細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

天魔ゆく空   真保裕一

2011-11-19 18:54:18 | 読書メモ さ行

《内容》

妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず独身を通した“希代の変人”細川政元。応仁の乱後の混迷した時代に、知略を尽くして「半将軍」の座をつかみ取る。信長に先立つこと70年、よく似た人生を送り、戦国時代の幕を開けた武将の、真の姿とは?政元の姉・洞勝院と、室町幕府を守ろうとする日野富子。女たちの戦国時代も華々しく幕を開ける。              (紹介文より)

―――たとえ迷おうとも、やはり踏み出せない一歩はあった。

―――不幸はいつしか心を萎れさせていく。人々は今、暗い心の裡に自ら鬼の姿を見出そうとしている。心が鬼を引き寄せるのだ。

―――手を伸ばせばすぐ触れることのできる近くにいながら、互いの間は月より遠く離れていた。

―――人は、人に支えられてこそ、人の上に立つことができる

―――一人で叶えられることには、限りがある

―――位を得て務めに励む者もいれば、位に驕って足元を見なくなる者もいた。人とは弱き心を持つ生き物であり、絶えず己と向き合ってこそ、真っ当な人となれる。


三十光年の星たち(上)  宮本輝

2011-11-19 17:53:34 | 読書メモ ま行

《内容》

京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親に勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。そんな坪木に佐伯はある提案をする。それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、返済の滞る人びとのもとへ「取り立て」に出かけるというものだった…。圧倒的な物語の愉楽。宮本文学の到達点。                   (紹介文より)

 

―――いやな思い出が、あれはあれでよかったんだ、いい方向へと行くために、あのときはひとときの不運に見舞われたんだ、あの不運や不幸はのちの大きな幸福のためにあったんだって、はっきりとわかってくるんだ。

―――それはなんだかとてもつらくて寂しい。俺はこの人が好きなのだ。この人と離れたくない。それで充分ではないか。俺は、この人に自分のすべてを預けてみよう。


烙印   天野節子

2011-11-19 17:12:50 | 読書メモ あ行

《内容》

東京の公園で男が絞殺された。身元を調べるうちに、被害者の地元・兵庫県養父市でも数日前に白骨体が発掘されていたことがわかる。発見場所も殺害時期も異なる二つの遺体―。だが、警視庁捜査一課の戸田刑事は、事件の関連性を疑い始める。そして捜査を進めるうちに、ひとりの新進気鋭のカメラマン鈴木太郎に辿り着くが…。執念の刑事・戸田と、己の宿命に抗おうとする男の壮絶な闘いが幕を開ける。野望と愛憎渦巻く書き下ろし長編ミステリー。                 (紹介文より)

 

―――夫婦だろうと親子だろうと、人はいつか別れのときがくる

―――人の心の闇を、頭の中だけで想像しても解明はできない


共同正犯   大門剛明

2011-11-19 16:51:58 | 読書メモ た行

《内容》

姫路・夢前川の製鎖工場で、男の遺体が発見された。あくどい商法で知られた不動産業者。疑いの目は工場の持ち主で、被害者への巨額の連帯保証債務を抱え苦しむ、女社長に向けられた。しかしベテラン刑事・岩田は見抜いた。この事件には、共犯者がいる―暴かれてゆく過去の因縁。真犯人は、そして犯行の真の意図とは?社会派ミステリの旗手、最新作。                                                (紹介文より)

 

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一度食べたらやみつきになります

2011-11-09 13:17:41 | 美味しいもの

今日、入荷しました。

「玉露園のこんぶ茶味 ポップコーン」

ジャパンフリトレーと玉露園のコラボ商品です。玉露園さんからすすめられて食べてみたらびっくり美味しいんです。で、当店でも販売することになりました。

一袋 105円です。

100g入り525円の くき茶 銀嶺 と相性抜群です。