ミゾソバの花 雨蛙ピーマンの枝で一休み
急にすっかり寒くなり夜はブルブルする。 あの暑さはなんだったのか、、唖然。
産まれて60年くらいは何事も無かった夫の股関節が、10年ほど前からジワジワと痛みだし
ここ1-2年で急速に悪化したため、人口股関節手術を決心した。
「手術をしたら痛みが無くなって本当に楽!」同じ痛みを抱えていたNさんが会う度に言う。
Nさんの紹介で有名高名な先生の診察を受けるも今ひとつ決心着かず、、
「じゃあ、この先生なら波が合うかもしれないわ」と Nさんが見放さずに薦めてくれた先生を7月に受診。
あら不思議、「今すぐにでもお願いします!!」と言ったが、9/13日まで予約でいっぱいだった。
「60代なら4日、70代なので7日間の入院です」と言うことで、前日の12日に入院し20日無事退院した。
行きは車で病院の玄関まで送ったが、帰りは自分で荷物を引っ張ってJR北広島駅まで来た。
丁度札幌から大きなかぶに向かっているというヨーコさん(美人)に夫のピックアップを頼んだら
快く引き受けてくれた。
調子に乗った夫はヨーコさんを御茶に誘い、二人でコーヒーを飲んでるんるんで帰ってきた。
全く運のいい男だ。ヨーコさんには気の毒だったが。。。
昼ご飯を久しぶりにみんなで食べて、一週間ぶりに家で気ままにワガママに過ごす気満々を瞬時に察知。
だめだめ。すぐに現場の空気に戻り給え。と配達を引き受けてくれている小滝さんに夫を押しつける。
自分が運転して行く配達なら、終わってからあっちこっちに立ち寄ってワンニャン食材の調達などに
ひとしきり時間を費やすので家に帰る時間はいつも7時は過ぎる。が 小滝氏運転で5時には帰ってきた。
早速の現場復帰はうれしいだろう。ニコニコとご機嫌だ。
病院では運転は様子見ながら徐々に、といわれているが自分が運転して長沼温泉に行ってみたいという。
助手席で様子を観察。「お、なんともないな」「あら、よかったね」 ということで
翌日の札幌の販売は小滝さんが運転してくれるという段取りでいたが、夫がいつものように運転して行く。
術後の痛み止めは飲んでいるものの、運転する動作にぎこちなさは無い。
「ひわさんもっと優しくしてあげて」「そんなにこきつかわないで」 などと言う人もいたが、
30年間同じ空間で共に暮らし、日々何気なく観察を続けていれば表情や声の出し方、言葉の選び方などで
夫の今の心と身体がどういう状態かが手に取るように見えてきた。日常の積み重ねは侮れない。
ひひひひ、、、、これなら10年20年30年はビシバシ働けそうだ。(ようやく左手にうちわか・・)
※翌日の金曜の朝、手術した右足の膝が熱を持って腫れているというので見てみる。
術後の腫れやむくみが完全に無くなるのは暫くかかると言われているが、膝から下がパンパンに腫れている。
退院当日から何事も無かったように動いていたが、歩きすぎたようだ。
(あら、無理したね、、、、)しかし反省もそこそこ、こんなときにしか出来ない実験を開始する。
粉末にしてあるヨモギの粉を太白のごま油で練り、像のようになった膝から足の甲にまんべんなく塗り込む。
その上からイタドリと桑の生葉で柿の葉寿司のように包み込み、おまじないにマコモの葉をのせ
レッグウオーマーを履かせて一日過ごす。
一晩寝て、熱も腫れもむくみもすっかり引いた。野草は頼もしい。
土曜日は朝から畑に行き、午後からは今年最後の夕焼け市の準備にそわそわと忙しそうだった。
これからまだ何が起こるかワカラナイが、観察と実験あるのみ。
オオバコの花 うまぶどう
暑くて暑くて、、一生ゴロゴロダラダラしていたい!!
と あんなに強く思ったはずが
涼しくなったとたん伸び放題になった家の周りの草を夢中で刈り、
半月ほったらかしてすっかりしょぼくれたハウスのきゅうりとトマトを片付け
ポットの中でじっと大地に根を下ろす時を待っていたレタスの苗を植えた。
さらに、収穫する気が起きずに見て見ぬ振りをしていた鈴なりの露地のミニトマトを、さてさてと採りにいくと
スズメバチが完熟した赤い実をつついていた。上のハウスにもいた。こんなことは今まで無かった。
去年だったか一昨年だったか、みんなで田んぼに植えたマコモの苗が力強く育っている。
伊勢神宮のしめ縄は麻で、出雲大社のしめ縄はマコモの繊維でつくり奉納されるという。
「真菰」は古事記や日本書紀にも登場し、食用・薬用としても優れた効能を持つと書かれている。
グンと伸びたマコモの周りにオニヤンマの群れが来はじめ、絶滅危惧種といわれるミズアオイが咲いた。
強力な浄化力を持つというマコモがジワジワと持ち味を発揮し始めた。 やるなあマコモ。
♡ ♡ ♡ ♡ ♡
先週、元気になったらコーヒーが飲みたくなって久しぶりに千歳の珈琲館に行く。
入り口に年配の夫婦がいて、父さんが入ろうとすると
「家に帰れば白飯と梅干しがある!!なんでこんなところに入るか!!」母さんが大声で叫んだ。
父さんはハッとしたように入り口を離れて母さんの後に付いていった。
後から来た夫もその夫婦が擦った揉んだしているのを見たと言った。
(父さんサンドイッチ食べたかったか?ナポリタンか?食べさせてやればいいのに、母さん怖いな・・)
と、父さんに同情した。
が、次の瞬間
(父さん持病が悪化したか?母さんが手綱引いてないとすぐ横道にそれる。むやみな外食は禁物だ。。)
二人を追いかけて行き真相を究明したい衝動には至らなかったが、、日常こんなことだらけ。
その一瞬の現象を切り取ってシロだクロだと自分の狭い世界で妄想して、ジャッジして、、、、
面白可笑しく友人知人に言いふらし、あたかも自分の解釈が真実かのように錯覚し思い込む、、、、
目撃した一瞬はジグゾーパズルのワンピース。この世は一人一人の妄想の物語で溢れている。
そう思ったら可笑しくて可笑しくて、、店の中で声を出して笑うことがはばかられ、
腹筋に力が入りコーヒーカップを持つ手がぷるぷる震えた。
で、それを目撃した隣のテーブルの若者が(このバアサン〇〇病の末期だな)などと妄想しあちこちで語られ、、
そのワンピースで何人が笑うのだろうか・・・と妄想しさらにぷるぷるした。
2023/9/15 夕焼け
↑ カメラの手が滑った、、がなかなか幻想的
10年ぶりに熱が出た。
5-6日飲まず食わずでゴロゴロしていたら体重5k減。
腹周りやらがシワシワギスギスと一層情けない状態となる。
高熱(38度くらいかな?)にはきゅうりと大根の薄切りを首やら顔やらにペタペタと貼り付けて熱を取った。
あの猛暑の中、眠っても眠ってもいくらでも眠れた。
食欲が戻ると体重も一日一キログラムづつ戻ってきた。腹のしわものびてきた。
しかし、ヤル気だけが全く戻って来ず、、、、
木曜日の札幌の販売は2回もサボり、畑を手伝ってくれている小滝夫妻が全面的にカバーしてくれた。
今まで、ヤル気が無いということがどれだけ辛いことかと想像していたが、、まったくちがった。
ヤル気が無いのでやらないだけだった。したい放題していたのが、したくない放題をしているだけだった。
台所も洗濯もトイレ掃除もゴミの分別も犬猫の飯炊きも倉庫の片付けも、、、、、、
なにもしたくないのでしなかったら夫が適当にやっていた。困らない程度にテキトーにやっていた。
(な~~んだ、、)そうだったか、、、、自分が全部やってしまえば夫の能力開花の場は一切無い。
(あたしって能力高すぎるのよ、オホホホ・・)と腹の中でふんぞり返り、それが密かに自慢だったが、
どっちみち、常にただ自分のしたい放題に生きているだけだった。薄々は気づいていたが。。。。
全く、どうも、このたびは、大変申し訳ございませんでした。 深々陳謝