大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

食はいのち 食は愛

2023年12月25日 18時29分41秒 | 日記

あっという間に今年の営業も最終となりました!!

値上げ値上げの一年でした。

にもかかわらず、毎週大きなかぶをご利用いただき心より感謝申し上げます。

そして 今年も一年間、道内外の心ある生産者の皆様にしっかりと支えていただき大きなかぶを続けることが出来ました。

心より感謝申し上げます。

   ♡       ♡       ♡

食はいのち 食は愛

と 知ってはいても、日々の食卓にそのいのちを

台所という聖域において家族のいのちを健康正常につなぎ続ける毎日の行為は

何ものにも代えがたく 尊く

どんなに美しい宝石や金銀財宝もおよびはせず

親が子に 子が親に ひとがひとに その人を思って用意する食卓は愛そのもの

食べるひとを思って育てられた米や野菜のバトンを受け取り日々台所で奮闘する各々

豊かなときも そうで無い時も 考え 工夫し 失敗にくじけず 作り続けることができたのは

傍らに たいせつなひとが居てくれたから

そういうじぶんは そのたいせつなひとにとっての【たいせつないのち】

たいせつがぐるぐる巻き

毎週木曜 札幌の小さな野菜売り場では そこに居合わせた一期一会の名も知らぬ同士が

まるで友人、家族のように親愛の情溢れ 共通の話題に一瞬の花を咲かせて立ち去っていく

それこそが 来たるべく新しい社会の縮図の顕現 と思う

ちいさな家族を超えた おおきな家族の輪がさらさらとひろがっていく

食が変われば人生が 運命が 変わる と先人は言い残している

 

大きなかぶはこれからもいのち溢れる米や野菜をお届けいたします

 

 

 

 

 


おもわず顔見合わせる

2023年12月18日 10時00分06秒 | 日記

 

土曜日、豆の選別にKちゃんMくんが来てくれる。

ストーブの前で寝ていたマルに猫アレルギーのKちゃんは触れない。マスクをして自己防衛。

「ごめんねーマル、撫でてあげられない」

するとマルが玄関のドアの前に進み、じっと外を見る。「マル外に出たいの?」

ドアを開けたらサササっと一目散に雪の中に走って行った。

「!!!!?」思わず三人で顔見合わせる。

豆が一段落して夕方風も出て来た。

「荒れないうちに帰らないと、、」二人が帰り支度を始めたとき、玄関のドアをマルがトントンと叩いている。

ドアを開けると悠々と入ってきた。 また三人で顔見合わせる。

翌日の日曜日、久しぶりに来たBちゃんにその話をすると、毎晩一緒に寝ている愛犬が最近寄ってこない。

「わたしが恋をしてその人のことばかり考えるようになって、、それからなの」と言った。

わかるよ愛犬の気持ち。痛いほど分かる。

もう自分がいなくてもBちゃんは大丈夫、おもいきり幸せになってね、全力で応援するよ。

Bちゃんは50を過ぎて生れて初めて人をこんなにも好きになった自分に驚きその自分に泣いている。

さらに今年は家の周りに来る鳥の種類が格段に増えたという。カササギまで来る。

カササギって何?としらべたら【中国では恋愛・結婚・子宝・仕事・金運アップ】とマルチの幸運のシンボルとある。

彼女の恋をカササギも応援している。

「うんうん!大きなかぶにも今まで見たこと無い小さな鳥が色々来るようになった!」と話し始めたとき、

すでに暗くなった窓の外で突然”チチチ♪チチチ”と音がする。ねずみか? 

ちがった。小さな鳥が窓辺を左右に行ったり来たりしてこちらに合図を送るかのようにさえずっているのだ。

思わず二人で顔見合わせる。

宇宙銀河の波の変化とともに地球人類と犬猫鳥類、融合統合に向かうか。

大谷君の契約金後払いニュースも「そうだね、それでいい、それがいい、」と無条件に拍手喝采。

頭が損得勘定パチパチする前に、細胞が真の幸福に向って舵をとり、古い意識を脱ぎ捨てていく。

実際問題、うんこの中身は60%が水分、20-30%が古い細胞で10-15%は腸内細菌の死骸だそうだ。

食べかすは5%前後だという。

身体は日々一瞬一瞬、着々と生まれ変わっている。観念を手放さない古い脳だけがおいてけぼり。

 


新時代の運転席に

2023年12月11日 08時26分32秒 | 日記

これは田植えの頃の夕陽かな?札幌藻岩山方面に沈む。今は左に35度は移動していた。

夕方国道を札幌方面に向かって走り始めると

オレンジ色に燃える夕陽が左手の恵庭岳の横に居て

あ、今頃の時期はあんなところに沈むのか・・・・

夏は丁度家の正面辺りだったけれども、、、、

25年もこの場所で沈む夕陽を見てきたはずが、

恵庭岳の横に居る太陽は初めて見たような気がして今更のように驚いた。。。。

ああそうか、夏は日が沈むまで外に居るけれど、この時期は家の中に居るから夕陽を見る事が無いのだ。

今日はたまたま郵便局に行く途中、思いがけず大きな燃える夕陽を見れた。いいことあるぞ!

で、ATMで振り込みしようと通帳を何度入れても戻ってくる。窓口で見てもらう。

「ああ、磁気がダメね。携帯電話ですぐこうなるのよ、全くごめんなさい」いつものお母さん職員が平謝り。

お母さんのせいじゃない。昔は気を付けていても度々なったが最近は無かった。

今も結構な頻度でそうなるとお母さんは言いながら機械に向かって回復作業を行うも思うように進まず。

息子ほどの若い局長さんが二人羽織のようにお母さんの後ろから被さって機械の操作を助けやっと通帳復活。

「お待たせしました。何度やっても覚えられないの」とまた平謝り。

私が「ウチのとおちゃん、通帳無くても何でも出来るアプリ使ってるみたい。自分だけ」

「カアチャンもそれしたいなって言ったら”ふん”って鼻先で笑ったんだから」

と、お母さん(って言ってもたぶんひわよりは若いだろう)にぼやいたら

「あ、大将(局長)がいるからやってもらえばいいわ」「あら!」

ほとんど使わない化石のような自分名義の通帳をみせて、局長さんの言う通りあーしてこーして操作してあっという間に完了。

「お客様にこの手続きをしていただけると本当に助かるんです」若き局長はバーサンに微笑んだ。

「これからここにザクザクお金がなだれ込んでくるといいな、、、」と言ってみた。

残高59円と表示されたスマホの画面を目視した局長は複雑な微笑み返しをくれた。ははは、気遣い無用。

未来を信じる者に天は微笑む。ホントカナ、、ソウダトイインダケド、、、

その夜偶然キャンデイーズ解散コンサートをTVで見た。微笑み返しが何度も流れた。

     ♡         ♡         ♡         ♡

数ヶ月前ATMの端っこに【スマートフォン】の表示があることに気づく。

ああ、これからこういう時代になるのか、、とは思ったが、すぐに実行する気は起きず。

こうみえて実は慎重で保守的で、しかも面倒くさがりで、新しいことには傍観者目線。

が、時々”腰椎3番が作動”してうっかり思いがけない方向に舵を取ってしまう事がある。

いいことあるぞ と思ったのに通帳がATMで使えず、、(え?!)と思ったら

、、、一瞬にして次代に舵が切られた。新しい時代の運転席にバアサンは座った。

 

【腰椎3番が作動】については過去2017年3/4のブログを参考まで

https://blog.goo.ne.jp/ookinakabu-maoi/e/9b4cbd5f44ccf536f147c519eebd19df

 

 


豪華クルーズ船の旅・Tの場合

2023年12月04日 08時12分35秒 | 日記

いよいよ倉庫の中の温度が冷蔵庫の中より低くなり、これからは野菜が凍らないように冷蔵庫に入れる。

夏は冷蔵庫の扉を開けると「ううーー涼しい」だったが、

冬は冷蔵庫を開けて「ああ、あったかい」となる。

家の横の小さなビニールハウスの中では枯れたミニトマトが、とうとう吊られたまま茶色になって力尽きた。

あれほど勢いのあったミニトマトがいつの時点でどう変化するのかを見届けたくて毎年同じことをする。

今年も勢いよく生きたな、、とようやく吊った紐から離して片付けた。

バジルも茶色。山椒の葉も落ちずに茶色になっている。

そうかと思えばハコベや秋に蒔いた菜っ葉は青々、生き活き、溌剌としている。

イタリアンパセリやミントも変わりなく、それぞれの生態を目に見せてくれる。

 

最近Tに会ってないな、と思ったら「米と野菜がすっからかん。買いに行く」と連絡が来た。

なんと3週間の豪華クルーズ船の旅を終えて昨日帰ってきたという。

そういえば半年くらい前にパンフレットを持って来て色々説明してくれたっけ。

まずは一週間くらいのクルーズに夫婦で出かけ、、途中で「帰りたい」と泣きそうな電話が来た。

帰るのは構わないけれど、どうやら腹の底では”何故帰りたい気持ちになったか”を誰かに訴えたい、聞いて欲しい、ということのようで、、、、

「どした?」と聞く「これこれしかじか。。。。」

夫(75)が朝食会場で席を取ってこいというので、やっと席を確保して夫を探すと

すでに何食わぬ顔で別な席に座っていた。。。。から始まって〇△◇●×●××

なるほど、現象は違えどウチなんて四六時中そんなことだらけだ。べつにどってことは無い。

「うんうん、あのさ、お金はいっぱいあるんだから別に一部屋取ってひとりで満喫しておいでよ」

離婚するって?ああ、いいんじゃない、証人のハンコならいくらでも押すから心配無用。すぐに別れなさい。

いちいちそんなことで腹をたてていたんじゃ身体に毒だしいかにせん相手が気の毒だ。.

だがしかし、犬も食わないプチクルーズ騒動は落着。離婚なんて言ったかな?ってかい。馬鹿馬鹿しい。

すでに申し込んでしまった来年2024年のピースボート100日間に乗船するべく前段階として、

今回再挑戦クルーズとなったんだった、と聞いていた話の成り行きをぼんやりと思い出す。

「で、どうだった?」と聞くと第一声「米と野菜がまずかった。食べられなかった」

「果物もスイカだけが美味しくて、そればかり食べていた」 へーーーー!!

食べるものにはいちいちうるさくない彼女にそこまで言わせるってすごいな。

ゴーカな船に乗る金持ち相手の商売なら食材はさぞ一級品かと思ったが、ちがうのか?

日本をぐるりと周りながら数カ所の港で大歓迎を受けてしばし滞在し買い物などをするというから

美味しいものはそこで食べたらいいのか?

大人の事情も鑑みつつあの手この手でそれなりにプランニングされているのだろうな。

2,000人の乗客に1000人のスタッフ、乗客の殆どは外国の人たちだったという。

その船で乗船を繰返しながら何年も暮らしている人がいると聞いて驚く。生き方は人それぞれ。

で、お茶のみながら2時間かけた報告内容に夫の云々かんぬんは一切出て来ず、夫婦関係レベルアップか?

「夫はインフルエンザでずっと寝ていたのよ」 あ、そーゆーことか、、

  

 


初雪:イキモノ語り

2023年12月02日 04時24分00秒 | 日記

11/25日土曜日の朝 目覚めると一面真っ白白。

いつ降るか、、、とドキドキする暇無し。突然来た。

木々が朝陽を浴びてキラキラと輝く。

玄関を開けるとマルが猛ダッシュで家の中に飛び込んできた。

倉庫はいよいよ寒くなってきたのだ。

マルが倉庫に居るだけでネズミの姿は全く無し。毎日の任務遂行ごくろうさん。

ちょっと家に入れてねぎらうか、、、

夜炊いておいた魚の粗の炊き込みメシの鍋蓋を片手でずらし、中から魚だけを上手にすくいだして食べている。

腹膨れればストーブの前で寝ている。まったく、、、、いいんですか、太りますよ、、、

美しかったジュリー(沢田研二)があれだけ太っても、もっともっと好きになるように何をしてもマルはかわいい。

クロはじぶんの小屋より人の近くが安心らしく夜は玄関前に敷物を敷いてやったらその上で寝ている。

「クロはかわいいねーーークロはくろいねーーークロだいすきだよーーー」

クロの前を通る度に顔を両手に包んで声をかける。嬉しそうにしているのでこちらが嬉しい。

庭を駆け回っていた二羽のニワトリが消えた。

暑い夏の間小屋から庭に出て食べ放題の草を食べ、収穫間近のミニトマトもつつき、土の中のミミズをつまみ、、

かつて仲間の8羽がクロにちょっかい出され全滅した記憶も有るのかないのかクロの皿の食べ残しを二羽で奪い合う。

今のクロはそんなゲリラ化した彼女らをただ首をかしげながら見ている。

が、気づけば二羽のニワトリは消えた。そういえば少し前上空をトンビがぐるぐる回っていた・・・

一日中草の中で遊んでいれば見つからなかったかもしれないのに、、循環の輪に帰したってことか・・・

追っても追っても玄関前に陣取って糞をコロコロと落としまくるのでうっかりと「あっち行ってーー!」

と本気で念じてしまってからなあ、、、、悪かったな、、、、

在りし日のニワトリ 黙祷♡