大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

クリスマスの思い出を思い出す。。

2022年12月26日 07時46分23秒 | 日記

金曜日、札幌に行った夫が小さなサンタクロースが付いたショートケーキを買ってきた。

「お、かわいい」と食べたら思いがけず旨かった。

ふと、クリスマスの思い出を思い出してみよう・・・と思った。

60年前・・・6歳・・・まだクリスマスケーキって、見たことも聞いたこともなし。。。

が、新潟の雪深い小さな集落で、東京に就職した母の従妹のお姉さん、帰省の土産はトナカイが雪原を駆ける絵葉書。

星空の下を鈴の音鳴らして列を組み、雪は凹凸のあるキラキラの粒だった。

折りたたまれた絵葉書から放たれている匂いまで思い出した。トーキョーという未知なる匂い。

あれは、、、あれが、、『クリスマスカード』っていうものだったのだ。。

他にも貰った沢山の土産は覚えておらず、、、

お姉さんは後にお嫁に行って、日本中を泣かせた「おしん」の小林綾子を産んで育てたゆきこさん。

美人で知的で、あこがれの人だった。

55年前、、11歳、、、こたつの中で雪印のアイスクリームケーキを食べた。

♪雪ーじるし・あいすくりいーむっ♪ とテレビが歌い続けていたっけな。。

厳しくて、子供を傍に寄せ付けない母親がよくぞ買ったな。。母が食べたかった?

母37才。食べてみたいよね。 ふふ、今抱きしめてやりたい年下の母。大好きだよ。

寒い時期50代で逝ったケンばあちゃん、突然アイスクリームが食べたいって、、

村にアイス屋は無い、が、だれかがどこかで調達してきて念願成就で旅立った。

ケンばあちゃん、いつも和服ですごい美人で、、なのに怖くてずっと大嫌いだった、、

なんであんなに怖い顔、いつもいつもしていたんだろ・・・あ、今気づいた。。

じいちゃんが優しすぎた。だれにでも。

舌切り雀のおとぎ話は日常のあちらこちらに散らばっている。

ごめんね、ケンばあちゃん。今ならギュッと抱きしめたい。大好きだよ!

それからづづーっと時は過ぎ、20代子育て時期のクリスマスケーキの記憶が無い。

どれだけ思い出そうとしても出てこない。

もしかして「甘い物ダメ」とか言って泣きわめく息子と娘に悲しい思いをさせていたのだろうか。。

怖くて聞けない、、ブルブルブル

必死に子育て奮闘中の若くて未熟な自分も愛おしくて抱きしめたい。よく頑張ったね。大好きだよ。

 

 

 


初除雪☆彡おーぷん・せさみ

2022年12月19日 07時47分09秒 | 日記
日曜の早朝、外でがががーーー!と除雪車のような音がする。  
(まさかね。。)と 外を見たら真っ白白!!
本当にこの冬一番の除雪車が家の前の町道の除雪に来てくれた。  
   
今年は大かぶ史上初めての電飾を倉庫と母屋の入り口に付けた。  
昔はそういうものを(ふん)と鼻先で笑っていたのに、、、どうした・・・  
2-3週間前、小さな太陽光パネル付きのをみつけ 夫の顔色見つつ「ねえ、100球880円だって、付けようよ!」と押し切った。  
隣の平山さん町営住宅に引っ越して夜は真っ暗で寂しいし、、反対隣のハルユキさんの家の灯りは谷あいの大かぶからは見えず。。
ちょっと寂しい自分の心に灯りをともそう。。そして、夜国道からお墓の前通ってこの道走る車が、(おっ!)とオアシスを見るように・・・  
あるいは、注文の多い料理店もどきの旅人が、うっかり入ってくればオジジとオババの罠にかかって・・・と妄想が止まらなくなってくる。。。  
しかし、あら、きれい、と思ったのは1日だけ。いかにせ5センチ角位の小さなパネルは天候不順なら休眠冬眠状態。
「あんな小さいんじゃだめだ。」と夫は言って すぐさまホームセンターでコンセントからしっかりつなぐものを2セット買ってきた。  
昔あれほど小馬鹿にしていたキラキラ電飾を夫が!2個も!!                       もう大きな機械を買ってガンガン攻めたい気分の時期を過ぎ、  
家内安全、心の安寧、国家予算の配分比率も急激に変化している・・と小さな家の中から世界の未来も見えてくる。
   
普段は倉庫で仕事する私のそばの特等席でうたたねしているメス猫マルを昼間だけ家の中に入れて共に暮らしてみる。
夫が座るストーブ横の大きな椅子に長々と寝そべり、時々土間に置いたご飯の鍋の蓋を鼻先で開けて魚だけ拾って食べる。
そばに夫や私がいることを感じ取りリラックスモードで寝てばかりいる。しばらくぶりの人に言わせると「2倍に太った」という。たしかに、、、、
トイレに行ったりすると椅子からどたりと降りてニャーと呼びながらトイレまで探しに来る。ったく、、、、可愛いったらありません。。。

今年の大きなかぶは 鶏も、犬も、猫も、人も、各々の境界を突破し新しい世界の扉を開けた。

魔法の呪文♪おーぷん・せさみ♪ 

   
   
   
   
   
   
   
 
   
   
 
   
   
 
   
 
 
 
 
 

 

 

 

 
 
 

 

 


クロの冒険

2022年12月11日 21時19分37秒 | 日記

 

クロが帰ってきた。 3日間の家出だった。

金曜の朝五時半、外で吠えているので(お!)っと飛び起きたら、駆け寄ってきた。

体に傷は無いようだ。。。 
足取りもしっかりしている。どこでどんな体験をしてきたのだろう。

わたしの股の間に頭をすっぽり埋め込んでしばらく甘えている。  
いつ帰ってきても食べられるように玄関前に置いたご飯の鍋は寒さで凍りかけていたのでお湯を沸かして注ぎ溶かす。 
いつものようにがつがつと夢中で食べてはいるが、食べ切らず残した。

冒険の緊張感と家にたどり着いた安堵感で胸いっぱいか?。。。 
それとも、どこかのお宅で高級カリカリをごちそうになり歌って踊って、しばらくいっしょにあそんだり、浦島太郎かどんぐりころころ状態か。。。。 
まったくね、、、別なお宅でいい匂いのするお姉さんに、素敵なリードを付けてもらってお散歩なんかしたのかな。。。。。 
やっぱりいつものくず米飯と薪のにおいの母ちゃんが恋しくて、乙姫様が止めるのを涙で振り切って全力疾走してきたのか。。。。。 
胸騒ぎ等は無かったから、遊び疲れたら戻ってくるだろうとは思っていたが、3日間なんだね。人も犬も三が一区切り。。 
3のつくことわざを調べてみた。一番最初にヒットしたのがこれ、クロにピッタリ。面白すぎる。 
雨垂れは三途の川=家から一歩出れば、どんな災難や危険が待ち構えているかわからないということ。 
軒下から落ちる雨垂れが三途の川のようにあの世とこの世の堺だから、家から出たら十分注意せよという戒めの言葉。 
三のことわざは沢山あって、ここにはとても書ききれず。また折に触れての引用に使い道ありすぎて楽しみだ。 


冬将軍来たる

2022年12月05日 07時59分16秒 | 日記

とうとう来ました冬将軍。え?冬って男か?とはじめて気づいた。。。(今日の鎌倉殿は尼将軍だったけど、、、)

 
冬と入れ替わりで我が家の将軍は3泊4日で本州にお出かけ。  
のびのび♪ルンルン♪ニヤニヤが止まらない!解放解放お互いさま。  
24時間好き放題に動きまわってもよいしゴロゴロしても良い。  
決して相手がああしろ、こーしろと言うわけでなく、  
心の中に無意識に自身が仕掛けた規制法。お互いの世界を守り抜く国際法だ。法を破れば自爆する。家内安全・世界の平和!  
どんなにバタバタと片づけをしたい欲求が来ても、夫がが本を読んだり考え事をしている様子なら バタバタしないことをする。  
「お茶でも飲むか。。」「腹がすいてきたな、、」などのつぶやきを拾ったり、体調の小さな変化をキャッチしたり、
30ねん同じ空間を共有していれば相手の情報も瞬時に自動受信してしまうから常に2人分の心と体の声が全身を駆け巡る。
だが、この空間に ひとりぽっち!!じぶんの事だけやればいい!!!まったく有難い。   
   
チラチラと雪が舞い降りる中、別な用事で来たTの予定を変更し、女二人で丸駒温泉に出発。
今年初めての雪道を注意深く走っていると、車の警報ランプが3個点灯した。「なんだ、なんだ・・・・」 
ここはひとまず路肩に寄せて停車する。 ダッシュボードの中の分厚い説明書を出すが、困った時のオクノサン。すぐ電話に出てくれた。  
「ああ、それか、、エンジン切って、フロントガラスの雪を落として、もう一度エンジンかけてみて、、、」 「あ、消えた!!」  

前方後方に設置されているカメラが雪の為視界不良となり警報ランプがつくのだという。

そんな敏感体質で雪国に通用するのか・・・・

                              
しかし、雪化粧した支笏湖からの眺望は一層美しく、春も、夏も、秋もいいが「やっぱり冬はいいな」と心底思った。
100年も昔この場所にこの温泉をみつけて今日の今日まで守り続けてきた先人たちにどれだけ感謝してもしきれない思いがこみ上げる。
   
露天風呂にヒノキの水風呂が設置されていて、交互に浴びていたら、娘さんと二人ずれの外国人のお母さんが水風呂に近づく。
(お、外国のひとも水風呂が好きか。。。。)と思いきや、足にぱしゃぱしゃかけてすぐに熱い湯船に戻ってきた。
「ひわさんがざぶざぶ水風呂に入るのを 二人とも最初からずっと見てたよ」 とTがゲラゲラ笑った。  

一度思い切って入ってみればもうやめられなくなるんだけど、最初は大気圏突破する覚悟だね