実際に平成25年度の当初予算編成はどういうものになるのでしょうか。
予算を議会に提出する権限は、地方公共団体の長に専属していますので、我々に編成権は無く、予算額について
編成前からうんぬんという事はできませんが、手元資料から予測してみましょう。
手元にある資料は財政課が作成した「大田市中期財政見通し」による歳出のシュミレーションです。
平成20年9月に作成された資料の21年度歳出シュミレーションは218億8千万円で
実際の平成21年度当初予算額は212億8千万円でした。
同様に、平成23年12月作成された資料の24年度歳出シュミレーションは246億1千万円で
実際の平成24年度当初予算額は242億8千万円でした。
25年度予算は平成24年12月に作成された「大田市中期財政見通し」による数字を用いてみると
シュミレーションは235億6千万円ですから、おそらく約230億円前後の予算編成になることが予想されます。
更にこの歳出シュミレーションによると人件費は約1.1%の減(対24年度歳出シュミレーション)、扶助費は約3.2%の増となります。
投資的経費は約12%の減となりますが、平成22年度の約1.8倍、平成23年度の約2.1倍の規模になっています。
主な歳出として「新不燃物処分場」に17億7千万円、「一中体育館」に7億円、「消防拠点施設」に5億2千万円、
「新・防災行政無線」に2億円が25年度事業としてシュミレーションされています。
市債ですが借入額が46億4千万円、償還額が39億8千万円と合併以来2年連続で
プライマリーバランス(広義の意味で)がマイナスとなる予想です。
これに伴い、市債残高も2年連続で増加することになります。
また、このシュミレーションによると市立病院会計への繰出しが10億2千万円と約30%も増加が予想され
以降10億円前後の繰出しが予想されています。
また、下水道会計への繰出しも年々増加するシュミレーションの結果となっています。