『永遠の桃花～三生三世～』感想

2017年 中国

◆おススメ度
★★★★★


◆キャスト
白浅／司音／素素：ヤン・ミー
夜華／墨淵：マーク・チャオ
折顔：ケン・チャン
白鳳九：ディリラバ
東華帝君：ガオ・ウェイグァン
離鏡：チャン・ビンビン
白真：アラン・ユー
素錦：ファン・モンイン
連宗：リー・ドンホン
子闌：リウ・レイリン
令羽：チャン・ホー
玄女：ジュー・シュダン
疊風：ライ・イー
司命星君：ローレンス・ワン


◆感想

この作品も初回観てから2年以上経っちゃいましたが、思い入れが強すぎてなかなか感想を書けずにいた、時間ができたら1話ずつあらすじ書いていき
たい私の中でのおススメ度★5シリーズの一つです。

最近、Netflixでも見られるようになったんだけど、タイトルが「ETERNALLOVE」。「水麗花～エターナルラブ～」もあるのに紛らわしくない？
好きなシーンだけかいつまんで見てみましたが、U-NEXTで見たのとはまたちょっと日本語訳が違ったりしてました。

このドラマほんとに、中国ドラマ好きな人なら誰でも見てるんじゃないかって思うくらい有名な作品で、今更語るのも気が引けますが、一応自分なりの
感想を。


確か中国ドラマの時代劇(古装劇)モノとしては、「寵妃の秘密」、「霜花の姫」の次くらいに観たやつだった気がします。
ヤン・ミーもこのドラマが初めて。

ヤン・ミーを語る上で絶対に外せない作品の一つです。あーでも、ヤン・ミーだけにのみならず、メインキャストのほぼ全員が代表作として挙げる作品
なのではないかと思います。

そして有名な話ですが、主演のマーク・チャオ、ほんとに序盤の墨淵役として登場した時に（この中田英寿っぽい人が主演かー、最後まで観れるかな・・・）
って不安になりましたが、夜華として再登場した辺りからだんだんと彼のトリコになっていっちゃうっていうね。雰囲気イケメンてこのことかなーと。
見た目のポテンシャルよりも、演技してる姿を見るほどイケメンに見えてくる人。そういうタイプの俳優さんを個人的にそう呼んでいます。いい意味で。

あとは、何と言ってもチャン・ビンビン。
「シンデレラはオンライン中」で初めてチャン・ビンビンを見た時は、全然タイプじゃないし、全く心を動かされなかったんだけども。
（むしろ、KOの相手役？のハオメイをやってた中川大志テイストの俳優さん(最近見た「三千鴉の恋歌」のジェン・イェチョン)が気になってた。）

その後、「逆転のシンデレラ」で、リン・イームーを見たら、ちょっと高感度が上がって、で、このドラマで知ってる役者さんだ、って思ってなんか
身内を見てる気分で「あー、なんでそこで誘惑に勝てなかったんだよー」なんて感じで彼の片想いを見守ってたらすっかりハマっちゃいました。


軽くストーリーに触れますが、(軽く。ほんとはすごく長いお話です。)

ヒロインの白浅は、九尾狐族で青丘の狐帝の娘。
白浅は男装して司音と名乗り、天族の聖地・崑崙虚(こんろんきょ)に行き武神・墨淵に弟子入りし修行を始めます。
(この際、さすがに師匠の墨淵は白浅を男装した女人と見破ってはいますが、彼女の純粋なやる気と兄弟子の誰よりも素質があることで、弟子として
受け入れます。ただし、白浅は自分が女であることがバレているとは露とも知らず、ただただまっすぐに師匠である墨淵を尊敬。けれども墨淵は、最初
から白浅を女人であると思っていたことで後々カナシイすれ違いが起きちゃいます。)

2万年後、天族と翼族との戦いが始まり、墨淵は翼族の王である擎蒼を封じるために自ら犠牲となります。
師匠の亡骸を抱いて悲痛な叫びを上げ泣き崩れる司音。



実際は墨淵の魂の源のような元神と呼ばれるものが離散し、体だけが残された状態。涙にくれる司音は「私を待て」と言い残した墨淵の言葉を信じ、
兄弟弟子たちが酔いつぶれたところを見計らって、墨淵の体を盗み姿を消しちゃいます。


で、また時が流れ青丘の女帝となった白浅は、擎蒼を封じている神器東皇鐘の違和感を察知して目覚めかけていた擎蒼を再び封じ込めることに成功
しますが、その時の衝撃で人間界に飛ばされちゃいます。

人間界で目覚めた白浅は、記憶を失くしており、人里離れた山の中で一人生活を始めます。


一方で、天族の皇子(天君の孫)として生まれた墨淵にそっくりな夜華は、着々と頭角を表し、次期天君と見込まれていた白浅の婚約者であった桑籍の
失脚により、代わりに白浅の婚約者となります。(かなりの年の差らしいです。7万歳差だっけ？13万歳差？)

ある日、人間界に出没した金猊獣を退治するために自ら人間界に降り立った夜華は、金猊獣との戦いで負傷しミニ黒龍の姿となって洞窟の中でひっそり
傷を癒していたところ、傷を負った可哀そうな黒ヘビと勘違いした人間の白浅に連れ去られ、しばし生活を共にすることに。

そうやってヘビの姿で人間の白浅と暮らしていた夜華は、天宮に戻り人間界の気になる女子について、叔父である連宗に相談。そこで自分が彼女に
恋していることに気付きます。夜華は、連宗に授けられた苦肉の計(怪我をして同情を引く作戦)で人間の白浅と距離を縮めることに成功。そして
とうとう結婚までしちゃいます。(けれども、神仙の白浅に会ったことのない夜華は、彼女が自分の婚約者、白浅であることに気付きません。)



自分の名前も知らない彼女に、夜華は"素素"と名付け、共に暮らします。しばらくして、素素が夜華の子を身ごもります。
そして、なんだかんだあって結局もう素素と離れて暮らすことができなくなってしまった夜華は、鮫人族との戦闘を利用して天界から姿を消し、素素
と生きていく決意をしますが失敗。

素素は天君に見つかり天宮に連れてこられちゃいますが、次期天君となろう神仙が人間の女子に恋をして子供まで作って、おまけにそのために自分の
地位やなんかをすべて捨てようとしただなんて、前代未聞。もちろん歓迎ムードではありません。素素は夜華の子を身ごもっていたことで命だけは
助かりますが、もう天宮での暮らしなんて針の筵。そこで唯一の見方であるはずの夜華も、夜華が素素に心を奪われているような事態が発覚するほど
素素の立場が悪くなるといったようなことを言われて素素のためと思い、わざと素素に素っ気なく接するようになっちゃいます。

こっからが悲劇の始まり。
そんな夜華の心も、天宮のお家事情も知らない素素は、つらい毎日。かつ、夜華に想いを寄せる素錦の陰謀により、両眼を失う事態に。



夜華の愛も失ったと思った素素は、誅仙台から飛び降りてしまうのですが・・・


めっちゃさらっと書くつもりが、意外と長くなりました。これでまだ1/3くらい。
こっから、素素を失い失意のまま息子と暮らす夜華が、記憶を失った白浅と再会。
どうにかして白浅を振り向かせようと、あの手この手で頑張って、とうとう白浅を手に入れられる日がくるんですが・・・そこまでの夜華の甘々っぷり
とか、強引に白浅を抱いて悲願達成に白浅の寝顔見ながらひとりで涙を流してたり、なんかもう、その辺がきゅんきゅんしちゃいます。



で、白浅が素素と夜華の子供だと思ってる阿離をちゃんと可愛がってるんですが、このね、阿離君の要所要所でのあどけない夜華へのアシストが
たまらなく可愛い！！ナニコレ！？って感じで。

いや、ほんと、すごくできたドラマです。


この他にも、全部割愛しちゃいましたが、冒頭での離鏡(チャン・ビンビン)と司音との恋と破局、とか。白鳳九（ディリラバ）と東華帝君（ガオ・
ウェイグァン）とのカップリングとか。素錦（ファン・モンイン）の悪女っぷりと、それに対する夜華の塩対応とか。
復活した墨淵の一方通行の愛とか。見所は満載です。



それから、リウ・レイリンとかチャン・ホー、ライ・イーとヤン・ミー組大集結のドラマでもあります。


で、今となっては中国時代劇ドラマの中でも、実在の歴史上の国や人物が登場するもの、一応登場人物は"人間"だけではあるんだけど国とか人物とかは
実在だったり、架空だったりのフィクションもの、現代人がタイムスリップした先の時代のSF的な話、神仙的な人たちが登場するファンタジー系なお話
って4つくらいのジャンルに分けられることが分かってきてますけど、この作品観てた時はあんまりその概念が分かってなくて、なかなか設定が理解
できなくて苦労しました。
(「霜花の姫」を先に観てたのがだいぶ理解を進めるのに役立った気がします。)

まずねー、天族と翼族、そして九尾狐族ってくくりがあって、天界、翼界があるのは分かるけど、九尾狐族が棲むのは青丘であって、さらに十里桃里
(桃園？)っていう場所が出て来るけど、ここも青丘の中の一つの場所なのかいまいち良く分からない。

あとは、白浅が四海八荒を収める女帝って感じの言葉も出て来るけど、この四海八荒がどっからどこまでなのかもイマイチぼやっとしたまま。

とりあえず、このドラマ堪能する際はドラマガイドの相関図とかが手放せない。でも、何回見ても深いドラマではあります。