この時期は大豆の手選別に明け暮れる。
4-5年前、早く書かねば書かねばと気持ちが焦る年賀状の習慣を思い切って止めたら気持ちが楽になった。
もらった賀状にはゆったりした気持ちのときに一人一人の顔を思い出しながら寒中見舞いの時期までに
楽しみながら返事を書いていた。
が、今年は豆選別で力尽きた。。。。返事書けずにごめんなさいと電話やメールするのも(それなら書いた方が早い)ような気がするし、すっかりタイミングがはずれ、、心のスイッチも入ってくれず、、、不義理は承知で返事は書かないと決めた。
(おおかぶ、いよいよコロナで行き詰まり夜逃げでもしたか、、)と心配させるかも知れないが仕方あるまい。
何となくたまには良いこと書かなくちゃ、、と言う気持ちになり、、以下に大森一惠著身体の自然治癒力を引きだす食事と手当より抜粋、今、この時期に、そして来たるべき新しい世界を生きるためのヒントが見つかれば良いのですが。
陰陽という魔法の知恵をあなたに
草木の緑に輝く森や、マイナスイオンがふりそそぐ水辺。
森羅万象に活力を与える太陽と、心の奥底をひそやかに照らし出
す青白い月・・・。日常を離れ、太古と変わらぬ自然や現象に触れ
ていると、なんともいえない安心感や心地良さが、からだじゅうに満ち溢れてくることがあります。それは私たちのからだが
”自然”と同じリズムでできているから。そして、その根本には、陰と陽というふたつのエネルギーが働いています。
ひとことで言えば、陰はゆるめる力、陽は締める力です。男と女、プラスとマイナス、昼と夜、動物と植物、繁栄と滅亡。
相反する存在や事象でありながらも、お互いを引き合い、補うあうのが陰と陽の関係性です。
そんな陰陽の力によって、私たち人間やほかの生き物、社会や経済など、宇宙のすべてが動かされています。その
宇宙法則の展開に私たち自身が参加し、もてる自分の可能性を精一杯発揮することができるとしたら、人生どんなに
楽しいでしょう。
私も22歳の時、陰と陽の力に魅せらて、今は亡き大森英楼と結婚しました。東洋思想の根底にある、森羅万象をつかさどる
陰陽。その不思議な力や働きを理論として理解するだけでなく、夫(男性=陽性)と妻(女性=陰性)として、陽と陰のかかわ
りをともに生きながら、本当の真実を感じとってみたかったのです。
実は、夫は10代のころ「30歳ぐらいまでしか生きられない」と医師から言われたほど病弱でした。生まれつき身体の弱い者
強い者、富める者、貧しい者のいるこの世の不平等に疑問を抱き、それを解こうと真理を求めつづけてめぐりあったのが、
宇宙の法則、陰陽原理だったのです。早速玄米菜食を実践し健康を取り戻したところ、その体験を伝え聞いて、病院から
見放された難病の方が我が家を訪ねてくるようになりました。大森は相手の身体や心の状況を観る。私は手当て食をつく
ったり、手当てをする係です。
遠路はるばるやってきて、口もきけずに玄関にうずくまってしまった人がいました。梅しょう番茶をつくって差し出すと、
湯呑に半分も飲まないうちに、蒼白だった顔に紅がさしてきました。蚊の泣くような声にも力が入り、焦点の定まらなかった
瞳に私の顔が映りだして、ホッとひと安心です。
雨の中、言葉も通じないのに我が家を目指して迷い、高熱で意識ももうろうとしていたアメリカ人青年の場合は、第一大根湯
を飲ませてふとん蒸しにしたところ、身体中の毛穴から玉のような汗が出て、熱は37度台に下がりました。
盲腸炎の手術が嫌で痛みをこらえてきた人には、ゴボウのしぼり汁としょうが湿布、里芋パスターの手当てをしたところ、
痛みが和らいで、2,3日で完治したことも。
例を挙げればきりがありませんが、こんなふうに、全国各地から何千人もの方が我が家で養生していかれたのです。
食べ物を栄養素やビタミン、ミネラルといった成分で検討するのではなく、食べ物がもつ陰と陽の力を基準に判断し、その
バランスに重点を置くのが、私たちがやってきた食べ物の手当て法の基本です。
陰性の症状には陽性の食べ物を、陽性の症状には陰性の食べ物で、からだのバランスを中庸にととのえます。量は、
症状の度合いで加減していきます。
その判断が適切な時、奇跡が起こります。精神錯乱状態の人が正気に戻る。生まれつきの難聴児が聴こえるようになる。
小児麻痺で歩行困難な子供が歩き出し、進行性筋ジフトロフィーで箸さえ持てなかった女性が、編み物ができるまでに回復
する。認知症の老人のボケを治すことも、アトピーで自暴自棄になっていた若者に希望を取り戻させることも、どんなことでも
可能にする力を食べ物は持っているのです。
もちろん、すべての人が良い結果を得られるとは限りません。ただ、慢性化している病気や体質の改善には、穀物菜食を
して身体のバランスを中庸に保つことが一番効果があります。糖尿病にはあずきかぼちゃ、気管支炎や喉の痛みには
レンコン料理など、症状を緩和する食箋(しょくせん(食べ物の処方箋))もいろいろあります。
普段の食事を穀物菜食を主にすることで、身体自体の細胞がいきいきと蘇り、自然治癒力や免疫力が活性化してくるのです。
皆さん、陰陽のものさしを持ってみませんか。
からだの自然治癒力をひきだす 食事と手当て 大森一慧著 より