ年老いた母親からの結婚の催促と生活への干渉に辟易している様子。そんな感じでスタートするこのドラマ、出だしがほんと重くてすぐにも挫折
しそうになります。

特に、交際相手のオッサンが嫌で嫌で仕方ない。

そんな中、ルオシンは自分の補佐を雇い入れるために面接を実施。そこに、出会いは最悪でかつルオシンにとって迷惑でしかない交際相手からの公開プロポーズの場で酔って
絡んできたチー・シャオが現れます。

ルオシンは、書面で確認した顔で彼を対象外としますが、執拗に食い下がるチー・シャオ。彼の熱意に負けて条件付きで仮採用する訳ですが、チー・シャオが意外な洞察力を
発揮し、顧客トラブルを解決したことでルオシンからの信頼を勝ち得ます。

しかし、自分のプロポーズを受け入れるしか道がなくなるよう罠にハメようとする交際相手の策略により、ネットに中傷動画さらされたルオシンは、さらにこれを機にと
待っていたかのようなライバルからの働き掛けもあり総務部に飛ばされてしまいます。で、仮入社1日目で補佐相手がいなくなってしまったチー・シャオは、ルオシンを追い
かけて自分も総務部へ。(動画を撮ってネットにアップしたのが元交際相手の男性だったことはチー・シャオが突き止めてくれて、話し合いの結果、このストーカーみたいな
キモくてやな男とは穏便にお別れすることができました。)

総務部では、自分を左遷させた部長の息のかかった総務部長や同僚からの嫌がらせで、必要のない雑用を急ぎでやらされたり、他の部のヘルプに行かされては仕事を押し付け
られたり、理不尽なイジメにあいますが、二人でグッと耐える日々。


そんな中、社内に新エネルギー車を推す新しい勢力が生まれ始め、本社からシュー・ミンジエという新エネルギー車部門の部長がやってくることに。

会長からの信頼も厚く、最年少で取締役でもある(取締役だった気がするけど違うかも?)シュー・ミンジエは、仕事もできるがこだわりも強く、ルオシンたちは条件の多い
彼の家を探すのに苦労します。

結局、約束の期限になっても家の契約が終わらず、総務部長はその責任をルオシンに負わせ彼女を陥れようとしますが、たまたまエレベーター内で条件に合致するための家の
契約内容について不動産会社と調整する電話をしているルオシンと鉢合わせたシューは、リー総務部長の狙いや、ルオシンが嫌がらせされていることも見抜き、彼女を評価し、
新エネルギー車部門に引き抜きます。

そうして、社内勢力に巻き込まれながらも補佐のチー・シャオと二人、色んなピンチを乗り越えていくっていうお話なんですが・・・。


この、シュー部長がほんと最後までいい人なのか悪い人なのか判断がつかなくてドキドキします。

(女癖も悪そうな感じで、彼女を本社地区において来ておきながらルオシンと付き合おうとしてた感じもあるし・・・。でも、結局彼女がいたのか、実は結婚してたのかって
いう部分は分からずじまいだったような・・・?)

そして、ルオシンを苦しめる自分の考えと価値観を押し付けてくるヒステリックな母親の存在がほんと疲れる・・・。
それに比べてチー・シャオの母親の奔放さと息子への理解度が神レベルだったり。
そんな二人が、偶然同じ旅行会社のツアーに応募し、知らない間に友人になることで、最終的にルオシンとチー・シャオにいい影響を及ぼしてたり。


仕事のデキる女ルオシンが、弟みたいな存在のチー・シャオを教育しながらもときどき彼の機転で助けられたりもするんですが、ルオシンがデキる女過ぎて、ほんとにこの
二人、いい感じになるときが来るのかなと心配になっちゃう部分もありましたが、そこはやっぱいい感じにルオシンにピンチが訪れ、そこにチー・シャオが駆け付けるって
いう絶好の告白環境が整い、意外にも鉄の女的なルオシンがわりとあっけなく陥落しちゃいます。そこは見ていて微笑ましい。

こんな風に、真面目な仕事を理由にかこつけてオッサンに迫られている様子を見せつけられたりしつつ、



独自の方法でお姉さん彼女を癒していく年下ワンコ君。



それから、微妙にルオシンの母の元教え子でお気に入り、外国(シンガポール?)帰りの弁護士のルオシンの同級生という、チー・シャオのライバルになりかける存在の男も
現れたりしますが、これは女性の自立がテーマのこのドラマの中の噛ませ犬的な存在。(女性は金を稼ぐいい男と結婚して子供を産むのが幸せで、相手の地位によって、女の
ステータスも上がると思っているような前時代的な考えの持ち主として登場。)


とりあえず、自動車メーカーっていう今まで中国ドラマで見たことのない職種の仕事が目新しかったのと、仕事で次々起こるトラブルを解決していく主人公二人の様子が
爽快でした。(こういうドラマ見てると、自分も仕事頑張ろうっていう気になります。)

あとは、ルオシンが自分の誕生日に仕事と嘘をつかれてシュー・ミンジエが用意したお誕生日祝いの席に招かれ告白されちゃうも、それを断れば会社での自分の地位が
危うくなるかもしれずものすごく言葉を選び選び断るんですが、慎重に選択した言葉ながらもすごく自分を客観視して身の丈に合った人生観を語るところがすごく刺さり
ました。

まー、総合的には楽しく興味深く視聴できましたが、ワン・ホーディがそんなにタイプではないので、めっちゃきゅんきゅんさせられてハマるって程ではなかった。
(「流星花園2018」途中までしか見てないけど、そっち見終わったらなんか変わったりするんだろうか?)

でも、頭が良くて機転も利き、センスが良くて才能があって、優しくて料理上手で気が利くイケメン彼氏って、ほんとそんな人がいたらすごいなっていうね。

冒頭にも記載しましたが、「働く女子流ワタシ探し」と比較して、テーマが働く女子と年下イケメンの歳の差カップルってだけでなく、色々な問題を描いている社会派な
ドラマの一面もあるので、なんか面白い、っていうよりは興味深い、って感じのドラマでした。

まー、でもおススメっちゃあおススメです。

ドラマ上では34歳と22歳の12歳差カップルのチン・ランとワン・ホーディが実際は、19歳差っていうのがすごいなと。(撮影時は多分40歳と21歳くらい?)最初はちょっと
年齢層高目なドラマかなって思いますが、二人の仲が進展してくると、チン・ランが少女みたいに見えてきちゃったりするので違和感なくなってきます。





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2 コメント

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Unknown (chorus-kazeアッコ)
2022-01-12 22:18:08
こんばんは~
このドラマずいぶん前に観ました。
「働く女子流ワタシ探し」はいつもタイトル見ますが
観ようとはあまり思わないドラマですね。
この上司女性どこかで見たようなと私も思っていて
調べたら「瓔珞」の皇后フチャ氏のチン・ランさんでしたね。
このドラマでは23歳の男子と33歳女性上司という
設定ですが、チン・ランさん実際は40歳で
私には、17歳ほどの歳の差で女性がかなり
年上のように見えて残念でした。

流星花園は好きで観ましたが
ワン・ホーディ―のキャラクターが濃かったですがこの時の友人役で出ていたウー・シーザーと
タン・ミンの「将軍の花嫁」で、ウー・シーザーに
ちょっとハマりました~(笑)
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>chorus-kaze(アッコ)さん (miso)
2022-01-13 00:22:19
ですよねー!
「瓔珞」の!!!って(笑)

「将軍の花嫁」、まさにこれから観ようと思ってるドラマです。
「一夜の花嫁」と「三千鴉の恋歌」をようやく見終わるところなので・・・。

「働く女子流ワタシ探し」は、めっちゃおススメですよー。
「理性的な人生」よりもポップなラブコメです。
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