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テレビっ子のひとり突っ込み

『2度目のロマンス』あらすじ・感想 (ネタバレ注意!)

2021-09-22 14:08:45 | 中国ドラマ


◆おススメ度
★★★★☆

◆キャスト
チャン・ハン:(ジャン・ナンシエン)
チャン・チュンニン:(ウェン・ヌアン)
ジン・チャオ:(ジュー・リンルー)
チョウ・チーチー:(ウェン・ロウ)
・チャン・ジアニー(ジェニー・チャン):(イーシン)



お昼12時のシンデレラ」の髪型のチャン・ハンがけっこう好きだったので(ちょっとSixtonesのジェシーっぽい感じの)今回の急に大人びた7:3分けみたいな髪型と
メガネがなかなか受け入れられなくて、1年くらい見始めるのを躊躇してたけど見始めたらけっこう一気に見てしまった。このチャン・ハンは、実際見てるとなぜか
私の妖怪彼氏」のリンチャオを思い出す。(いや、見比べると全然にてないんだけども。)

他の人の感想で、「二人の仲がなかなか進展しなくてイライラする」ってのを読んだせいもあったけど。実際は、これよりイライラするドラマはたくさんあるので、
それに比べたらそうでもなかった。(むしろ、「お昼12時のシンデレラ」の方がイライラしない?)

ヒロインの姉役として、私のキライな翻訳官ホアン・シュアンの幼馴染役をやってたチョウ・チーチーが出てます。
今回はヒロインの姉なので、クリーンな感じの役かと思ったのに、またちょっと病的なクセのある役。メンヘラ感漂う感じの・・・。なんか、一応味方なのに好きに
なれないキャラって感じです。
いつも主人公たちに、ここでこうすればうまくいくのに、って思うのと反対の提案をしてくるっていうかね。

          

◆ざっくりとしたあらすじと感想

簡単なストーリーとしては・・・
7年前、あることがきっかけで別れた男女がお互いを忘れられず、7年の時を経て再会する。しかしお互い素直になれず、ビズネスライクな距離を保ちつつも、ときどき
ドキッとするようなジャブをいれつつお互いの心を確かめ合い、ちょっとずつ距離を縮めていく。けれども7年の間にそれぞれが面倒な事情を抱えてしまっていて、その
ゴタゴタをちょっとずつ解決しながら相手の幸せのためにどうすればいいかを模索していく、っていうようなラブストーリーです。

<登場人物>
ジャン・ナンシエン:浅宇(チェンユー)テクノロジーの社長。
ウェン・ヌアン:7年間イギリスにいたが、帰国を期に浅宇テクノへ入社。なぜか社長補佐となる。ナンシエンの元カノ。
ジュー・リンルー:ヌアン、ウェン・ロウの友人。代中テクノロジー社長。ヌアンを長年想い続ける。
ウェン・ロウ:ヌアンの姉。銀行に勤める。
イーシン:ヌアンの大学時代の親友。現在は売れっ子女優。ナンシエンを想い続ける。
パン・ウェイニン:リンルーの友達。益衆(イージョン)グループ社長の弟。イーシンが好き。
ガオ・ファン:浅宇テクノロジーの共同経営者。ナンシエンの親友で業務部長。
グアン・ティー:浅宇テクノロジーの共同経営者。ナンシエンの親友で技術部長
リウ・ルイ:代中テクノの財務部の新入社員。
ドゥー・シントン:浅宇テクノロジーの社員。社長補佐になれなかったことでヌアンを恨む。
ディン・シャオダイ:ヌアンのアシスタント。グアン・ティーのメシ友。

      

まず、このドラマ、何がイライラするかって、主人公二人がなかなかくっつかないこともそうなんだけど、7年前に何があったのか、なぜ別れることになったのかって
いうところがなかなか明らかにならないところです。あとはヌアンの姉と、何かとナンシエンにベタベタしてくるイーシンの存在。


ドラマの始まりの舞台はイギリス。ウェン・ヌアンが、会社を辞めるところから始まる。
そして時同じくしてイギリスにいるジャン・ナンシエンとジュー・リンルー。

浅宇(チェンユー)グループのイギリス支社で、収賄に手を染めていた支社長を解雇するナンシエン。支社長は代中テクノに情報を流していたとのこと。(代中が浅宇と
敵対している会社だっていうことが分かります。)そして、新しい支社長には社長補佐だったヤン・インが就任。

場面変わって、公園で鳩にエサをやりながら話をするヌアンとリンルー。帰国したら代中(自分の会社)で働くことを提案するリンルーだが、ヌアンに断られてしまう。
断られたリンルーは、半分やけになったように「だったら君の履歴書を配り歩いてやるよ」とヌアンの就職先を自分が探してあげることを仄めかす。
そして、リンルーとヌアンのやりとりから、ヌアンがイギリスに来たのは7年前で、何か事情があってイギリスにヌアンを連れて来たのがリンルーだったということが
分かる。

(この時に、ヌアンが持ってるパンをちぎってはハトに投げつつ、自分でも食べちゃうリンルーを見て、「遠慮するわ。ハトから餌を奪う人に仕事を世話してもらえ
ない。」って言われてリンルーがきまり悪そうな顔をする場面が好きです。チャイニーズジョークかな?)

そして3ヶ月後、上海の浅宇(チェンユー)テクノロジーではイギリスに異動したヤン・インの後任の社長補佐を決める選考が行われていた。
そして、なぜか浅宇に入社して働いているヌアン。(ここで、リンルーのイギリスでの発言から、ヌアンが浅宇に入社したのは、リンルーがヌアンの履歴書を浅宇に
送ったからだと、視聴者もヌアンもだまされちゃいますが、実は・・・。)

候補者は入社4年目で総務部のチーフ「ドゥー・シントン」、優秀だが融通の利かないという評価の「ドワン・イエン」、そしてなぜか入社3ヶ月のヌアンが。
総務部長の入社年数より能力重視との考えの元、ヌアンが最有力候補となり、総務部長面談に呼ばれるヌアンですが、ナンシエンの補佐に抵抗を感じるヌアンは、
代中の社長が恋人だと嘘をついてしまいます。
しかし、そんな小細工も通用せず、ヌアンは社長補佐に選ばれてしまう。(これがきっかけでドゥー・シントンに恨まれ、後々めっちゃめんどくさいことになったり
します。)

てか、ちょっと詳細に書きすぎました。こっからもうざっくりと。


不本意ながらも社長補佐になったヌアン。晴れて昔の恋人ナンシエンと再会します。しかし、ナンシエンはつれない態度。実際、まだナンシエンが好きなヌアンは
ナンシエンの態度にちょっぴり傷つきます。

一方のナンシエンも、ヌアンのことが忘れられずにいます。実はヌアンを自分の会社に入社させたのも、ナンシエンがオファーしたっていう裏があったりします。
しかし、ヌアンが7年前に自分を捨てて自分の元を去ったことを未だに根に持っていて、少し仕返ししてやりたいっていう気持ちがちょっぴりと、後はヌアンの心が
まだ自分にあるのかどうかを試したい、っていう気持ちがあり、何度もヌアンにイジワルしたり、わざとヌアンを嫉妬させようと、ヌアンの前でイーシンといちゃ
ついてみせたりします。

               

ちなみに、7年前に二人が別れることになったきっかけは、実は姉のウェン・ロウにあり、ナンシエンとヌアンが家族ぐるみのお付き合いをしていたせいか、ウェン・
ロウもナンシエンが好きになってしまい、許されない恋だと自殺未遂をしてしまったことがきっかけでした。(姉を苦しめてまで、自分だけ幸せになれない、なんて
思っちゃったのでしょう。辛かっただろうけど、妹の未来も考えず自殺未遂しちゃうなんて、けっこうやな女です。それこそ辛いなら離れて暮らせばいいのに・・・。)

姉のために、理由も伝えることができずナンシエンと別れたヌアン。
そして、大学時代、貧乏な家庭で育ちながらも、ヌアンの無邪気な優しさを疎ましく思いながらも表面上親友のように振舞っていたイーシンは、ヌアンの恋人、
ナンシエンに想いを寄せていました。ヌアンとナンシエンの仲違いを知って、ヌアンの相談に乗るかに思わせて実は二人の心が離れるようわざと画策し、ヌアンに
訳も分からず振られてどん底に落ちているナンシエンを支えて自分の株を上げます。

つまり、二人はもう少し話し合いを持てば拗れずに別れられた、もしくは少しの間(ウェン・ロウが落ち着くまでとか)距離を置くとかいう方法もあったと思うんだけど、
イーシンがわざと相談に乗る振りをして二人を最悪な形で引き離した元凶だったのでした。

そうとも知らずに、その頃精神的どん底にいた自分を友人として支えてくれた恩を感じてイーシンのオフィシャルなパートナーを買って出ているナンシエン。

そして、ウェン・ロウ事件でショックを受け、さらに好きなのにナンシエンと別れざるを得なかった状態で、ナンシエンとイーシンのあてつけのようなイチャつき
を当時見せられたヌアンは、ますますショックを受けます。
そんな中、二人の破局を知ったナンシエンとヌアンたちの父親が、二人を説得してよりを戻させようとしたのかなんなのか、海外にいたのに急遽帰国しようとして
飛行機事故で亡くなってしまいます。

さらにショックを受けたヌアンは、重ねてナンシエンの母親にも罵倒され、精神的に不安定になり、フツウの生活ができなくなったため、友人のリンルーの勧めで
イギリスに逃避します。

(こうやって客観的に整理すると、確かに重度のウツを患いそうな出来事が・・・。ただし、この過去のシーン、ほんとにちょっとずつちょとずつ回想シーンとして
描かれて、ピースをつなげていくのも一苦労です。)

こうやって、ナンシエンとイーシン、ヌアンとリンルーは、気持ちのない友人を無下にはできない面倒な状態に陥っています。

      

ナンシエンとヌアンの恋愛関係だけでもけっこうなボリュームなのに、ここに、

・浅宇テクノと代中テクノの争い
・代中テクノ(財閥みたいな一族)の親族間の争い
・益衆(イージョン)グループ内のゴタゴタとパン・ウェイニンとイーシンの恋愛関係
・ウェン・ロウの恋愛と代中テクノと益衆グループのゴタゴタ
・浅宇テクノの経営危機
・ヌアンとナンシエンがようやく結ばれたかと思いきやヌアンとナンシエンの母親の確執

      

っていうのがまぁまぁの濃さで盛り込まれていて、そういうのもあって、確かに最終的なハッピーエンドになかなか辿り着かないっていうのはありました。

全体的な感想としては、チャン・ハン主演でシンデレラ3部作("シンデレラ"ってタイトルに入ってるの邦題なんだけども)を連想しちゃうせいか「お昼12時のシンデレラ」
と「マイ・サンシャイン」、「シンデレラはオンライン中」のいいとこどりをして再構築したようなドラマに思えた。


タイトルがなんとなく「最後から2番目の恋」を連想させるアダルティーな感じだったので、勝手なイメージでちょっと年齢層高目な枯れ専的なドラマかなと思ってたら、
思ったよりは若い世代のドラマだった。
7年前、ってキーワードがよく登場するけど、多分大学卒業くらいから7年、ってことで20代後半から30歳くらい?(そもそも中国の大学が何歳で卒業なのかよくわから
ないけど)

イーシン役のチャン・ジアニー、ちょっと田中麗奈に似てる気が。あと、ニウ・ジュンフォン(「シンデレラはオンライン中」の愚公)。

あと、ドラマの冒頭でヌアンが辞めた会社がニベアだったことに驚いた。ニベアって、あまりに日本でも昔から浸透してるから花王の製品と思ってたら、ドイツのバイヤス
ドルフ社ってとこの化粧品ブランドで、日本ではバイヤスドルフと花王が出資して作ったニベア花王っていう会社が販売しているってことらしい。イギリスでも中国でも
浸透してるんだからすごいねニベア・・・。このドラマ、ちょうど冬に見てたので、懐かしくなってニベア青缶買ってしまった。




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