新聞各紙に、近畿商事を批判する記事が掲載された。日本石油公社グループからの離脱が、国益を無視した行為だとされた。オリオン・オイル社との入札は、日本石油グループが入札できなかった時の、安全弁だと、壱岐は答える。入札額のキーマンとなる、国王専属の主治医に、モスクワで接触できることになり、抑留以来、足を踏み入れないと決めていた、ロシアに、部下とともに、交渉に出かける決意をする。寒さをつのるラストタイトルのシーンを見ていると、心の中まで寒々としてくる。吹雪の中に立つ、唐沢さんのシーンは、どこで撮影されているのか、しらべてみたい。