昨日、無事我が家につきました、と言っても荷物は私より12時間ほど遅れましたが。
なくなりはしなかったので、ここアメリカでは幸運な方でしょう。
羽田からシカゴの飛行機の中、太平洋のの真上でアナウンスが入りました。
❝急病人が出ました、お医者様はいらっしゃいませんか?❞、と。
私が更年期障害を患っていた時、もう20年ぐらい前になりますか、全部の症状が心臓の症状となって現れました。
心拍数がまし高血圧になり息苦しさを覚えて、大変苦しい思いをしましたが、そんな症状が2,3年続きました。
そんな症状が太平洋の真上を飛んでいる時になったらどうしようか、考えたことがありましたが、実際に飛行中一度だけパニック障害になったことがありました。
珍しく貯めたマイルでビジネスに乗った時でした。
隣の席では京都の酒作りのおぼっちゃまが、ニューヨークでの商談の帰りと言うことで、❝僕はビジネスに乗ったらすべての食べ物を食べることにしているんですよ❞、と本当に良く食うわ!。
こっちは苦しくて苦しくてたまらなくなっているのに、次から次と食べまくっていました。
せっかくビジネスに乗れたのに何も食べれず、パニック障害になった時の呼吸法をやっていました。
でもちょっとでも体調が悪い人達は、こういった❝太平洋の真上で、、、❞と言った状態をいつも頭に浮かべるんでしょうね。
私もそんな状況をだんだん考えるようになりました。
ちなみに小児科医の娘に❝あんただったらどうする?、私医者です、って名乗って助けようとする?❞。
さすが告訴の国アメリカに住んでいる娘、❝私は小児科医だから大人はわからないし、もし何か起きて責任問題になったら嫌だから、多分ね、、、、❞、だって。
70歳になった私、健康でいられるのはあと何年か?、と考えるようになりました。。
でも10月に帰る飛行機のチケットはもう買いましたよ。
今回の急病人、どうなったかわかりませんが、到着後最初に聞いたアナウンスでは❝急病人を先に出すので他の皆様は少々お待ちください❞、と言ってましたが、15分ぐらい待ってから聞いたアナウンスでは、❝皆様に先に出ていただきます❞に代わりました。
出る時に見た時、急病人(見えませんでしたが)の周りには医療関係の人たちが集まっていました。
誰にでも起こりえること、ご無事であることを願いたいです。
この❝誰にでも起こりえること❞、って普通に生活している人たちには忘れられがちなんですが、忘れていてはいけないことと思います。
60%の人がその日暮らし(paycheck to paycheck )であるアメリカでは、何かあって路上生活者になることは決してありえないことではない。
医療費が馬鹿高いせいで医者にかかることができず、寝たきりになるなんてことも起きるし、家族を残して亡くなるなんてこともある。
病気になったり交通事故で働けなくなるなんてことだって誰にでも起こりえること。
私のように大酒飲みの父親の家族として生まれることだって誰にでも起こりえること。
盲目、身障者にもなりえること。
実際にそういった場面に直面しなきゃ考えることではないですが、せちがらくなってきたこの社会、❝誰にでも起こりえること❞と言う言葉を思い浮かべ、5体満足に普通に暮らしていけることに感謝したいと思います。
そして大事なことは、❝誰にでも起こりえること❞に、実際直面している人達をさげすんだり差別の目で見たりしてはいけないことなんです。
ハブグレジュンタのマミー