2年前くらいに読んだ本です。
この本は確か、アメトーークの読書芸人だったか、王様のブランチで紹介されてて読みたいなって思って購入した本。
買ったはいいけど、実写映画の紹介だったかで、主人公が余命1年のクラスメイトの女の子と出会う、という情報をうっかり
入れてしまったために「あー、病気で死んじゃう話なんだなー、せかちゅー的なやつだなー」なんて思っててちょっと敬遠
してしまって、購入してから読み始めるまでけっこう時間がかかった。
結局、職場の年の離れた後輩が、"キミスイ"めっちゃ好きです、って言ってたのを聞いたのがきっかけで読み始めた。
端的に言うと、高校生の主人公がクラスメイトの女子と病院だったか図書館だったかどっかでばったり会って、彼女が余命
1年であることを知ってしまうんだけども、特にその子に特別興味のなかった主人公にとってはその時は特に何も感じなかった
ものの、女の子となんとなく交流が深まっていき、同時に彼女の病気も深刻化していくにつれて気持ちがだんだんと変化して
いく。最後に彼女は亡くなってしまうんだけども、その彼女との出会いから死後までの間の主人公の心の成長を描いた作品、
っていう感じです。
正直、物語序盤の、主人公と病気をかかえた女の子の皮肉を含んだ憎まれ口の言い合い。ここがちょっと大人になった私には
読んでいて苦痛だった。
でも、話が進むにつれ(女の子と主人公の交流が深まるにつれ)、主人公が少しずつ、少しずつ成長することによって、単なる
憎まれ口ではなく、心の交流、心の読み合い、つまりは相手を思いやる心が育っていく。
そして、先入観としての予想の裏切りが50%、冒頭の予想通りの結末が25%、伏線回収の予想的中率50%って感じで、最後だけ
めちゃめちゃ号泣して終わった。
余命○○っていうのに惑わされすぎだったり、誰しも明日事故に遭って死んじゃうかもしれない、っていうのもよく聞くけど
まさか!って感じでやられたーって思いました。
そこだけはほんと、固くなった頭を柔らかくしてくれるいいきっかけになる本だとは思ったけども・・・
きっと、職場の後輩君のように、言い方悪いけど友達の少ない(もしくは、女子とあまり接触のなかった)学生時代を過ごした
男子、それでいてちょっと変わりたいと思ってる子にはすごく感慨深いバイブルみたいな作品なんだろう。
この作品を純粋に楽しむには、私はちょっと歳をとりすぎたかなー・・・って思えた作品でした。
すごーく客観的かつ冷静な感じで感想書いてますけど、そうは言ってもほんとに、ハナミズ止まんなくなるくらいめっちゃ
泣いたんだけどね。
話はちょっと逸れるかもしれないけど、
3.11が起こる前年、
癌になった同級生が年を越せないかもなんて話が飛び込んできました。
結果桜を見ることは出来たけど、
全くピンピンしてた多くの人達が死にそうな同級生より先にあの津波に飲まれちゃったわけで…
ま、こんなことは稀なので気にしてたら病んじゃいそうですが。
>全くピンピンしてた多くの人達が死にそうな同級生より先にあの津波に飲まれちゃった
あー、ですよねー。
だから毎日を精一杯生きろ、とか言われても結局いつも通り生活するだけなんですが。
リアルタイムで泣いてるの気づかれるのはめっちゃ抵抗ありますけどねー。
後からカミングアウトなら平気になりました。
(なので、映画館とかでは超我慢します。)
定年後働いた大学の生徒さんから感想聞かせてと小説・実写DVD・アニメDVD渡された作品。
おっさん生涯初のライトノベル読むでした。笑
おっさんには出会いは偶然じゃない選択ってのが?でした。
蛇足ながら小説、非売品の後日談も読みました。
訪問感謝感謝です。
oyajisannさんからすると、これはライトノベルの部類に入るんですね。
確かに、休日の1日でサクッと読めましたが、フツウに小説と思って読んでました(汗)
非売品の後日談ていうものもあるんですねー。
ちょっと読んでみたいです。