《内容》
命あるものはすべて、見さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい。
江戸、向島で種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、人の心を和ませる草木に丹精をこらす日々を送っている。二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに、愛の試練が待ち受ける。
(紹介文より)
―――
去状之事
一 我等勝手ニ付、
此度離縁至候、然上者
向後何方江縁付候共
差構無之候、仍而如件
―――
「何を言ってる、色恋の仲なんかじゃねえんだ。どいつもこいつも、人の気持ちを勝手に決めつけやがって。いったい何をどうしたら、そんな風に何でも見えるようになる」
(中略)
「何でも見えたら苦労しやしないわ。新さんが何で私と一緒になったのか、それさえわからないんだもの。お袖さんの言う通りだわ。手習いを教えていた女なんて役立たずもいいとこよ」
男と女はいつの時代もむずかしいようで・・・
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