大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

クロ脱走

2024年05月28日 07時27分26秒 | 日記

 

小さく芽吹いていた楡の葉がいつの間にか10倍ほども大きくなっている。

家の前の町道のイタドリもあっという間に三メートルは伸びた。

往き来するトラクターや通り抜けの車の土埃や騒音を吸収し、生け垣の役目もし、

青々とした葉の色は人の目を癒やしてくれる。

生の葉は熱があるときに頭の下に敷いておけば熱取りになる。

葉を干して粉にして飲用すれば痛みも取ってくれる、だから痛み取り、イタドリ。

 

日曜の朝クロが脱走。

夫がクロの朝食をロケットストーブで焚いたいた時のこと。

いくら調整してもすぐに脱いでしまう首輪から、胴体を包んで「これなら大丈夫」と思っていたハーネスを脱ぎ捨てた。

えーーーー!!どうしたんだあ?!・・・・・・・あ、煙が怖かったんだ!!

目の前のストーブからモウモウと立ち上がる煙を見て全力でハーネスを脱いだ。絶妙に脱いだ。

そういえば去年の夏の夜、子どもたちと花火をした時、、、クロは怯えていた。

パンパン!!ドンドン!! 大きな花火の音。耳が壊れそう。白い煙がモウモウと辺りを包んで何も見えなくなった。

クロはこういうのに弱いんだった。忘れてた・・・・・・・

気づいた夫がすぐに車で探しに行ったが、「見つからない。。」としょんぼり帰ってきた。

そのうち帰ってくるよ、、、

 

しかし、去年ちょっと放していたら放浪癖が付、結局保護され毎度のこと夫は役場と栗山警察に叱られた。

3日に一度くらいは帰ってくるので心配はしなかったが、大かぶのクロかも?と知り合いが気づき

保護されたお宅から「今玄関ですやすやと眠っています、迎えに来て下さい」と電話をもらった。

その時は2件のお宅を自分の家のように順繰りに訪れ可愛がられ、

夫がお礼に行くと両家から「よければ飼わせて欲しい」とまで言われた。

その方が案外幸せなのかと本気で思ったりもしたが、決心は出来なかった。

ウチにいればアライグマ番、狐番、鹿番、留守番、、、番犬としての過激な任務が課されている。(いつも寝転んではいるが)

 

そんなことがあったのでもしかしたら又あのお宅に逃げて行ったかもしれない、、と思いつつ

昼前に用事を足しがてらゆっくりと車を走らせていると、、、いた!道の駅の横を腹を空かせとぼとぼと歩いている黒い塊を発見。

「くろ!!」と呼んだら〈あ、かあちゃんだ!〉と一目散に走ってきた。

抱きかかえると重たくて(一体何キロ?)車の後部座席に乗せるのに一苦労したが一件落着。

食べようと思って煮ておいたカレイの煮付けの鍋を思わずクロに差し出す。ガツガツ完食。

 

 

 

 

 

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春 始動。

2024年05月21日 13時45分03秒 | 日記


5/13

コブシが散り山桜も散る。

ムスカリ、水仙、チューリップが咲く。

タンポポの黄色の絨毯が広がり、秋蒔き小麦の畑は一面緑色。

今年もいよいよ本格始動。

こころはウキウキそわそわ、からだはヨロヨロぎしぎし、、、

 

土曜の朝Yさんから「10時頃ちょっと寄るから」と連絡が来る。

人の数を牛の数が上回る道東別海町から寝袋積んで 女一人5時間かけて来た。56才(自称26才)

去年の秋に古い友人とともに我が家を訪れてから2度目となるが、女同士話し始めたら止まらない。

20代の頃バイクの旅をしながらあちらこちらでバイトをして、その時の縁で今の土地に移住したのだという。

自分は無職。夫も無職。娘は高校生。

「お金ぜんぜん無いのに、魚釣って、その辺に生えているもの食べて、家族三人何となく生きている。毎日楽しいのが有り難い」

とケラケラ笑っている。

「たまには鹿肉食べたいな、、と思ったら 釣りに出かけた夫が鹿を一頭持って帰った。

途中鹿にぶつかって、、そのまま走って、、ふと引き返して倒れている鹿に触れるとまだ温かい。

常時携帯しているナイフで放血して助っ人呼んで車に積んで持って帰った。魚も山ほど捕ってきた。

Yちゃん鹿肉食べたいって言ってたもんね。、、、って、、、、思ったら叶うのよ、あはは」 (あぜん・・)

そんなこんなの面白可笑しい話は尽きず、、、

トラクターの部品を買いに行くという夫とジョイフルに行き、帰って長沼温泉に三人で行き、

夕飯食べて11時まで喋り、炊飯器等一式積んで車中泊しながら何処へでも行くという車に帰っていった。

翌朝4時半に目が覚めて外を見ると車があった。

明日は起きたら走り始めるから挨拶はせずに、、、と言っていたので(まだ休んでいるのだな)と

繕い物をしながら彼女が起きてくるのを待っていた。

本棚から持っていった一冊の本を読み終わったから、と7時頃戻しに来た。

うめしょう番茶を飲んで、元気に札幌にむかう彼女を見送った。又ねーーーーーーー!!

 

 

 

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