退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#800: 宿命と運命

2017-01-18 22:26:42 | アメリカ便り
今日は久しぶりの青空でした。
この1週間、霙に雨だったので久しぶりに見た青空は、やはり清々しい。

今日主人が仕事から帰ってくるなり、“昨日、ジョンが死んだそうだ”と言いました。
ジョンは主人のジョギング仲間で、以前はよく一緒に走っていました。
年も一緒で働いている会社も一緒。
ひざを悪くして走るのをやめた主人と違い、ジョンはいまだにジョギング、自転車、更にはトレイナーを使って筋トレもやっていました。
昨日、そのトレイナーと一緒に筋トレをしている最中に急に亡くなったそうです。
死因はわかりませんが、ジョンは心臓に問題があったそうで、主人いわく、多分ハートアタック(心発作)ではないかとのこと。

更には今日主人の帰宅途中、家の近くの道路で交通事故があり交通渋滞だったそうです。
正面衝突で、一人女性が亡くなったそうです。
でもこの道路、見通しが良く広い通りなのでどうしてこのようなひどい事故が起きたかわかりません。
高校が近くにあるので、主人は高校生が事故を起こしたと思ったと言ってました。

先日、“宿命は生まれ持ったもので変えられないが、運命は変えられる”と書きました。

先日書いた30歳で交通事故で亡くなった将来を嘱望された女の子、テキサスに行かなかったら交通事故で死ななかったでしょう。
そう思えば死の時期と言うのは運命でしょう。
でも、死ということ自体は生物にとっては早かれ遅かれやってくる宿命です。
その死の時期と言うのは運命です。
つまり、死というのは運命によって左右される宿命なのです。

Final destination"と言う映画がありますが、これは離陸直前で飛行機を降りたため、乗員全員死亡と言う飛行機事故を免れた高校生グループが、一人また一人と何らかの原因で死んでいくと言う話です。
今週再放送でテレビで見せていました。
Final destinationつまり、死と言う宿命は変えられないと言うことなのです。
と言ったら、細胞にも宿命と言える“プログラムされた細胞死、つまり死ぬようにプログラムされた細胞”と言うのがあります。
英語ではapoptosisと言います。
固体を作っている細胞にも宿命が備わっているのです。

来週月曜日は飛行機に乗って日本へ帰るのでこの辺でやめときます。

家の前で携帯で撮った鹿の親子です。






ハブグレジュンタのマミー




#799: 宿命

2017-01-16 22:54:39 | アメリカ便り
1月3日にセントルイス出身でアフリカで疫学の研究をしていた30歳の女性が亡くなった。
休暇中に訪れたテキサスで交通事故にあったそうです。
私自身この女性を知りませんが、今日の新聞にその人のことが詳細に載っていたので読んで見ました。

小さいころから、人のために何かをやりたいという意識が強かった努力家の女の子だったそうです。
大学で化学を勉強し卒業してからシカゴの公立学校で先生を2年間し、疫学を勉強するために修士を取り、さらに焦点を絞りHIV(エイズ)の人達を助けたいけど医者にはなりたくないので、博士で研究の道に入って行ったそうです。
なんとなく私の娘に似ているのです。
私の娘も小さいときはごく普通の子でしたが、大学を出てから2年間働いた後で、やはりHIVの研究をしたいということで、公衆衛生学で修士を取り、人を助けるためにはやはり医者にならなくてはいけないということで、修士卒業と同時に医学部へ入りなおしました。

だから、この30歳の亡くなった女性が他人事に思えないのです。
親族、特に両親にしたら悔やんでも悔やんでも悔やみ足りないと思います。
でも母親は新聞記事の最後に“娘には夢を追いかけて突っ走るようにと育ててきた”、と書いていました。
自分が選んだ道を歩いて行くことが娘の夢だったし、それをさせてきた母親(子供が4歳のときに離婚したそうです)にとっても、それが夢だったんでしょう。
二人の夢がこんな形で中断させられてしまったことは残念です。

宿命とはその名の通り、変えようがなく生れつき宿っていることを言います。
つまり男に生まれる、女に生まれる。
そして私のようにアル中の父親を持ったことも宿命なのです。

運命は生きてから自分で経験し加えていく道のりのことを言い、自分の力で変えることができます。
(以前書きましたが、芥川龍之介の“運命は性格によって決まる”はまったく真実と思います。)

この女性を考えると、宿命と言う言葉がひどく残酷に思えます。
どれほど科学が進歩しても、どんなに平均寿命が延びても、月旅行が可能になっても、宿命と言うのは変えようがないのです。
こと死と言う宿命に関しては、私たちは毎日生活し、そして、明日も同じように生活していくと思って生きているのです。

子供たちに“時間を無駄にしないよう精一杯生きなさい。明日何が起きるかわからないから”と言ってきたのは、その宿命と言う爆弾を誰もが抱えていると言うことを、今まで生きてきて知っているからです。
分かってくれているかどうか分かりませんが。

鼻先に垂れ下がった“虎屋の羊羹”を一生懸命追いかけながら、“もう少しもう少し”と思って追いかけていたのが、急に鼻先からなくなってしまう感覚が宿命である。
ちょっと不謹慎でわかりにくいかしらとも思いますが。

ハブグレジュンタのマミー


#798: Misty day

2017-01-15 20:54:03 | アメリカ便り
今日はフリージングレインにはならなかったけど、早朝から雨がしとしと。
霧がたちこめ、だらけてすごすにはもってこいの日でした。
来週の月曜日にはまたまた札幌へ帰ります。
冬の旅行は交通機関が心配です。
セントルイスからシカゴそして成田千歳。
千歳に着くのは夜9時ころなので、ホテルで一泊して25日に実家へ帰ります。
水道も電気も止まっているし、家そのものも異常な大雪でうずもれているだろうから、まずは雪かきをしなければ。
27日には早速、母を病院へ連れて行きMRI。 
先日のCTでは上行結腸あたりに腫瘍が疑われるとのこと。
でもそこって3年ほど前に大腸カメラをやって、炎症を起こしているといわれたところだったと思いますが。
その時は抗生物質を呑んだだけでした。
80歳となれば50%がなんだかの癌にかかる年齢。
母は89歳。
癌となっても当たり前の年でしょう。

癌とわかってどうするかが問題です。



















ハブグレジュンタのマミー





#797:フリージングレイン

2017-01-13 20:29:20 | アメリカ便り
昨日から天気予報でフリージングレイン(霙)が来る事を言っていたので、今日は学校も主人の会社もお休みとなりました。
朝10時ぐらいから、しとしとと振ってまいりました。
温度がマイナス1度ぐらいだったので、それほど“ぱきんぱきん”には凍らなかったけど、道路は十分につるつるとなりました。
こちらは、こういった予報が出ると霙や雪が降る前から塩撒き車が出て、氷を溶かすためにあちらこちらに塩を撒きはじめます。
だから、ほとんどの道路はそれほどつるつるにはなりません。
霙が塩に勝つともちろん道路はつるつるになりますが。

この塩撒きもこの10年でものすごく効率がよくなったんですよ。
以前は雪や霙が降って、あちらこちらで事故が起きてからようやく撒き始めていました。
私の住む田舎は最後の最後によやく塩撒き車が来るといった感じだったので、丘の天辺に立っている我が家は陸の孤島となりました。
おまけにしょっちゅう停電になるし。
でもこの10年は格段によくなりました。

今日は静かにジュンちゃんと家でゆったりとしたときを送りました。
おっと、主人も家にいました。





ツララのシャンデリアです。



ハブグレジュンタのマミー

#796: USAがトランプ帝国と化して行く。

2017-01-12 22:20:42 | アメリカ便り
恐ろしいことです。
アメリカが騒々しく、確実にトランプ帝国になっていく。
そのうちロシアのプーチン、中国の習近平、シリアのアサドと並び独裁政権となる日も近いと思わせるトランプの勢いです。
昨晩のトランプの会見、いつもどおりの横暴さが目立っていました。
特にCNN記者に対する暴言、“俺はお前のステーションが嫌いだから、質問は受けない”ってな感じ。
“製薬会社が決めている薬の値段を政府がコントロールする”とか言ったりして。
おかげで今日の製薬会社の株は全面的に下がったそうです。
“ちょっと、私の年金下げないでくれよ”。

しかし今、トランプが抱えている問題はなんてったって、トランプ個人のビジネスでしょうね。
個人ビジネスと政治どこで区別するの。
ニュースを聞く限り、いくらトランプのビジネスを子供やら何やらに分配するったって、100%無関与になるなんてことはできないでしょう。
それだけ、トランプは世界中で幅広くいろんな相手とビジネスをやっているんだから。
先ほどのニュースではトランプを贈収賄で告訴できる可能性があるといってました。
以前聞いたニュースでも、トランプを大統領職から引きおろす可能性があるとしたら、トランプのビジネスでの陰のやり取りを明らかにすること、といってました。

アメリカがトランプの会社(帝国)になる前に何とかしてほしいですが。

でもひとつだけトランプが言った中で同意することがありました。
“イスラム国はアメリカが創り出したものだ。アメリカがイラク撤退時期を誤ったために創り出したのだ。”
本当にそうです。


これ以上書いているとストレスでより寝れなくなるのでやめておきます。

ハブグレジュンタのマミー