細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

蜩の記     葉室 麟

2012-04-07 18:50:17 | 読書メモ は行

《内容》

豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。庄三郎には編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり…。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説。      (紹介文より)

 

―――親はこの世に生のある限り、子を守り、無事を祈り続けてくれるのだ。その思いに支えられて子は育つものなのだ、と親を亡くして初めて知った。

―――この世に生を受けるひとは数え切れぬほどおりますが、すべてのひとが縁によって結ばれているわけではございませぬ。縁で結ばれるとは、生きていくうえの支えになるということかと思います。

―――未練がないと申すは、この世に残る者の心を気遣うてはおらぬと言っておるに等しい。この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残された者が行き暮れよう。


涅槃の雪   西條奈加

2012-04-07 12:49:41 | 読書メモ さ行

《内容》

新任の北町奉行・遠山景元の信頼厚い吟味方与力・高安門佑は、ある事件をきっかけに、お卯乃という元女郎を屋敷に引き取ることになる。口のきき方も知らず家事もできないお卯乃だが、話し相手としては悪くない。そう思いはじめた矢先、天保の改革が発布され、江戸の世情は一変した。遠山は南町奉行・矢部定謙とともに、改革を主導する老中首座・水野忠邦と対立する。そんな両奉行と門佑たちの前に、冷酷非情と恐れられる目付・鳥居耀蔵が立ちふさがった。厳しい締め付けに生気を奪われた江戸、そして、門佑とお卯乃の行く末は―。改革の嵐が吹き荒れるなか、お上の苛烈な締め付けに立ち向かう気骨ある与力の姿を通じて、市井の人々の意地と気概をいきいきと描き上げた傑作。       (紹介文より)

 

―――言葉には魂と力があるんだから


虚像  下   高杉良

2012-04-03 23:23:21 | 読書メモ 

《内容》

市場に走る激震、信用は低下、株価の急落。リスク回避のため、容赦なき債権回収に奔走する一方、投資ファンドと癒着、竹井金融相と巨額の出来レースを仕組んでいくが…。そこに、日本経済を揺るがす未曾有の「乱気流」が襲った!株価暴落、格付の引き下げ、経営破綻の危機…。辣腕実業家の「虚ろな野望」を抉る、渾身の上下巻。      (紹介文より)

K


虚像 上   高杉良

2012-04-03 22:22:54 | 読書メモ 

《内容》

「大泉内閣」の政権中枢に食い込んで、規制緩和の旗振り役となったノンバンクの帝王。「財界鞍馬天狗」への周到な接近、大日本電機の本社ビル乗っ取り工作、山三信託の買収。躍進と急成長の陰で、渦巻く嫉妬、深まる人事の亀裂。無能な管理職が出世し、優秀な社員が流出していく…。そしてついに、あるアナリストレポートがその実態を暴露した。     (紹介文より)

K

 

 


河津桜をいただきました。

2012-04-02 15:20:01 | 美味しいもの

先月の上旬、お客様のK田様からいただきました「河津桜」

 

 

来店するお客様の反応は『えっー、本物なのぉー』という声が多く、そのあと『きれいねぇ~』。花は癒されますね。

 

K山先生からいただいた和菓子。一緒に飲んだお茶は「和敬」、100g入り 1050円(税込み)。


歪     堂場瞬一

2012-04-01 12:38:20 | 読書メモ 

《内容》

東京近郊の長浦市で発生した二つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかった。容疑者の男女が同郷出身の同級生で、二人は故郷で出会っていたのだ。容疑者は振り込め詐欺グループのリーダー日向毅雄と、シングルマザーの井沢真菜。やがて海外逃亡を企てる二人を追い、県警捜査一課の澤村慶司は雪深き東北へ向かうが…。         (紹介文より)

K